「兵」(つわもの)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 02:10 UTC 版)
平将門、藤原秀郷の時代、「武士」という呼び方は無かった。「文人」に対する「武人」、「文官」に対する「武官」と同じような使い訳で、「文士」に対する「武士」といういわれ方は奈良・平安時代初期にも僅かに見られたが、職能としてはともかくとして、それは後の「武士」につながるものではない。 平安時代、我々が一般に「武士」と認識している者達は「兵(つわもの)」と呼ばれた。『今昔物語集』は、12世紀初頭ぐらいの成立とされているが、その中で、「武士」を語るときは「兵(つわもの)」と呼ばれる。例えば平将門、平貞盛その他は「といふ兵(つわもの)あり」、また藤原保昌は「兵(つわもの)の家にあらねども」凄い武勇の士で、というように書かれている。 「つわもの」の語源は明らかではないが、竹内理三は、大槻文彦が『大言海』の中で「鍔物(つみはもの)の略にて、兵器、特に鍔(つば)あれば云うとぞ」と書かれていることを紹介しながら、9世紀頃までは武器を指した言葉であることは間違いがなく、10世紀頃から「武者」と同義になるとする。ちょうど、その10世紀頃に、「兵」(つわもの)と呼ばれる武人が、記録や伝承の上に姿を現す。
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