武士団とは?

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ぶし だん [2] 【武士団】

古代末期から中世にかけて、平氏源氏棟梁とうりよう)と仰いだ武士の集団初め惣領制結合だったが、南北朝以降地縁結合強くなり、戦国大名家臣団編成によって解体した。

武士団

読み方:ブシダン(bushidan)

平安後期から全国各地形成された武士の集団


武士団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/18 03:16 UTC 版)

武士団(ぶしだん)とは主に平安時代後半から、鎌倉時代南北朝時代を中心に室町時代までの武士の集団を指す。1930年代から日本中世史での学術用語として使用され始めた[1]。中世史研究史上においては「武士」と同義語として扱われることもあるが、「武士」は中世から近世江戸時代)までを対象とし、また「武士」論は「武士団」を率いる「」のみを対象とすることもあるに対し、「武士団」ではその郎党も含めた社会的実態が問題とされる。


  1. ^ 関幸彦 『武士団研究の歩みⅠ』 p178
  2. ^ 竹内理三 『日本の歴史6 武士の登場』 p86
  3. ^ 安田元久 1970年 「東国における武士団」 『武士世界の序幕』 p19-20 尚、これは安田の著書の中からもっともその主張が短く凝縮されているものとしての引用であり、関幸彦の『武士団研究の歩み』によれば、1955年『北大史学』3での「武士発生史に関する覚え書き」において既に同様の見解を述べているという。
  4. ^ 佐藤進一 1965年 『日本の歴史 9 南北朝の動乱』 p.184 尚、佐藤は1949年当時から、中世社会の身分構造に触れて、武士とは「武芸すなわち武技」を特技とした戦士集団であると述べていたそうである。
  5. ^ 戸田芳実 1974年 小学館『日本の歴史6-摂関時代』付録「月報6」 での「摂関時代」の著者・坂本省三との対談であるが、ともにそれ以前の中世史の通説に対する疑問、自らの主張の動機を実に簡潔に解りやすく述べている。
  6. ^ 戸田芳実 『初期中世社会史の研究』に収録
  7. ^ 戸田芳実 『初期中世社会史の研究』「人民闘争と国家の初段階」 p.30
  8. ^ 石井進 『鎌倉武士の実像―合戦と暮しのおきて』に「中世成立期の軍制」として収録
  9. ^ 石井進 1974年 『日本歴史第12巻 中世武士団』 「武士団とは何か」 p.235
  10. ^ 下向井龍彦 1985年 「国衙と武士」 『日本通史6 古代5』 p.177
  11. ^ 下向井龍彦 1998年 書評 元木泰雄著『武士の成立』 日本史研究 日本史研究会 1998/10
  12. ^ 髙橋昌明 『清盛以前 伊勢平氏の興隆』に収録
  13. ^ 「致頼・致経あるいは頼親・維衡らは、武士発生史に関する一見解--治安警察の面がゆるむと民間に武力が興る--の説くところとは正反対で、彼ら自身が「治安」の紊乱(びんらん)者として立ち現われてくる。殺人や闘乱を日常茶飯事とするこれらの武士は、ロマンの主人公でも、叙事詩の英雄でもない。ただの散文的、政治史的にはこのうえもなく矮小な存在に過ぎない。」 髙橋昌明 『清盛以前 伊勢平氏の興隆』 増補改訂版 p25 同様の記述は『武士の成立 武士像の創出』p20にもある。この高橋の指摘もそれ以降の武士論研究にかなりのインパクトと、そして非難も生み出した。上横手雅敬が「アウトロー的な妙なものと受け取られかねない」と指摘したのもその点に関係しよう。
  14. ^ 「家」概念の発端だが未成熟後の「家」の概念と区別するためによく「イヘ」「イエ」と書かれる。
  15. ^ 髙橋昌明 『武士の成立 武士像の創出』 「武士を見直す」 p17
  16. ^ 。『今昔物語集』でよく言われる
  17. ^ 髙橋昌明 『武士の成立 武士像の創出』 「付論 武士発生論と武の性格・機能をめぐって-諸氏の批判に応える」 p163
  18. ^ 髙橋昌明 『武士の成立 武士像の創出』 付論 p169
  19. ^ 上横手雅敬 1972年 『シンポジウム日本歴史5』 「平安時代の内乱と武士団」 p141
  20. ^ 竹内理三 『日本の歴史6 武士の登場』 p82
  21. ^ 阿部猛 『教養の日本史 平安貴族の実像』 「薨卒伝に見る貴族の諸相」 p110
  22. ^ 『類聚三代格』 901年(延喜元年)12月21日官符 (漢文は戸田芳実 「国衙軍制の形成過程」(『初期中世社会史の研究』 p122)
  23. ^ 野口実 『伝説の将軍 藤原秀郷』 p36-38
  24. ^ 近藤好和 『騎兵と歩兵の中世史』 p29
  25. ^ 近藤好和 『騎兵と歩兵の中世史』 p14
  26. ^ 近藤好和 「武具の中世化と武士の成立」『日本の時代史 (7) 院政の展開と内乱』 p176
  27. ^ 佐藤進一 『日本の歴史 9 南北朝の動乱』 p193
  28. ^ 佐藤進一 『日本の歴史 9 南北朝の動乱』 p193
  29. ^ 髙橋昌明 『武士の成立 武士像の創出』 p101
  30. ^ 福田豊彦 『東国の兵乱ともののふたち』 p17
  31. ^ 源平の争乱の頃、関東の有名な武士として長井斎藤別当実盛、稲毛重成の父・小山田別当有重、川越重頼の父・葛貫別当能隆など、「別当」の肩書きが「庄司」の肩書きと同じぐらい多く見られる。五味文彦は『増補・吾妻鏡の方法』の中で、その「別当」は何の別当であったのかということを問いかけ、『吾妻鏡』1181年(養和元年)7月20日条にある下文の宛所「下す 下総国御厩別当の所」を実例として、国衙の御厩管理部門、または同様な「所」の役職ではないかと推測する。また、『吾妻鏡』の下文は下川辺庄司行平への貢馬の免除であり、彼が牧を所有、あるいは管理していたことが察せられる。
  32. ^ 髙橋昌明 『清盛以前 伊勢平氏の興隆』 p116
  33. ^ 横澤大典 「源頼信-河内源氏の成立」『王朝の変容と武者』 p392、『尊卑分脈』2巻 p316
  34. ^ 髙橋昌明 『清盛以前 伊勢平氏の興隆』 p166
  35. ^ 髙橋昌明 『武士の成立 武士像の創出』 p91
  36. ^ 伊丹市文化財保存協会『絲海』第33号、2008年、4頁
  37. ^ 戸田芳実 「国衙軍制の形成過程」(『初期中世社会史の研究』に収録)
  38. ^ 石井進 「中世成立期の軍制」 『鎌倉武士の実像-合戦と暮しのおきて』
  39. ^ 義江彰夫 「荘園公領体制と武士団」 『日本歴史大系3 貴族政治と武士』 p152
  40. ^ 石母田正 『中世的世界の形成』 新書版 p55
  41. ^ 福田豊彦 1973年 『千葉常胤』 p48-52
  42. ^ 義江彰夫他 『日本歴史大系3 貴族政治と武士』 p95
  43. ^ 福田豊彦 『千葉常胤』 p35
  44. ^ 前掲 安田元久 1970年 「東国における武士団」 『武士世界の序幕』 p19-20
  45. ^ 福田豊彦 『千葉常胤』 p59 p71-74
  46. ^ 義江彰夫 「国衙支配と兵の登場」 『日本歴史大系3 貴族政治と武士』 p128-129
  47. ^ 石井進 「中世成立期の軍制」 『鎌倉武士の実像―合戦と暮しのおきて』 p43
  48. ^ 福田豊彦 『千葉常胤』 p94
  49. ^ 福田豊彦 『千葉常胤』 p91
  50. ^ 高橋一樹 「中世荘園の立荘と王家・摂関家」『日本の時代史 (7) 院政の展開と内乱』 p185
  51. ^ 元木泰雄 『武士の成立』 p194
  52. ^ 黒田紘一郎 「古代末期の東国における開発領主の位置」 『千葉氏の研究』 p28
  53. ^ 豊田武 『武士団と村落』 p24 尚この区別は豊田武自身がp29で述べるように佐藤進一が1959年の『日本人物史大系』の中でまとめたもので、それまでの和辻哲郎、家永三郎、豊田武らによる長年に渡る論争を収束させ、現在では定説として受け入れられている。論争の過程は、関幸彦 『武士団研究の歩みⅡ』 「主従道徳をめぐる諸学説」に詳しい。
  54. ^ 石井進 『日本の歴史12 中世武士団』 p34
  55. ^ 「鎌倉遺文」4193:関幸彦 『武士の誕生』 p16-18
  56. ^ 「家督」という言葉自体は惣領制の頃から存在する。例えば『吾妻鏡』治承4年8月26日条にある「是重頼於秩父家強為次男流、相継家督」をめぐって戦前・戦後を通じ研究者の間で様々な議論がなされている。ただしここでは現在のイメージでの「家督」として用いた。
  57. ^ 佐藤進一 『日本の歴史9 南北朝の動乱』 p191
  58. ^ 豊田武 『武士団と村落』 p49
  59. ^ 佐藤進一 『日本の歴史9 南北朝の動乱』 p358
  60. ^ 豊田武 『武士団と村落』 p44
  61. ^ 『唐津市史 第三編 中世』 第二章 松浦党の発展 松浦党の一揆契約
  62. ^ 元木泰雄 『武士の成立』 p96 p106
  63. ^ 義江彰夫 「荘園公領体制と武士団」 『日本歴史大系3 貴族政治と武士』 p155
  64. ^ 義江彰夫 前掲『日本歴史大系3 貴族政治と武士』p155
  65. ^ 『水左記』1079年承暦3年)8月30日条に相模国で権大夫為季と押領使景平が合戦したことが見える。石井進 「相武の武士団」 『鎌倉武士の実像―合戦と暮しのおきて』 p100
  66. ^ 義江彰夫 「荘園公領体制と武士団」 『日本歴史大系3 貴族政治と武士』p158
  67. ^ 『愚菅抄』 巻5 後鳥羽 (カナはひらがなに改めた)
  68. ^ 髙橋昌明 『武士の成立 武士像の創出』 p148
  69. ^ 近藤好和 『騎兵と歩兵の中世史』「打物騎兵と弓射歩兵」 p102
  70. ^ 佐藤進一 『日本の歴史9 南北朝の動乱』 p200
  71. ^ 永原慶二 『荘園』 p288
  72. ^ 斎藤慎一 『中世武士の城』 p18
  73. ^ 永原慶二 『荘園』 p290





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