のぞみ24号殺人事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:02 UTC 版)
「のぞみ (列車)」の記事における「のぞみ24号殺人事件」の解説
1993年8月23日、博多発東京行のぞみ24号のグリーン車で埼玉県在住の男性が薬物中毒の男に刺殺される事件が発生。 詳細は「日本の鉄道に関する事件#のぞみ24号殺人事件」を参照
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のぞみ24号殺人事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 19:40 UTC 版)
「日本の鉄道に関する事件」の記事における「のぞみ24号殺人事件」の解説
1993年(平成5年)8月23日 博多発東京行きの「のぞみ24号」(300系16両編成)が、午後8時25分ごろ静岡県掛川市を走行中、9号車のグリーン車内で大阪で研修を受けて同僚と共に帰宅途中の埼玉県在住の素肌にワイシャツ、ネクタイ姿の会社員(当時40歳)が同じ車両に乗車していた奈良県在住の27歳の男に刺殺された。これが東海道新幹線開業以来、初の走行中の車内での殺人事件となった。被害者は同僚4人と研修に関する話をしていたが、2列後方に座っていた男が「静かにしてくれ」と声を上げたため黙っていた。しかし男は「やかましい!」と怒鳴りながらいきなり刃渡り30cmのナイフで会社員の左胸に突き刺し殺害した。男はナイフを持ったままその場に座っていたが、男はナイフを持ちながら「次はどいつだ!」と言わんばかりに、逃げ惑う乗客を追い掛け回した。同乗していた客が犯人に気づいたり、車掌のアナウンスで犯行が明らかとなったため乗客は他の車両へ逃げた。のぞみ24号は先行していたひかり号を静岡駅で待避させながらそのまま走行を続け、新富士駅で緊急停車した。男はナイフを持ったまま10号車を通り抜けて11号車に移動し、午後8時49分に身柄を拘束しようとした警察官と乱闘のうえ取り押さえられたが、その際警察官1人に重傷を負わせている。 男の所持品から覚醒剤や大麻が発見され、尿からも覚醒剤反応が出たため、精神鑑定が行われた。そのうえで覚醒剤中毒であるが犯行時心神喪失状態ではなく責任能力があったとして、殺人罪などで起訴され、1995年7月27日、静岡地方裁判所沼津支部で懲役15年(求刑懲役20年)の判決が言い渡された。 1994年7月に大宮労働基準監督署は、「被害者の業務が犯罪を誘発する原因にはならない」として、被害者に対して労災認定を行わない決定を下した。遺族はこれを不服として埼玉労災補償保険審査官に対して不服申し立てを行い、埼玉労災補償保険審査官は1995年7月に、「被害者は事件当時、仕事の検討会を新幹線内で行っていたが、これは車内で行う必要があった」「被害者に何の落ち度もなく、加害者を何ら刺激していない」などとして、被害者にたいして労災として認める決定を下した。
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