しんぴ‐しゅぎ【神秘主義】
しんぴしゅぎ 【神秘主義】
神秘主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 06:02 UTC 版)
神秘主義(しんぴしゅぎ、英: mysticism)とは、絶対者(神、最高実在、宇宙の究極的根拠などとされる存在)を、その絶対性のままに人間が自己の内面で直接に体験しようとする思想的立場やその実践のことである[1][2][3]。またそこでの哲学を神秘哲学と呼ぶ。対立的思潮・理論として理性主義などがあげられる。英語: mysticism などが「神秘主義」と訳されている[1]が、この mysticism の語源をたどると ギリシア語: myein(眼や口を閉じる)に由来するとされており[1]、こうした表現が選ばれたことにより、すでに通常の表現が許されない経験が示唆されている[1]。
- 1 神秘主義とは
- 2 神秘主義の概要
神秘主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 01:27 UTC 版)
クエーカーの信仰はよく神秘主義といわれるが、2つの理由から他の神秘主義とは異なっている。 まずクエーカーの神秘論は、主として個人より集団を対象にしている。プログラムなしのクエーカーの集会は、集団神秘主義が現れる場所、すなわち参加者全員が共に聖霊の声に耳を傾ける場であると考えられている。 次にクエーカーの神秘主義は、直接外部に現れることを強調する。この世から逃避するのではなく、クエーカーの神秘論は、個人の神秘主義をこの世における現実の行動に転化する。行動は次々と更に大きな精神的な理解に(全体として個人と集会で)導いていく。クエーカーは導きとして特別な行動を取る聖霊の呼びかけに言及する。ジョン・ウールマンは(この場合、奴隷制度廃止運動)個人や集団がどのように世界を遍く良い方向に変えてゆけるかの一例である。この過程で聖霊は新しい方法で自身を表し、集団の神秘主義を示している。
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神秘主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 09:02 UTC 版)
スンナ派イスラームの拡大においては、イスラーム神秘主義者(スーフィー)の力が大きいと言われる。北アフリカ(マグリブ)では聖者崇拝が盛んであるし、トルコや中央アジアでは革命により公的に禁止されたものの歴史的には神秘主義教団(タリーカ)が大いに栄えた。エジプトやインド・パキスタンでは現在もタリーカが社会的に強い影響力を持つ。同地域では聖人崇敬や聖廟も見られるが、他学派からは偶像崇拝とみなされる傾向が強いため、シーア派に比べると少数に留まる。
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神秘主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 14:34 UTC 版)
「ジェンマ・ガルガーニ」の記事における「神秘主義」の解説
詳細は「神秘主義」および「エクスタシー」を参照 ジェンマの霊的指導者で彼女の伝記を書いた尊者ゲルマーノ・ルオッポロ(Ven.Germanus Ruoppolo CP)によると、1899年6月8日、ジェンマが21歳の時、彼女の体に聖痕が現れはじめた。なお、ジェンマは自分の守護天使、イエス・キリスト、聖母マリア、そして諸聖人たち、その中でも、聖母の悲しみの聖ガブリエルとよく話をするのだとはっきり述べている。ジェンマが公にした信仰体験の証言集によると、彼女は、よく話をするそれらの存在から、現在や未来の出来事について、特別なメッセージを時々受けたとされる。ジェンマの健康状態が悪化するにつれ、ルオッポロ師はジェンマに対し、自分の聖痕が消えますようにと祈るよう指導した。ジェンマがこれに従うと、聖痕は消えていった。ジェンマは、悪魔の攻撃に抵抗することがしばしばあった、と語っている。 ジェンマはしばしば恍惚状態(エクスタシー)にあるのを目撃されていた。また空中浮遊していたこともあると言われており、ジェンマ自身も少なくとも一度は自分がキリストの十字架像を抱きしめるようにしながら床から浮き上がったのを感じたことがあるという。普段十字架像は家のダイニングルームに飾られており、家族はその像のキリストが傷を受けたとされる箇所に、口づけをして崇拝していた。
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神秘主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 20:20 UTC 版)
「マージェリー・ケンプ」の記事における「神秘主義」の解説
14世紀、書かれた言葉を通じて聖書と神を解釈するという課題は建前として男性、特に叙階された司祭に限られていた。この制約のため、特に中世後期では女性神秘家は神との体験を別の形、感覚と身体を通じた表現で示すことが多かった。神秘家が神を直接体験する古典的方法は3つある。第一が身体的幻視、すなわち視力、聴覚その他の感覚による認識を意味する。第二が霊的幻視、すなわち精神的幻視と魂に直接伝わる言葉である。第三が知的教化であり、人の心は神の新たな認識に至ることとなる。
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「神秘主義」の例文・使い方・用例・文例
- 神秘主義的な方法で
- 神秘主義的に歌う
- 人々は千年紀の変わり目に神秘主義に頼る
- 神秘主義に対する補完的主義
- 神秘主義の特徴またはそれに関わる
- 神秘主義的な宗教
- 神秘主義に関するものであるか、似ているさま
- すべての人間的努力から退くことと神の受動的な沈思考を必要とする宗教的神秘主義の形態
- イスラム教の神秘主義
- プラトン哲学、アリストテレス哲学および東洋の神秘主義の要素から成る哲学と神学上の教義の体系
- クエーカーに影響を与えたジェイコブベーメの神秘主義的神学原理
- 19世紀のイメージのシンボリックな使用で抽象的であるか神秘主義的な考えを表そうとした後半芸術的な運動
- 静寂主義に従う宗教的神秘主義者
- イスラム教の神秘主義的な次元を表すイスラム教徒
- 現代の見神論を創立したドイツの神秘主義者で神智論者
- 米国の詩人で、神秘主義的な無韻の詩で知られる(1830年−1886年)
- ドイツ人のローマカトリック教会の神学者で神秘主義者(1260年−1327年)
- ドイツの詩人(オーストリア生まれ)で、イメージと神秘主義の叙情性が20世紀のドイツ文学に影響した(1875年−1926年)
- スペインの神秘主義者と宗教的な改革者
- 神秘主義文学という,超自然的な対象を扱う文学
神秘主義と同じ種類の言葉
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