神秘主義とは? わかりやすく解説

しんぴ‐しゅぎ【神秘主義】


しんぴしゅぎ 【神秘主義】

超越的実在(神・絶対者)を、日常的感覚世界脱した内的直観によって直接体験しようとする宗教・哲学立場をいう。東洋では、インドヨーガ中国の道教密教イスラム教スーフィズム西洋ではプロティノス始まり新プラトン学派、エックハルト・ベーメらのドイツ神秘主義現代ではハイデッガーなどが代表的。英語のミスティシズムmysticism)などを神秘主義と訳すが、語源は〈目や口を閉じる〉という意味のギリシア語myeinにあり、通常的でないことが示されている。神との神秘的交流を扱うカトリック神学一部門を神秘神学呼び内的直観により神や宇宙根源表現しようとする文学神秘主義文学という。

神秘主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 06:02 UTC 版)

神秘主義(しんぴしゅぎ、: mysticism)とは、絶対者、最高実在、宇宙の究極的根拠などとされる存在)を、その絶対性のままに人間が自己の内面で直接に体験しようとする思想的立場やその実践のことである[1][2][3]。またそこでの哲学を神秘哲学と呼ぶ。対立的思潮・理論として理性主義などがあげられる。英語: mysticism などが「神秘主義」と訳されている[1]が、この mysticism語源をたどると ギリシア語: myein(眼や口を閉じる)に由来するとされており[1]、こうした表現が選ばれたことにより、すでに通常の表現が許されない経験が示唆されている[1]




「神秘主義」の続きの解説一覧

神秘主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 01:27 UTC 版)

クエーカー」の記事における「神秘主義」の解説

クエーカー信仰はよく神秘主義といわれるが、2つ理由から他の神秘主義とは異なっている。 まずクエーカー神秘論は、主として個人より集団対象にしている。プログラムなしのクエーカー集会は、集団神秘主義が現れる場所、すなわち参加者全員が共に聖霊の声に耳を傾ける場であると考えられている。 次にクエーカーの神秘主義は、直接外部現れることを強調するこの世から逃避するではなくクエーカー神秘論は、個人の神秘主義をこの世における現実行動転化する行動次々と更に大きな精神的な理解に(全体として個人集会で)導いていく。クエーカー導きとして特別な行動を取る聖霊呼びかけ言及する。ジョン・ウールマンは(この場合奴隷制度廃止運動個人集団どのように世界遍く良い方向変えてゆけるかの一例である。この過程聖霊新しい方法自身表し集団の神秘主義を示している。

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神秘主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 09:02 UTC 版)

スンナ派」の記事における「神秘主義」の解説

スンナ派イスラームの拡大においてはイスラーム神秘主義者(スーフィー)の力が大きと言われる北アフリカマグリブ)では聖者崇拝が盛んであるし、トルコ中央アジアでは革命により公的に禁止されたものの歴史的には神秘主義教団タリーカ)が大い栄えたエジプトやインド・パキスタンでは現在もタリーカ社会的に強い影響力を持つ。同地域では聖人崇敬聖廟見られるが、他学派からは偶像崇拝みなされる傾向強いため、シーア派比べる少数留まる

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神秘主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 14:34 UTC 版)

ジェンマ・ガルガーニ」の記事における「神秘主義」の解説

詳細は「神秘主義」および「エクスタシー」を参照 ジェンマ霊的指導者で彼女の伝記書いた尊者ゲルマーノ・ルオッポロ(Ven.Germanus Ruoppolo CP)によると、1899年6月8日ジェンマ21歳の時、彼女の体に聖痕現れはじめた。なお、ジェンマ自分守護天使イエス・キリスト聖母マリア、そして諸聖人たち、その中でも、聖母悲しみの聖ガブリエルとよく話をするのだとはっきり述べている。ジェンマ公にした信仰体験証言集によると、彼女は、よく話をするそれらの存在から、現在や未来出来事について、特別なメッセージを時々受けたとされるジェンマ健康状態悪化するにつれ、ルオッポロ師はジェンマ対し自分聖痕消えますようにと祈るよう指導したジェンマがこれに従うと、聖痕消えていった。ジェンマは、悪魔攻撃抵抗することがしばしばあった、と語っている。 ジェンマはしばし恍惚状態エクスタシー)にあるのを目撃されていた。また空中浮遊していたこともあると言われており、ジェンマ自身少なくとも一度自分キリスト十字架像抱きしめるようにしながら床から浮き上がったのを感じたことがあるという。普段十字架像は家のダイニングルーム飾られており、家族はその像のキリストが傷を受けたとされる箇所に、口づけをして崇拝していた。

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神秘主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 20:20 UTC 版)

マージェリー・ケンプ」の記事における「神秘主義」の解説

14世紀書かれ言葉通じて聖書と神を解釈するという課題建前として男性、特に叙階された司祭限られていた。この制約のため、特に中世後期では女性神秘家は神との体験別の形、感覚身体通じた表現で示すことが多かった神秘家が神を直接体験する古典的方法3つある。第一身体的幻視、すなわち視力聴覚その他の感覚による認識意味する第二霊的幻視、すなわち精神的幻視と魂に直接伝わる言葉である。第三知的教化であり、人の心は神の新たな認識に至ることとなる。

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