ネオプラトニズムとは? わかりやすく解説

ネオプラトニズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/07 18:39 UTC 版)

ネオプラトニズム (Neoplatonism) は、プラトンイデア論を継承し、万物は一者から流出したもの(流出説)と捉える思想で、紀元3世紀頃にプロティノスによって展開され、ルネサンス期にイタリアで再び盛んになった。「新プラトン主義」と訳されることも多い。






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新プラトン主義

(ネオプラトニズム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 05:58 UTC 版)

新プラトン主義: Neoplatonism)は、後3世紀に成立し、西洋古代哲学の掉尾を飾った潮流である。始祖とされるプロティノス(3世紀)は、プラトンイデア論を徹底させ、万物は一者から流出したもの(流出説)と捉えた。ネオプラトニズムとも。


  1. ^ a b c d 水地宗明・山口義久・堀江聡編 編『新プラトン主義を学ぶ人のために』世界思想社、2014年。 
  2. ^ a b 責任編集 内山勝利 編『哲学の歴史 第2巻 帝国と賢者 【古代II】』中央公論新社、2007年。 
  3. ^ 新プラトン主義協会編、水地宗明監修 編『ネオプラトニカ: 新プラトン主義の影響史』昭和堂、1998年。 
  4. ^ a b c 責任編集 田中美知太郎 編『世界の名著15 プロティノス ポルピュリオス プロクロス』中央公論社〈中公バックス〉、1980年。 
  5. ^ 熊野純彦『西洋哲学史 古代から中世へ』岩波書店〈岩波新書〉、2006年。 
  6. ^ Heiser, James D., Prisci Theologi and the Hermetic Reformation in the Fifteenth Century, Repristination Press: Texas, 2011. ISBN 978-1-4610-9382-4


「新プラトン主義」の続きの解説一覧

ネオプラトニズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:01 UTC 版)

ヘレニズム哲学」の記事における「ネオプラトニズム」の解説

ネオプラトニズム、もしこう言ってよければ「プロティニズム」は紀元後3世紀プロティノス創建した宗教的神秘主義的な哲学の学派で、プラトンその他のプラトン主義者の教え基盤としている。存在極致万物の根源である一者つまり善だとされた。美徳瞑想によって魂は力を得て自らを上昇させ一者との合一に至るとされ、またこのことが人の真の目的であるとされた。ネオプラトニズムは6世紀滅びるまではキリスト教主なライバルであったプロティノス (205年-270年) テュロスのポルピュリオス (233年-309年) カルキスのイアンブリコス (245年-325年)

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ネオプラトニズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/03 15:21 UTC 版)

プラトニズム」の記事における「ネオプラトニズム」の解説

詳細は「ネオプラトニズム」を参照 3世紀に、プロティノスプラトニズムをネオプラトニズムに作り直した。ネオプラトニズムでは中期プラトニズム東洋的神秘主義融合された。万物の根源としての一者つまり善は存在極致である。一者反映として理性ヌース生ずるのと同様に一者はそれ自身から生じる。ヌース中にはイデア備蓄無限に含まれている。宇宙霊魂とはヌース模造であり、ヌース一者含まれているように宇宙霊魂ヌース含まれヌースから生じる。それ自体としては存在していない質料知識与えることで、宇宙霊魂自身の内に含まれる物体構成するそれゆえに自然は完全で生命と魂に与えられている。魂は質料縛り付けられており、肉体束縛から逃れて本来の根源に戻ることを熱望している。美徳哲学的思索において魂は自身理性からエクスタシーの状態へと上昇させ、そこで理性によって知ることのできない善なる第一存在を見、そこまで上昇することができる。善、つまり神と結合することが人間真の能力である。 プロティノス弟子ポルピュリオスは、さらにその弟子イアンブリコスがいるが、キリスト教に対して確固とした反対の立場築き上げたまた、この時期アカデメイア再建された。この時期にもっとも名声得た学頭485年亡くなったプロクロスである。彼はプラトン著書対す注釈名を残している。アカデメイア東ローマユスティニアヌス帝によって529年閉じられるまで存続した。

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ネオプラトニズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/06 23:36 UTC 版)

アナムネーシス (哲学)」の記事における「ネオプラトニズム」の解説

後代プラトン解釈者にとって、「想起」は認識論的主張というより存在論主張であったプロティノス自身厳密な意味での想起仮定しなかった、というのは普遍的に重要なイデア知識(ロゴス)は全て時間外部存在する源(二性つまり神的なヌース)から生じ瞑想によって魂をノエシス一環とすることでアクセスできるからである。それらは想起というよりむしろ経験内的知識識見対象である。それにもかかわらず、ネオプラトニズムでは、「想起」説は魂の還帰の神話一部となったテュロスのポルピュリオスの短い作品ニンフたちの洞窟から』(表面上は『オデュッセイアー』13の短い一説対す評論である)ではこの考え説明されている。同様にマクロビウスのより長いスキピオの夢対す評論』でもこの考え説明されている。ネオプラトニスト達はこの霊的な記憶という考え使って魂の天的・非物質的な起源について論証し宇宙霊魂記憶いかにして毎日人によって思い出されるのかを説明した。こうして、霊的な記憶プラトンの魂の概念それ自体本質的に接続された。個々人の持つ「質料的」つまり肉体的な記憶些末なことなので、宇宙的イデア、つまり神的なもの想起けが人間を不死なる存在の源へと引っ張り上げることができる。 「アナムネーシス」は、魂が物質煩わされるのに優先して自由になることを人間の心が感じられるうになるもっとも手ごろ方法である。復活過程はネオプラトニズムでは、魂が経験(と、そしてしばしば魂自身の神的な起源)を忘れてしまうような衝撃であるとされる

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