折衷主義とは? わかりやすく解説

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せっちゅう‐しゅぎ【折衷主義】

読み方:せっちゅうしゅぎ

eclecticism相異なる哲学・思想体系のうちか真理あるいは長所思われるものを抽出し折衷調和させて新しい体系作り出そうとする立場

「折衷主義」に似た言葉

折衷主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/16 17:43 UTC 版)

折衷主義(せっちゅうしゅぎ、エクレクティシズム: eclecticism)とは、相異なる哲学思想体系のうちから真理、あるいは長所と思われるものを抽出し、折衷・調和させて新しい体系を作り出そうとする主義・立場である。したがってそれは体系間の混合を意味するシンクレティズムと区別される。ギリシャ語の「選び出す」を意味する動詞ἐκλέγω, eklégō が語源。

哲学や神学におけるもの

ヘレニズム哲学後期やローマ哲学、特にキケロ新プラトン主義に顕著。啓蒙期の哲学者にもその傾向がある。

「折衷主義」は多くの場合「非独創的」と同義の蔑称として用いられるが、クーザンはこれに積極的意義を認めて自分の体系をその名で呼んだ。

芸術や建築におけるもの

サグラダ・ファミリア
東京国立博物館

建築においては19世紀から20世紀にかけて複数の建築様式や文化的要素を組み合わせる手法が全盛となった。移住や留学が一般的となり多角的な知識を持った建築家が増えたことが要因のひとつ。欧米の植民地ではヨーロッパと現地の建築デザインを融合する手法がよく使われた。

1930年以降、建築技術の躍進(鉄筋コンクリートなど)によりモダニズム建築が隆盛となった。造形の自由度が飛躍的に高まったため、従来は実現困難だった形状や機能性を追及する動きがあり折衷主義は一時衰退したが、1970年代に現れたポストモダン建築で復活した[1]

折衷主義建築の例

脚注

  1. ^ Eclecticism in Architecture”. 26 Jan 2023閲覧。


関連項目



折衷主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:01 UTC 版)

ヘレニズム哲学」の記事における「折衷主義」の解説

折衷主義は一つ教義だけを採用するではなく既存哲学的信念のうちからその教義が最も合理的だ思えるものを選んでくるような哲学体系である。折衷主義のもっとも著名な支持者キケローである。 マルクス・テレンティウス・ウァロ (紀元前116年-紀元前27年) キケロー (紀元前106年-紀元前43年) 小セネカ (紀元前4年-紀元後65年)

※この「折衷主義」の解説は、「ヘレニズム哲学」の解説の一部です。
「折衷主義」を含む「ヘレニズム哲学」の記事については、「ヘレニズム哲学」の概要を参照ください。

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