ヘーゲル学派

デジタル大辞泉

ヘーゲル‐がくは【ヘーゲル学派】

読み方：へーげるがくは

1818年にベルリン大学の教授となったヘーゲルを中心にして形成された学派。ヘーゲル死後、右派・中央派・左派に分裂。右派は老ヘーゲル学派ともよばれ、ヘーゲルの保守的な面を継ぐ。ゲッシェル・ガプラー・ヒンリクスらが属する。中央派はエルトマン・ツェラー・フィッシャーらの有名な哲学史家が属する。左派は青年ヘーゲル学派ともよばれ、ヘーゲルを批判的に継ぐ。シュトラウス・バウアー・ルーゲ・フォイエルバッハ・マルクスらが属する。

世界宗教用語大事典

ヘーゲルがくは 【ヘーゲル学派】

ヘーゲル哲学の影響を受けた人たちの系統。ヘーゲルの死後、①宗教的には正統派的、哲学的には思弁的、政治的には保守的な後継右派（ガプラー・ヴェルダー・グッシェルら老ヘーゲル学派）、②無神論的・唯物論的・急進的な批判左派または青年ヘーゲル学派（シュトラウス・フォイエルバッハ・シュティルナー・マルクスら）、③中間派（ローゼンクランツ・エルトマンら）の三傾向に分かれやがて衰微。だが一九世紀末以降も新ヘーゲル主義など、彼の影響は残っている。

ウィキペディア

ヘーゲル学派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/24 06:47 UTC 版)

ヘーゲル学派（ヘーゲルがくは、独: Hegelianer, 英: Hegelian）とは、狭義には、1830年代を中心に、ドイツ観念論の哲学者ヘーゲルに直接師事あるいは多大に影響され、彼の哲学の流れを汲んで、哲学を展開した人々のことである。 当時はおおよそ70人もの学者が名を連ねていた。 広義には、ヘーゲル哲学に何らかの形で影響あるいは研究をした人のことで、前述の第一次のグループの他、19世紀後半の第二次、20世紀前半の第三次(新ヘーゲル主義)、そして第二次世界大戦後から現在にいたる第四次のグループである。 また、派閥にこだわらず、ヘーゲル哲学を専門にしている人も含まれることもある。 英語圏の学者の場合は、英語読みのヘーゲリアンと呼ばれることもある。 ただ、通常はヘーゲル学派と称した場合、1830年代に登場した第一次のものを指す（本項では、これを扱う）。 なお、学派というが、実態は現在の学会のような体系的なものではなく、グループ的な交流を交わしていたものであった。

ウィキペディア小見出し辞書

ヘーゲル学派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/05/24 08:09 UTC 版)

「アーノルド・ルーゲ」の記事における「ヘーゲル学派」の解説

ルーゲの記事に感銘を受けたエヒターマイアーが、ルーゲに新たな雑誌を出す企画を持ちかけ、二人は1838年1月に『ドイツの学問と芸術のためのハレ年誌』（1838-1843）を発行し始める。 『ハレ年誌』はかなり早くから青年ヘーゲル学派の最重要機関紙になる。寄稿者には、ルートヴィヒ・フォイエルバッハ、フリードリヒ・シュトラウス、ヘルマン・フランク、グリム兄弟等がいる。 1841年夏、ルーゲは編集所をハレからドレスデンに移し、雑誌名を『学問と芸術のためのドイツ年誌』に変更する。 1844年にルーゲは、マルクスと『独仏年誌』を出版する。その後、二人は決別する。 1844年夏、シュレージエンで織工の蜂起が起きる。マルクスもハイネも、これを新時代の前兆であるとみなしたが、ルーゲはこれを単なる局所的な革命ととらえたため、マルクスから厳しく批判される。

ヘーゲル学派（第1世代）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2018/09/15 07:50 UTC 版)

「ヘーゲル主義者の一覧」の記事における「ヘーゲル学派（第1世代）」の解説

この時期のヘーゲル主義者の区分は厳格なものではなく、研究者などによって異なる。特に中央派と右派に関しては流動的である。学派の分裂を促したダーフィト・シュトラウスのほか、20世紀の哲学者カール・レーヴィットなども試みているので、留意されたい。

Weblio日本語例文用例辞書

「ヘーゲル学派」の例文・使い方・用例・文例

• ヘーゲル学派という,哲学の学派