ヘーゲル哲学における論理学とは? わかりやすく解説

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ヘーゲル哲学における論理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 15:46 UTC 版)

論理学の歴史」の記事における「ヘーゲル哲学における論理学」の解説

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルは、彼の大部著書『大論理学』を要約した作品1817年発表したエンチクロペディー第一部において自身の哲学体系対す論理学重要性示唆している。『小論理学』とも呼ばれるエンチクロペディー』の中の『論理学』は、よく知られているように、範疇の中の最も空虚抽象的なものから生まれ一連の変化展開している: ヘーゲルは『純粋存在』と『純粋無』、つまり自身先立つすべての範疇包含解明するような範疇から始め(て、絶対へ至ろうとす)る。表題反してヘーゲルの『論理学』は本当は妥当な推論学問対す研究ではない。前提から妥当な推論通じて概念に関する結論を導くよりもむしろ、一つ概念について考えると別の概念考えなければいけなくなることを示そうヘーゲル試みている(例え循環小数有理数との関係や極限微分との関係を考察して、「量」の概念なしに「質」の概念を持つことはできないと彼は主張する); また、ここで衝動個人心理的な問題ではなく概念自体内容物からほとんど組織的に立ち上がってくるものである彼の目的は―真に理性自体の―「絶対」理性的構造を示すことにある。一つ概念からその対義的概念へと、そしてさらに別の概念へと思考流れていく方法ヘーゲルの弁証法として知られている。 ヘーゲルの『論理学』は主流派論理学研究にほとんど影響を及ぼさなかったが、そこからの影響をみることができる作品としてカール・フォン・プラントルの『西洋論理学史』(独: Geschichte der Logik in Abendland、1855年-1867年)やイギリス観念論者の作品-例えばフランシス・ハーバート・ブラッドリーの『論理学の諸原理』(英:Principles of Logic1883年)-、そしてカール・マルクスおよびマルクス主義諸学派の経済学政治学哲学等の研究といったものがある。

※この「ヘーゲル哲学における論理学」の解説は、「論理学の歴史」の解説の一部です。
「ヘーゲル哲学における論理学」を含む「論理学の歴史」の記事については、「論理学の歴史」の概要を参照ください。

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