サマリア人とは? わかりやすく解説

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サマリア人

作者コニー・ウィリス

収載図書わが愛しき娘たち
出版社早川書房
刊行年月1992.7
シリーズ名ハヤカワ文庫SF


サマリア人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 05:12 UTC 版)

サマリア人(さまりあじん、さまりあびと)とは、時代によって意味が変わるが、主にサマリア地方の住民、特にイスラエル人アッシリアからサマリアに来た移民との間に生まれた人々やその子孫、およびサマリア教徒のことをいう。


  1. ^ a b c 臼杵陽・鈴木啓之『パレスチナを知るための60章』明石書店、2016年4月10日、59頁。ISBN 978-4-7503-4332-7 
  2. ^ 早尾貴紀 (2019年12月3日). “「パレスチナの民族浄化」の完成形態としての「ユダヤ人の国民国家法」”. Webあかし. 明石書店. 2021年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月28日閲覧。
  3. ^ 当時捕囚は被征服民族を支配する上で一般的な方法だった。
  4. ^ フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ古代誌』第13巻255-256節。なお、神殿なきあともゲリジム山はサマリア人の聖地として礼拝の場となった。
  5. ^ 『列王記』下17:29-41など
  6. ^ 『マカバイ記2』6:2-3で「ゲリジム山の神殿で地元の人の要望でゼウス信仰が行われた」、またタルムードにも「サマリア人が偶像を崇めている」という文章があるのだが、これは「都市の方のサマリア(マケドニア王国軍によって植民が行われ、ヘレニズム文化の影響が強かった。)の住人」と民族としてのサマリア人(シケムを中心に済むようになった)の混同の可能性がある(E・シェーラー『イエス・キリスト時代のユダヤ民族史』、古川陽・安達かおり・馬場幸栄訳、株式会社教文館、2014年、第3巻、P46)。
  7. ^ E・シェーラー『イエス・キリスト時代のユダヤ民族史』、古川陽 安達かおり 馬場幸栄訳、株式会社教文館、2014年、第3巻、P28-30
  8. ^ 筆者のヨセフスはサマリア人について同書の278-279節で「イスラエルの全住民がメディアペルシアに連れていかれ、代わりにクタという土地から連れてきた民族を定住させた。」、288-290節で「クタ人は祭司から教えられた後は熱心にいと高き神(注:ヤハウェのこと)に奉仕した」「クタ人はギリシャ人がサマリア人と呼ばれている人達。」という記述をしており、サマリア人を「イスラエル人とは混血も何もそもそも無関係だったが、教えを受けてからは我々と同じ慣習を現在に至るまで守るようになった人たち」と認識していたようである。
  9. ^ この文章は他にも何度か出てくるうえ、前後の文脈とのつながりが不自然なものもあるので、当時のユダヤ人のサマリア人へのステレオタイプイメージの文句を挿入した可能性がある。
  10. ^ 基本的に「ガリラヤ、ペレア、サマリア、(狭義の)ユダヤ」の名を上げる。なお「サマリアがヘロデ王の領地やユダヤ属州に入っているからユダヤの領域」というわけではなく、双方に含まれるイドメアはヨセフスは数えない。
  11. ^ E・シェーラー『イエス・キリスト時代のユダヤ民族史』、古川陽 安達かおり 馬場幸栄訳、株式会社教文館、2014年、第3巻、P39・46
  12. ^ マタイの福音書』10:5でイエスが十二使徒にも初めて布教をさせる時、今は地元(ガリラヤ地方)限定と「異邦人の土地に行くな」と言った後「サマリア人の町にも行くな」と念を押すくだりがある。
  13. ^ ルカの福音書』第17章11-19、『ヨハネの福音書』第4章。ただし『使徒行伝』に第8章にはサマリアできちんと福音を受け入れたものに交じって、下心ありきでキリスト教に入ったシモンという男が出てくる(民族的なサマリア人なのか、サマリア地方在住者のどっちかは不明)。
  14. ^ ただし、少なくとも「別の地域の人」という認識はしていたらしく、上記の『マタイの福音書』10:5で「異邦人の土地」にサマリアも入っていたり、『ルカの福音書』17:17などで病気が治ってお礼を言いに来たサマリア人を「この他国の人」と呼んだとされる。
  15. ^ フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ古代誌』第18巻、85-89節
  16. ^ 西暦48~52年
  17. ^ フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ戦記』第2巻、233-246節。および『ユダヤ古代誌』第18巻、118-136節。
  18. ^ フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ戦記』第3巻
  19. ^ E・シェーラー『イエス・キリスト時代のユダヤ民族史』、古川陽 安達かおり 馬場幸栄訳、株式会社教文館、2014年、第3巻、P46。
  20. ^ 申命記』第6章4節から5節「聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」
  21. ^ レビ記』第19章18節「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい」
  22. ^ 佐藤研「キリスト教はどこまで寛容か(その1)」『福音と世界』2007年8月号、新教出版社、p.41 には「腸(はらわた)のちぎれる想い」とある
  23. ^ 『レビ記』21:1-4・11によると、「祭司は屍に近寄ってはいけない」、「親戚であっても両親・自分の子供・兄弟・姉妹(未婚限定)以外の死体に触れることは許されない」とある。
  24. ^ メンタルヘルスのプロ5人が実践する「セルフケア術」[リンク切れ]


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