オルペウス教
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オルペウス教(Orphism、Orphicism)は、古代ギリシャ世界における密儀宗教。オルフェウス教とも。
- ^ W. K. C. Guthrie, The Greeks & Their Gods (Beacon, 1954), p. 322; Kirk, Raven, & Schofield, The Presocratic Philosophers (Cambridge, 1983, 2nd edition), pp. 21, 30-31, 33; Parker, "Early Orphism", pp. 485, 497
- ^ 中川洋一郎 群居性草食動物家畜化の衝撃 経済学論纂(中央大学)第57巻第5・6合併号(2017年3月)
- ^ Parker, "Early Orphism", p. 501.
- 1 オルペウス教とは
- 2 オルペウス教の概要
- 3 ピュタゴラス教団との関連
オルペウス教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:01 UTC 版)
ディオニューソスの神話には、オルペウス教の基礎となる次のような異説もある。ゼウスはヘーラーの実の母レアーと交わりペルセポネーを産ませた。そして、蛇に化けてペルセポネーに近づき、跡継ぎとしてザグレウスを産ませた(ザグレウスは単にデーメーテールとの間に産まれた子という説もある)。ところが、ザグレウスは嫉妬に狂ったヘーラーが仕掛けたティーターン族に襲われ、数々の動物に変身して闘うも牛になったとき捕らえられ、八つ裂きにされ食われてしまった。アテーナーがその心臓を救い出し、ゼウスがこれを飲み込んだ。後に生まれたセメレーとの間の子の心臓は、本来ザグレウスのものであった。この神話はディオニューソスがかつて農耕神であったことを反映していると考えられる(死と再生の神)。 ティーターン族はゼウスの雷霆によって焼き払われ、その灰が今の人類になったという。この灰にはティーターンの肉とザグレウスの肉(喰らったため)が混ざり合っており、そのため、ディオニューソス的要素から発する霊魂が神性を有するにもかかわらず、 ティーターン的素質から発した肉体が霊魂を拘束することとなった。すなわち、人間の霊魂は「再生の輪廻(因果応報の車輪)」に縛られた人生へと繰り返し引き戻されるのである。この輪を脱するには、ディオニューソス的な神性を高める必要があったとされる。
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