神話1:世界の始まりとは? わかりやすく解説

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神話1:世界の始まり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 23:46 UTC 版)

ギリシア神話」の記事における「神話1:世界の始まり」の解説

古代ギリシア人は他の民族同様に世界原初時代より存在したのであるとの素朴な思考持っていた。しかし、ゼウス主神とするコスモス秩序宇宙)の観念成立するにつれ、おのずと哲学的な構想を持つ世界始原神話語られるようになった。それらは代表的四種類のものが知られる(ただし、2と3は、同じ起源を持つことが想定される)。 神々の系譜人間の起源などを系統的な神話纏めあげたヘーシオドスは『神統記』にて、二つ主要な起源説を伝えている。 ヘーシオドス古代オリエントなどの神話影響受けた考えられ、後に「混沌」と解釈されるカオス最初に存在したとしている。ただし、彼はカオス混沌の意味では使っていない。それは空隙であり、カズムとも呼ばれるその後大地ガイア)が万物の初源としてカオスのなかに存在現し、天(ウーラノス)との交わりによって様々な神々生み出したとされるウーラノスクロノス、そしてゼウスにわたる三代王権遷移がここで語られることになる。 他方ヘーシオドスは、上記とは起源異なると考えられる自然哲学構想備えた世界の始源神話を同じ『神統記』においてうたっている。胸広きガイア存在し、それと共に地下幽冥タルタロス何よりも美しエロース(愛)が生まれたとする。原初エロース生まれたとするのは、オルペウス教始原神話通じている。エロース生殖にあって大きな役割果たしそれ故、愛が最初に存在したとする。 第三宇宙観哲学的宗教的に体系化されていたと考えられオルペウス教基盤置いた、あるいはこの宗教提唱した世界の初源神話である。オルペウス教多様な神話持っており、断片的な複数文書伝え内容には異同がある。その特徴としては、原初や泥があり、大地ガイア)も存在しクロノス=時 Chronosウーラノスの子クロノス Kronos とは異なる)やエロース原初にあった。そして「原初の卵」が語られ、他のギリシア神話では語られない、パネース(Φανης)あるいはプロートゴノス(Πρωτογονος)が存在したとする。 以上に挙げた世界始原神話以外に、第四のものとして、ホメーロス『イーリアス』うたっている、より古く単純とも言える始原についての神話がある。それは万物はじめにオーケアノス海洋外洋流れ)が存在したという神話で、彼と共にテーテュース存在したとされる。この両神交わりより、多数の神や世界要素生み出されて来たとする。これは素朴な神話で、海岸部住民信じていた始原神話考えられる

※この「神話1:世界の始まり」の解説は、「ギリシア神話」の解説の一部です。
「神話1:世界の始まり」を含む「ギリシア神話」の記事については、「ギリシア神話」の概要を参照ください。

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