ウーレア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/07 04:15 UTC 版)
ウーレア[1]またはウレア[2](古代ギリシア語:Oὔρεα、Ourea [3]、単数形: ウーロス Oὖρος、Ouros、[オロス ὄρος、oros [4] の詩語[5]])は、ギリシア神話に登場する山の神である。ウーレアとは山々の意味で、山を擬人化した原初の神である。
ヘーシオドス『神統記』では、ガイアが原初に生みだした子である[6]。ヘーシオドスは『神統記』で次のようにうたっている。
廣川洋一や中務哲郎の『神統記』日本語訳などでは「ウーレア」でなく「山々」と訳している[8][9][10][1]。
脚注
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- ^ a b 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 9784876989256。 374頁。(項目「ガイア」の文中、「山々」のルビに「ウーレア」)
- ^ レナル・ソレル著、脇本由佳訳『オルフェウス教』白水社〈文庫クセジュ〉、2003年。 ISBN 978-4560058633。 左v頁。
- ^ (en) οὔρεα LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
- ^ (en) ὄρος LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
- ^ Oὔρεα、Ourea(ウーレア)は、Ouros(ウーロス)[中性名詞]の複数形である。この単語は、ὄρος(oros、オロス、中性名詞)の「詩語」である。
- ^ ヘーシオドス、129-131行。
- ^ (en) Theogonia 129 ヘーシオドス『神統記』125行-130行。
- ^ 廣川洋一訳『ヘシオドス 神統記』岩波書店〈岩波文庫〉、1984年。 23頁。
- ^ 中務哲郎訳『ヘシオドス全作品』京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2013年。 100頁。
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。 94頁。(項目「ガイア」)
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