ウーレア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 16:08 UTC 版)
ウーレア(古代ギリシア語:Oὔρεα、Ourea [1]、単数形: ウーロス Oὖρος、Ouros、[オロス ὄρος、oros [2] の詩語[3]])は、ギリシア神話に登場する山の神である。ウーレアとは山々の意味で、山を擬人化した原初の神である。
ヘーシオドス『神統記』では、ガイアが原初に生みだした子である[4]。ヘーシオドスは『神統記』で次のようにうたっている。
廣川洋一・中務哲郎の『神統記』日本語訳では「ウーレア」でなく「山々」と訳している[6][7]。
脚注
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- ^ (en) οὔρεα LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
- ^ (en) ὄρος LSJ (Liddell et Scott Lexicon)
- ^ Oὔρεα、Ourea(ウーレア)は、Ouros(ウーロス)[中性名詞]の複数形である。この単語は、ὄρος(oros、オロス、中性名詞)の「詩語」である。
- ^ ヘーシオドス、129-131行。
- ^ (en) Theogonia 129 ヘーシオドス『神統記』125行-130行。
- ^ 廣川洋一訳『ヘシオドス 神統記』岩波書店〈岩波文庫〉、1984年。 23頁。
- ^ 中務哲郎訳『ヘシオドス全作品』京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2013年。 100頁。
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