テューポーンとは? わかりやすく解説

テューポーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 16:43 UTC 版)

テューポーン古代ギリシア語Τυφώνラテン翻字Tȳphōn, ラテン語Typhon※以下同様)、テューポースΤυφώςTȳphōs, Typhos〉)、あるいはテュポーエウスΤυφωεύςTyphōeus, Typhoeus〉)は、ギリシア神話に登場する、とも怪物ともいわれる巨人。同神話体系における最大最強の怪物で、神々の王ゼウスに比肩するほどの実力をもち、そのゼウスを破った唯一の存在でもある。


注釈

  1. ^ コーリュキオン洞窟(古希: Κωρύκιον ἄντρον〈Kōrykion antron;コーリュキオン・アントロン〉、en:Corycian Cave

出典

  1. ^ ヘーシオドス、820行-822行。
  2. ^ a b c d e f アポロドーロス・高津 (1953), 第1巻 6・3.
  3. ^ 『イーリアス』2巻への古註(沓掛訳注『ホメーロスの諸神讃歌』p. 186)。
  4. ^ ステーシコロス断片(『大語源書』による引用。沓掛訳注『ホメーロスの諸神讃歌』 p, 186)
  5. ^ 『ホメーロス風讃歌』「アポローン讃歌」306行-352行。
  6. ^ 『ホメーロス風讃歌』「アポローン讃歌」304行-305行。
  7. ^ 『ホメーロス風讃歌』「アポローン讃歌」353行-355行。
  8. ^ ヘーシオドス、823行-834行。
  9. ^ ヘーシオドス、825行。
  10. ^ ヘーシオドス、827行-828行。
  11. ^ ヘーシオドス、829行-835行。
  12. ^ アポロドーロス・高津 (1953), 第2巻 5・1.
  13. ^ a b アポロドーロス・高津 (1953), 第2巻 5・11.
  14. ^ アポロドーロス・高津 (1953), 第3巻 5・8.
  15. ^ アポロドーロス・高津 (1953), 摘要 (E) 1・2.
  16. ^ ヒュギーヌス・松田ら (2005), 第151話.
  17. ^ ヘーシオドス、869行。
  18. ^ ヘーシオドス、840行-868行。
  19. ^ a b アントーニーヌス・安村 (2006), 第28話.
  20. ^ オウィディウス・中村 (1981), 第5巻 318-358行.
  21. ^ a b c d e f g h typhoon (n.)”. official website. Online Etymology Dictionary. 2020年4月29日閲覧。
  22. ^ a b c d *dheu- (1)”. official website. Online Etymology Dictionary. 2020年4月29日閲覧。
  23. ^ a b c typhus”. official website. Online Etymology Dictionary. 2020年4月29日閲覧。
  24. ^ a b Typhon”. official website. Online Etymology Dictionary. 2020年4月29日閲覧。
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  30. ^ ヘシオドス・中務 (2013), 解説, pp. 474-475.
  31. ^ ヘーシオドス、521行以下。
  32. ^ ヘーシオドス、886行-900行。
  33. ^ ヘーシオドス、836行-838行。
  34. ^ ドゥヴルー・加藤 (1994), pp. 151, 383–384.
  35. ^ ドゥヴルー・加藤 (1994), pp. 162, 189.
  36. ^ ヘシオドス・中務 (2013), 解説, pp. 475-476.
  37. ^ ドゥヴルー・加藤 (1994), pp. 131–132.
  38. ^ ヴィカンデル・前田 (1997), 「ウラノスの後裔たちの歴史」.
  39. ^ グレーヴス・高杉 (1962), 36・4.


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テューポーン

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風神」の記事における「テューポーン」の解説

詳細は「テューポーン」を参照 ギリシア神話登場する太古の巨人神テューポーンは、この神話体系における最大最強怪物である。直接語源は「旋風」を意味する "τύφων (typhon)" であるが、語源学的・比較言語学的に遡れば逆成インド・ヨーロッパ祖語で「埃(ほこり)…」「(もや)…」「煙…」などを意する接頭辞 "ewh₂-" に行き着く間接的ではあっても英語 "typhoonタイフーン)" の語源一つとされてもいる。 不死の怪女エキドナを妻とし、ケルベロス始めとする数多く怪物の父になったが、荒々しい風の数々生み出したという。天の星々に頭が擦れるほど巨大で、肩から百のの頭が生えており、眼は火のように輝き、天も海も煮え滾るほどの火炎を吐く怪物テューポーンは、有翼の姿で描かれることもある。このように形容されるとおり、テューポーンは暴風ばかりでなく不死なるや火を噴く山を神格として取り込んでいる。 オリュンポス最高神ゼウス対す地母神ガイア怒りから生まれた怪物テューポーンは、オリュンポス神々戦い挑み迎え撃つゼウス一対一死闘繰り広げる地下深く冥府タルタロスまで揺るがす闘い激しさ神々恐れおののいたという。最終的にテューポーンは敗れたが、ヘーシオドスによればゼウス雷霆一撃仕留められた。一方でアポロドーロスは、一旦はゼウスの体を破壊して完全な勝利を収めながら女神たち企てはまって無力化されところを神々救出され回復したゼウス討たれたといい、最期の地となったエトナ火山頻繁に噴火繰り返すのはここから逃れようとしてテューポーンが今ももがいているからであるとする。

※この「テューポーン」の解説は、「風神」の解説の一部です。
「テューポーン」を含む「風神」の記事については、「風神」の概要を参照ください。

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