キュクロープスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 宗教・信仰 > > 西洋の神 > ギリシア神話の神 > キュクロープスの意味・解説 

キュクロープス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/03/29 09:40 UTC 版)

エラスムス・フランキスキ (Erasmus Francisci) の著書に見られるキュクロープスの挿絵

キュクロープス古希: Κύκλωψ古代ギリシア語ラテン翻字: Kyklōps)は、ギリシア神話に登場する卓越した鍛冶技術を持つ単眼の巨人[1]

長母音を省略してキュクロプスとも表記される[2]英語読みのサイクロプス: Cyclops)でも知られる[2]

名称

古代ギリシア語の原義は「キュクロス(丸、κύκλος)」と「オープス(ὤψ)」から求められる「丸い眼」にあり、額の中央に丸い眼が1つだけ付いていることに由来する。

ラテン語Cyclops(キュクロープス)。英語名は Cyclopsサイクロプス)であり、この英語名の発音も仮名転写され、日本語では一般的となっている。フランス語では cyclope (スィクロプ)、ドイツ語では Kyklop (キュクロープ)。中国語では「独眼巨人」、もしくは、音訳で「基克洛普斯」と記す。

なお、その名に因んだ事象、および、ここから派生した二次創作物については「サイクロプス」を参照

神としてのキュクロープス

天空神ウーラノスと大地母神ガイアの息子たちで、アルゲース(落雷[3])、ステロペース(電光[3])、ブロンテース(雷鳴[3])の3兄弟から構成される。これらの名前が示す通りキュクロープスたちは嵐の精であったと考えられる[3]

彼らは父神に嫌われ、兄弟族のヘカトンケイル族とともに奈落タルタロスへ落とされた。兄弟族のティーターン神の1人クロノスが政権を握ったあとに一時解放されたが、その後再びタルタロスに拘禁された[4]。しかし、ティーターノマキアーの時、ゼウスらによって解放される。キュクロープス達はその礼として、ゼウスには雷霆ドイツ語版を、ポセイドーンには三叉の銛を、ハーデースには隠れを造った。

以後はヘーパイストスのもとで鍛冶業を続けたといわれる。その一方で、息子アスクレーピオスをゼウスの稲妻で失ったアポローンの八つ当たりを食らい、虐殺されたという悲劇的な異伝もある。

また、コリントスイストモス神域にキュクロープスたちに捧げられた祭壇があったと伝えられている[1]

怪物としてのキュクロープス

『オデュッセイア』に登場する単眼巨人ポリュペーモス。

ホメーロス叙事詩オデュッセイア』の第9歌に登場するキュクロープス族は、上述のキュクロープスとは大きく異なり、旅人を食らうただ粗暴なだけの怪物である。ポセイドーン神を父に持つポリュペーモスも含めて、そうであった。

キュクロープスの巨石建造物

ミュケーナイティーリュンスアルゴスアテーナイのアクロポリスの一部など、ギリシア各地の先史時代の城壁は余りに巨大な石材を用いて築かれていたためギリシア人の間では「キュクロープスの城壁英語版」と呼ばれていた[1]

芸術作品の中のキュクロープス

単眼の意味

英国はロンドン自然史博物館の地質博物館内、地球ギャラリーに展示されているキュクロープスの模型。

天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)と天津麻羅(アマツマラ)はともに日本神話に登場する製鉄と鍛冶の神であり、キュクロープスと同じく、1つ眼である。同様に、たたら製鉄に関連して神に近い巨人であるダイダラボッチ隻眼とされる場合がある。また、妖怪一本だたらは先の天目一箇神が凋落した姿とも考えられている。これら、製鉄(全世界的にはさらに古きを含めて「製錬」と言うべき)と隻眼(単眼)の関連性については「隻眼#神話・伝説の中の隻眼」を参照。

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c 松原國師『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年、469,470頁。項目「キュ(ー)クロープス」。
  2. ^ a b 小学館、デジタル大辞泉『キュクロプス』 - コトバンク
  3. ^ a b c d フェリックス・ギラン『ギリシア神話』23頁。
  4. ^ 呉茂一『ギリシア神話』新潮社、1994年、35,36頁。

参考文献

関連項目

外部リンク


キュクロープス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 10:59 UTC 版)

機動戦士クロスボーン・ガンダム」の記事における「キュクロープス」の解説

アーノルド・ジルベスター 連邦軍新興勢力「キュクロープス」のメンバー合理主義者自称しているが、「効率良い」という判断自身利益のために他者利用し切り捨てる作戦遂行する。だが本人組織内出世し新しい世界」を作る権力手に入れ過程として必要なもの考えている。フォントとは目的一致する点での協力関係にあるが、フォントにとって自身三極ひとつとして連邦纏める人物の候補”でしかないことに不満と屈辱感じている。フォントからは犠牲覚悟してでも事を成そうとする実行力評価されている。しかし、のちに本人独白した様子から目標大きく過ぎた際に雪だるま式に高まるリスク恐れているという一面もあったことも明かされている。 「讃美歌の国」が暴れ始めてからは初戦上役多く戦死したが、そのお陰でキュクロープスのトップに近い位置にまで昇進現在の地球圏ではキュクロープスだけが組織的な対応が可能ということで、急速に人気高まっている。 その人気や人望活かしフォン・ブラウンにて対首切り王の演説行い讃美の民の殲滅掲げるものの、その実首切り王こと兄のエバンス協力してコロニー人口減らし企んでおり、彼の真意知ったフォントからの忠告意に介さず宇宙世紀正しい姿に戻す(調整する)ことを目指すサイド1を巡る首切り王との決戦ではコロニー・レーザー使った兄の戦術見抜けず、茫然自失状態に陥るが、フォントから叱咤激励されて戦闘中には正気取り戻し味方残存部隊の指揮執り首切り王が撤退した後は無意味な掃討戦禁じ威厳見せつけ、戦闘中離脱したネオ・1バンチを追う指示出したその後は「DUST計画阻止のため表向きにはフォントの案を受け入れるが、裏ではプランDと称してコロニー破壊用の核爆弾持ち出す。しかし、本懐遂げ前にフォント説得されコロニー降下作業に手を貸すこととなった計画成功後例え何年掛かってあるべき正し連邦の姿を取り戻すと決意述べフォントに対して解雇言い渡し、君は参謀など向いていないと忠告した。 ノエル・レイス隊 ファントム量産機である「黒い幽霊」のパイロットとして選抜されエースたち。作中時代としては正しく優秀な人材で、フォント指示信じてDUST計画」の最終段階には協力したネオ・1バンチ側のフライング・レイス隊の1機がマシントラブルを起こした際には率先して救助し降下成功後には民衆からも賞賛されていた。

※この「キュクロープス」の解説は、「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の解説の一部です。
「キュクロープス」を含む「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の記事については、「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「キュクロープス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キュクロープス」の関連用語

キュクロープスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キュクロープスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキュクロープス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの機動戦士クロスボーン・ガンダム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS