だいだら‐ぼっち【大太法師】
読み方:だいだらぼっち
「だいだぼうし(大太法師)」に同じ。
ダイダラボッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 17:17 UTC 版)
ダイダラボッチは、日本の各地で伝承される巨人。類似の名称が数多く存在するが、以下では便宜的にダイダラボッチと呼称する。山や湖沼を作ったという伝承が多く、元々は国づくりの神に対する巨人信仰がダイダラボッチ伝承を生んだと考えられている(鬼や大男などの妖怪伝承が巨人伝承になったという説もある。)[2]。
注釈
- ^ (柳田 1977)の「じんだら沼記事」(『妖怪談義』所収)にて相模原市大沼に調査に行ったとの記述あり。その地ではダイダラボッチの伝説は無かったと落胆しているが、ダイダラボッチ伝説があるのは北に5キロメートルほどずれた鹿沼であった。
- ^ 藤澤衛彦「巨人伝説考」、『日本伝説研究第三巻』所収。ただし、石川県立図書館の調査によれば、能登地方に「たいたん坊」という呼称は見つかっておらず、藤澤の創作の可能性がある。
- ^ 高木敏雄『日本伝説集』より。柳田国男の「ダイダラ坊の足跡」には「デンデンボメ」とあるが、元の出典である『日本伝説集』には「デイデンボメ」とあり、誤記である。『定本柳田国男集5』311頁参照。
- ^ 「一二(いちに)」は「わずか」の意。従って「一二里」は「里の単位でわずかな距離」の意。しかし「一二里」を「1・2里」の意で捉えれば、具体的距離を示すものとなり、古代日本の1里は約5.3km、2里は約10.7kmと、数値を割り出すことができる。
- ^ 市井の娯楽本やインターネット上の記述で、本文中の「蜃」を妖怪の「蜃(しん)」と関連付けるものが見られるが、ここで語られている「蜃(うむき、うむぎ)」は実体があって食用にされる貝類の「蛤(うむき、うむぎ)」、すなわち「蛤(はまぐり)」のことであって、妖怪ではない。
- ^ 水戸市塩崎町1064-1(地図 - Google マップ
- ^ 江戸時代における常陸国茨城郡塩ヶ崎村、幕藩体制下の常州水戸藩知行等塩ヶ崎村。
- ^ 大鼠が岩鼻を食い破ったことで湖水が排水されたとする伝説もある(『日本伝説叢書 信濃の巻』157 - 159ページ)。
出典
- ^ 宮本幸枝・熊谷あづさ『日本の妖怪の謎と不思議』学習研究社〈GAKKEN MOOK〉、2007年、89頁。ISBN 978-4-05-604760-8。 NCID BA81963861。
- ^ a b c d 『妖怪の本』学習研究社、1999年、92,98頁。92頁の挿絵(加賀国河北郡木越の光林寺跡で大太法師の足跡を見物する人々)は『北越奇談』のものと書かれているが、正確には『古今角偉談』巻之二の「大足跡と大足跡との角偉」である。
- ^ 「ダイダラ坊の足跡」
- ^ 「大太法師」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
- ^ 南方熊楠『ダイダラボウシの足跡』(東洋學藝雜誌 25(319)、東京社 [編]、東京社、1908-04、pp.182-185)
- ^ “でいだらぼっち”. さがみはら百選. シニアネット相模原. 2011年2月13日閲覧。
- ^ 井ノ口章次他編「静岡県庵原郡両河内村」『民俗採訪』昭和29年度号、國學院大學民俗学研究会、1955年、109頁、NCID BN13889905。
- ^ 村上健司編著『日本妖怪大事典』角川書店〈Kwai books〉、2005年、195-196頁。ISBN 978-4-04-883926-6。
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- ^ 竹川義徳「節分の行事」『民間伝承』5巻6号、民間伝承の会、1940年3月、5頁。
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- ^ 井田安雄 著「群馬の伝説の代表例」、志村彦衛他 編『群馬県史資料編27民俗3』群馬県、1982年、773頁。
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- ^ a b 安部晃司他 著、人文社編集部 編『日本の謎と不思議大全 東日本編』人文社〈ものしりミニシリーズ〉、2006年、122頁。ISBN 978-4-7959-1986-0。
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- ^ 『代田のダイダラボッチ』(きむらけん著)北沢川文化遺産保存の会紀要第5号、2017年/『浦和市史民俗編』浦和市総務部市史編さん室、昭和55年、793頁。
- ^ “代田ダイダラボッチ音頭=”. 2021年3月28日閲覧。
- ^ 座間美都治『相模原民話伝説集』座間美都治、1978年11月、44-45頁。
- ^ 山主敏子『さがみはらのふるさと絵本』相模原市教育委員会、1999年11月、52頁。
- ^ “巨人の足跡がある!?相模原市に残る巨人伝説「でいらぼっち」とは? - かなっぺ相模版|出かけよう!かながわの地域ポータルサイト for Smartphone”. kanape-sagami.com. 2022年8月28日閲覧。
- ^ “11.でいらぼっち伝説伝承地(でいらぼっちでんせつでんしょうち)”. 相模原市. 2022年8月28日閲覧。
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- ^ https://u5h.jp/one-panel/2707/
- ^ 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、190頁。
- ^ “大串貝塚ふれあい公園(埋蔵文化財センター)”. 水戸市 (2013年4月2日). 2017年4月17日閲覧。
- ^ 『佐久口碑伝説集北佐久編限定復刻版』発行者長野県佐久市教育委員会、全434頁中、216頁、昭和53年11月15日発行。
- ^ a b 秋田の昔話・伝説・世間話 口承文芸検索システム 鳥の海の干拓
- ^ 『佐久口碑伝説集南佐久編限定復刻版』発行者長野県佐久市教育委員会、全332頁中 105頁、昭和53年9月20日発行。
- ^ 今瀬文也「「ダイダラ坊」考」『茨城の民俗』第31号、茨城民俗学会、1992年12月、36-46頁。
- 1 ダイダラボッチとは
- 2 ダイダラボッチの概要
- 3 脚注
ダイダラボッチ
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「絶対城先輩の妖怪学講座」の記事における「ダイダラボッチ」の解説
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ダイダラボッチ
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「ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦」の記事における「ダイダラボッチ」の解説
人型の巨人だが今作では身体は登場せず、顔の部位(鼻、口、目玉)がどこかの島にある「ボッチの社」に存在する。それらを倒さないと桜島にいる脳とは戦えない。
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ダイダラボッチ
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「大神伝 〜小さき太陽〜」の記事における「ダイダラボッチ」の解説
月の民が造った巨大なカラクリで顔がウサギのようになっている。一度起動してしまうと、全てを破壊し尽くすまでその活動を止める事はない。とある不都合で暴走してしまい、月の民によって遺跡に封印されていたが、怨霊王がゲンナイに作らせた起動スイッチによって再起動してしまう。怨霊王との戦いではダイダラボッチの頭上で行われ、頭のコントローラーでダイダラボッチの動きを制御しないと妨害をしてくる。
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ダイダラボッチ
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「あなたの街の都市伝鬼!」の記事における「ダイダラボッチ」の解説
赤城山の地下にいる。出雲の首から下を埋めるなど悪戯好きで、手と指の動きだけで言いたいことを伝える。編纂に関してはどうでもいいらしい。教授の知り合い。
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ダイダラボッチ(だんだん法師)
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「太鼓の達人の登場人物一覧」の記事における「ダイダラボッチ(だんだん法師)」の解説
最終章のボス。伊賀の里を踏みつぶさんと、妖怪大王と共にびわ湖に現れる。
※この「ダイダラボッチ(だんだん法師)」の解説は、「太鼓の達人の登場人物一覧」の解説の一部です。
「ダイダラボッチ(だんだん法師)」を含む「太鼓の達人の登場人物一覧」の記事については、「太鼓の達人の登場人物一覧」の概要を参照ください。
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