ミマースとは? わかりやすく解説

ミマース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/03 04:46 UTC 版)

ミマース古希: Μίμας, Mimās)は、ギリシア神話に登場する巨人族(ギガースたち)、あるいは人物である。長母音を省略してミマスとも表記される。主に、

のほか数人が知られている。以下に説明する。

土星の第1衛星ミマスエポニムである。

ギガースの1人

このミマースは、巨人族のギガースたち(ギガンテス)の一人である。ギガントマキアーにおいてヘーパイストスと戦ったが、燃えたぎる溶鉱を投げつけられて殺されたとも[1]アレースに殺されたともいわれる[2]

死んではおらず、ヴェスヴィオ火山の下敷きとなり炎を吐き続けているともいわれる。

また、土星の衛星ミマスにもその名が付けられている。

アイオロスの子

このミマースは、ヘレーンの子のアイオロスの子で、ヒッポテースの父である。アイオリス地方の王。子のヒッポテースはメラニッペーとの間にアイオロスをもうけ、アイオロスの娘アルネーはポセイドーンとの間にボイオートスとアイオロスを生んだという[3]

アミュコスの子

このミマースは、トロイア人のアミュコスとテアーノーの子である。ヘカベーパリスを産んだのと同じ夜に生まれたとされる。トロイア戦争後、アイネイアースに従ってイタリアに赴いたが、メーゼンテウスとの戦いで死んだ[4]

その他のミマース

  • 幼いペリアースを追放した人物[5]
  • ベブリュクス人の王アミュコスの部下[6]

脚注

  1. ^ アポロドーロス、1巻6・2。
  2. ^ ロドスのアポローニオス、3巻1226行-1227行。
  3. ^ シケリアのディオドロス、4巻67・2-67・4。
  4. ^ ウェルギリウスアエネアース』10巻702行-706行。
  5. ^ シケリアのディオドロス断片、6巻7・4。
  6. ^ ロドスのアポローニオス、2巻105行-109行。

参考文献

関連項目


ミマース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 06:46 UTC 版)

ギガントマキアー」の記事における「ミマース」の解説

ヘーパイストス燃え盛る溶鉱を投げつけられヴェスヴィオス火山叩き付けられる。

※この「ミマース」の解説は、「ギガントマキアー」の解説の一部です。
「ミマース」を含む「ギガントマキアー」の記事については、「ギガントマキアー」の概要を参照ください。

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ミマース

出典:『Wiktionary』 (2021/06/21 01:41 UTC 版)

語源

古典ギリシア語 Μίμᾱς (Mímās)

固有名詞

ミマース

  1. ギリシア神話巨人族。

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