カリュドーンの猪とは? わかりやすく解説

カリュドーンの猪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/27 22:39 UTC 版)

カリュドーンの猪(カリュドーンのいのしし、古代ギリシア語Καλυδώνιος κάπροςkalydṓnios kápros [注釈 1])はギリシア神話に登場する巨大なである。長母音を省略してカリュドンの猪とも表記する。アイトーリアカリュドーンオイネウスが、アルテミス女神に対する初穂のまつりを忘れたため、怒った女神によって、神界よりこの獰猛な猪が差し向けられた。猪による被害のあまりな凄まじさに、王がギリシア全土から勇士を募って、猪を退治した神話のできごとである[2]。このことがオイネウスの息子メレアグロスの死につながった[3][4]




「カリュドーンの猪」の続きの解説一覧

カリュドーンの猪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 07:12 UTC 版)

メレアグロス」の記事における「カリュドーンの猪」の解説

あるとき、父のオイネウスアルテミスへの生贄忘れたことで、アルテミスはその罰として巨大なカリュドーン放ったオイネウス家畜使用人殺し作物大損害を与えたオイネウス猪狩り仲間募ると、ギリシア全土から続々勇士たち集まった。狩の参加者次のような顔ぶれである。スパルタからカストールとポリュデウケース双子、メッセネからイーダースリュンケウスアテーナイからテーセウスラリッサからペイリトオスイオールコスからイアーソーン、ペライからアドメートスピュロスから若きネストールプティアからペーレウスエウリュティオーンテーバイからイーピクレースアルゴスからアムピアラーオスサラミースからテラモーンマグネシアからカイネウスアルカディアからアンカイオスケーペウス、そして「紅一点」のアタランテーアンカイオスケーペウスは狩に女を加えることに異議唱えた。しかし、メレアグロスアタランテー恋心抱いていたので、彼女の参加認めたアルタイアー兄弟たちは、甥のメレアグロスが妻を持つ身にもかかわらずこのような振る舞いをすることを不吉見てアタランテー警戒した。 狩が始まると、一隊から距離を置いて進んでいたアタランテーを犯そうと、ケンタウロスのヒューライオスとロイコスが襲いかかったが、二人ともアタランテー射殺された。ネストール襲いネストールは木の上逃れた。そこをイアーソーンイーピクレース狙って投げたが、イーピクレースの肩をかすめたけだったテラモーンペーレウス進み出たが、テラモーン木の根つまずいてしまい、ペーレウステラモーン抱き起こそうするところ突進してきた。アタランテーが矢を放つと、矢はの耳のうしろに刺さったは一旦逃げたものの、まもなく再び突進してきた。アンカイオスがその前に立ちはだかって斧を振り下ろしたが間に合わずに腹を突かれ死んだ動転したペーレウス投げつけたところ、手元狂ってエウリュティオーン殺してしまった。そのときアムピアラーオスの矢がの眼を射抜きテーセウスメレアグロス投げたテーセウス外れたが、メレアグロス脇腹貫き痛手刺さったのためにぐるぐる回るところをメレアグロス手槍でとどめを刺し、ようやく退治された。

※この「カリュドーンの猪」の解説は、「メレアグロス」の解説の一部です。
「カリュドーンの猪」を含む「メレアグロス」の記事については、「メレアグロス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「カリュドーンの猪」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カリュドーンの猪」の関連用語

カリュドーンの猪のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カリュドーンの猪のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカリュドーンの猪 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのメレアグロス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS