主要な原典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 16:04 UTC 版)
カリュドーンの猪について、現存する古典期の資料のなかで主要なものは以下のとおりである。 ホメーロス『イーリアス』 紀元前8世紀中ごろの成立と見られている。第9歌において、ポイニクスがアキレウスにカリュドーンの猪、狩りとその結果起こった戦いについて語る。ここでは、狩りの参加者名やメレアグロスのアタランテーへの恋情、「運命の燃え木」、メレアグロスの死についての言及は見られない。 オウィディウス『変身物語』 紀元前1世紀から紀元1世紀にかけての成立。神々の名前はローマ神話風になっている。第8巻にカリュドーンの猪狩りの物語がある。狩りの登場人物がもっとも多く、狩りの描写やアルタイアーの葛藤について詳述されるが、メレアグロスの妻については言及されない。 アポロドーロス『ビブリオテーケー』(日本語訳『ギリシア神話』) 紀元1世紀ごろの成立と推定されている。第1巻VIIIにおいて、カリュドーン王オイネウスとその息子たち、トクセウス、メレアグロス(カリュドーンの猪狩りを含む)、テューデウス及びテューデウスの息子ディオメーデースについて紹介している。 ヒュギーヌス『物語集』(日本語訳『ギリシャ神話集』) 2世紀末から3世紀初頭にかけての成立と見られる。171話「アルタイエー(アルタイアー)」、172話「オイネウス」、173話「カリュドーンの猪退治にいった者たち」、173A「オイネウスに援助を送った国々」、174話「メレアグロス」にかけて扱う。
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