ラムペティエーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 宗教・信仰 > > 西洋の神 > ギリシア神話の神 > ラムペティエーの意味・解説 

ラムペティエー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/29 05:43 UTC 版)

ラムペティエー、あるいはランペティエー古希: Λαμπετίη古代ギリシア語ラテン翻字: Lampetíē)は、ギリシア神話の女神あるいはニュムペーである。長母音 を省略してラムペティエランペティエとも表記される。

が知られている。以下に説明する。

ヘーリオスの娘

このラムペティエーは、太陽神ヘーリオスとネアイラの娘で、パエトゥーサと姉妹。

ヘーリオスは不死の牛と羊の群を持っていたが、ラムペティエーとパエトゥーサはこれらの家畜をトリーナキエー島に移して世話をした。オデュッセウスは帰国の旅でトリーナキエー島にさしかかったとき島を通過しようとしたが、エウリュロコスをはじめ他の船員たちが反対したため上陸した。そして風を待つ間に食料が底を突いたとき、エウリュロコスたちはオデュッセウスが眠っているすきにヘーリオスの家畜を殺して食らった。ラムペティエーはこのことをヘーリオスに知らせ、ヘーリオスは怒ってゼウスに彼らを罰するよう訴えた。このためゼウスは彼らが出航すると雷で船団を撃った[1]

ヘーリアデスの1人

このラムペティエーは、太陽神ヘーリオスとアイティオピアー王メロプスの妻クリュメネーとの間に生まれたヘーリアデスの1人で、パエトーンと兄弟[2]。一説に母は河神アーソーポスの娘ロデーともいわれる[3]。ラムペティエーはパエトーンが死んだときに他の姉妹たちとともにポプラの木に変じたという[4][5][6]

アスクレーピオスの母

このラムペティエーは、一説にアスクレーピオスの母[7]

脚注

  1. ^ 『オデュッセイア』12巻。
  2. ^ オウィデウス『変身物語』2巻。
  3. ^ オデュッセイア』17巻への208古註。
  4. ^ オウィディウス『変身物語』2巻。
  5. ^ ヒュギーヌス、154話。
  6. ^ ヒュギーヌス、156話。
  7. ^ アリストパネース『プルートス』701行への古註。

参考文献





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラムペティエー」の関連用語

ラムペティエーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラムペティエーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラムペティエー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS