アムピノモスとは? わかりやすく解説

アムピノモス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 09:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

アムピノモス古希: Ἀμφίνομος, Amphinomos) は、ギリシア神話の人物で、ペーネロペーの求婚者の1人である[1]アンピノモスとも表記される。アレティアスの子ニーソスの子。アムピノモスはドゥーリキオンの有力者で、ドゥーリキオンの求婚者を率いてイタケーにやって来た。アムピノモスは優れた人物で、ペーネロペーもアムピノモスに好意的であった[2]

テーレマコスピュロスから無事に帰国したとき、アムピノモスはテーレマコスの殺害に反対したが、もし神意が許すならば自分が真っ先にテーレマコスを討つと言った。変装したオデュッセウスがイーロスを打ち負かしたときアムピノモスは2つのパンと1杯の酒を与えたが、このときオデュッセウスはアムピノモスの人柄の良さを見て、オデュッセウスが帰国すればただではすまないだろうから、今のうちにドゥーリキオンに帰ることを勧めたが、アムピノモスは不吉なものを感じながらも帰らなかった。オデュッセウスがエウリュマコスと口論になり足台を投げられたときにはオデュッセウスはアムピノモスの足元に逃げ、アムピノモスはその場が穏やかになるように努めた。また求婚者たちが再びテーレマコスの殺害を企てたとき、鳥占いによって神意が得られなかったことを伝え、計画を中止させた。しかしオデュッセウスが求婚者たちを誅殺したさい、アムピノモスはエウリュマコスに続いてオデュッセウスに斬りかかり、テーレマコスに討たれた[3]

一説にアムピノモスはペーネロペーを穢したので、ペーネロペーはオデュッセウスに殺されたという[4]

摘要

  1. ^ アポロドーロス、摘要(E)7・27。
  2. ^ 『オデュッセイア』16巻。
  3. ^ 『オデュッセイア』16巻、18巻、20巻、22巻。
  4. ^ アポロドーロス、摘要(E)7・39。

参考文献





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アムピノモス」の関連用語

アムピノモスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アムピノモスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアムピノモス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS