レーダー (ギリシア神話)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/05 18:23 UTC 版)
レーダー[1](古希: Λήδα, Lēdā)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してレダとも表記される[2]。アイトーリア王テスティオスの娘で、スパルタ王テュンダレオースの妻。
本来は大地の女神でレートーと同一の存在だったと考えられている[3]。
西洋美術の題材「レダと白鳥」で知られる。木星の第10衛星レダや小惑星帯の小惑星レダの由来でもある。
物語
ゼウスはレーダーを愛し、白鳥の姿に化けて彼女を誘惑した。鷹から逃れるために、白鳥の姿のゼウスはレーダーの腕の中に隠れた。密通によってレーダーは卵を産み、卵からヘレネーが生まれた。ヘレネーは後に「トロイアのヘレネー(トロイのヘレン)」として知られる美女になる。
同じ卵から、または別の卵からカストールとポリュデウケースが生まれた。2人はディオスクーロイ(ゼウスの子の意)とも呼ばれる。また、クリュタイムネーストラーが生まれた。
伝承によっては誰が誰の父親だったかは異なるが、一般的にはヘレネーとポリュデウケースはゼウスの子であり不死で、カストルとクリュタイムネーストラーはテュンダレオースの子であり死の運命があるとされる。
レーダーはテュンダレオースの子であるほかの娘も産んでいる。ティーマンドラー、ポイベー、ピューロノエーである。
ほかの伝承では、ネメシスがヘレネーの母であり、やはり白鳥の姿のゼウスによって孕まされたとされる[4]。羊飼いがその卵を見つけてレーダーにあずけ、卵がかえるまでレーダーは注意深く胸に収めたという。卵がかえると、レーダーはヘレネーを娘として育てた[5]。ゼウスはヘレネーの誕生を記念して、天空にはくちょう座を創造した。
芸術に描かれたレーダー
レーダーと白鳥、あるいはレーダーと卵は、西洋古代美術において人気のあるテーマであった。近代美術でも、有力なインスピレーションの源になった。美術作品やイェイツの詩における「レダと白鳥」のモチーフについては、レダと白鳥を参照。
系図
脚注
- ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年。ISBN 978-4000800136。308頁。
- ^ 水谷智洋、平凡社、改訂新版 世界大百科事典『レダ』 - コトバンク
- ^ ホメーロス著、呉茂一訳『イーリアス 上』平凡社、2003年、513頁。
- ^ Hygin, L'Astronomie, II. 8, texte établi et traduit par André Le Boeuffle. Paris, Société d'edition <Les Belles Lettres>, pp.36-37
- ^ アポロードロス(高津春繁訳)『ギリシア神話』第3巻10.7(岩波書店、昭和28年)
参考文献
- March, J., Cassell's Dictionary Of Classical Mythology, London, 1999. ISBN 0-304-35161-X
- Peck, H., Harper's Dictionary of Classical Antiquities, 1898.
「レーダー (ギリシア神話)」の例文・使い方・用例・文例
- レーダー設備
- レーダー警戒網は敵の攻撃に対する我々の防衛措置である
- 彼らはレーダーでその飛行機を探知した
- 敵の潜水艦が再浮上するのを、レーダーはとらえた。
- 有名なトレーダーが前場の場況を概観した。
- トレーダーたちはまさに天井というところまで売り上がりを見せた。
- トレーダーは株主優待を得るためにクロス取引を行った。
- 私は投資をするのは初めてなので、友人のデイトレーダーに教えてもらいます。
- これは各種性能をそれぞれレーダーチャートで表したものです。
- その船はレーダーを備え付けていない。
- その船にはレーダーが装備されていた。
- ゲアハルト・シュレーダーは第二次世界大戦を経験していない初のドイツ首相です。
- ジャスティン班長、亜空間レーダーに反応出ました!
- レーダーで目標物を捕捉する.
- 早期警戒レーダー.
- (レーダーによる)早期警戒方式.
- (レーダーなどで)(船・飛行機など)の位置を決める.
- レーダービーコン.
- レーダースクリーン.
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