はくちょう座とは? わかりやすく解説

はくちょう‐ざ〔ハクテウ‐〕【白鳥座】

読み方:はくちょうざ

北天大星座。9月下旬午後8時ごろ南中し天頂付近に見える。天の川中に、α(アルファ)星のデネブ・β(ベータ)星のアルビレオなど明るい5個の星が十字形をつくり、また北アメリカ星雲網状星雲ブラックホールなどを含む。北十字星学名 (ラテン)Cygnus

白鳥座の画像

はくちょう座 Cygnus

北天天の川中にある目立つ星座細長い十字架の形で飛ぶ白鳥の姿を想像させる150年プトレマイオスによりまとめられ48星座一つである。一等星デネブDeneb)が有名である。この星座にあるはくちょう座X-1Cygnus X-1)は強力なX線放射体であり、ブラックホール考えられている。

はくちょう座

分類:星座/神話


名称:はくちょう座(白鳥座)
学名:Cygnus
小分類:北半球
構成する主な星雲星団恒星:M39(NGC7092)=散開星団/NGC7000北アメリカ星雲=散光星雲/デネブ(アルファ星)/アルビレオ(ベータ星)/サドル(デルタ星)/ギエナー(エプシロン星)/X-1(X線星)
神話主な登場人物:レダ/ゼウス/ヘラ/ポルックス/ヘレン
日本観測できる時期:-
見ごろ季節:夏(9月下旬午後8時頃正中)

夏の天の川に横たわる大きな十字型星座です。尾の部分にある主星デネブは、アルタイルベガとともに夏の大三角」と呼ばれます変光星重星新星が多いことも特徴で、新星残骸思われる網状星雲多くあります1962年発見されたX-1(X線星)は、ブラックホール証拠とも言われています。

1.見つけ方ポイント
こと座から、東の方角目を移すと、天の川上に大きな十字が見つけられます。

2.神話内容について
ゼウスは、妻ヘラ目を盗んでスパルタ王レダのもとに通い逢瀬重ねましたその時ゼウス変身した白鳥の姿だといわれますレダはやがて、2つの卵を産み落としますが、一方ふたご座ポルックス、もう一方トロヤ戦争きっかけ作ったヘレンとなりました

3.同じ時期見え星座について
こと座/わし座/ケフェウス座/ペガスス座

4.主要都市での観測について
日本では見ることができません。


はくちょう座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 07:02 UTC 版)

はくちょう座(はくちょうざ、白鳥座、Cygnus)は、トレミーの48星座の1つ。北天の有名な星座の1つである。この星座は天の川の上にを広げ、からに向けて飛ぶ形をしている。日本ではの代表的な星座の1つである。


  1. ^ 星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
  2. ^ はくちょう座”. 美星天文台. 2015年6月18日閲覧。
  3. ^ a b 博物館通信Vol2”. 岡山天文博物館 (2001年6月). 2015年6月18日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j Ian Ridpath. “Star Tales - Cygnus”. 2015年6月18日閲覧。
  5. ^ 野尻抱影「じゅうもんじぼし・あまのがわぼし はくちょう座」 『日本の星・星の方言集』中央公論社、1976年7月10日、104頁。ISBN 9784122003507 
  6. ^ 夏の星空を楽しもう”. AstroArts. 2013年5月11日閲覧。
  7. ^ SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME SADR. 2013年1月23日閲覧。
  8. ^ SIMBAD Astronomical Database”. Results for LHS 5358b. 2013年1月24日閲覧。
  9. ^ a b c SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME DENEB. 2013年1月16日閲覧。
  10. ^ 巨大画像で見る、巨大なはくちょう座ループ”. AstroArts (2012年12月21日). 2015年6月18日閲覧。
  11. ^ 星形成レガシープロジェクト VII. 北の石炭袋のミリ波観測”. 国立天文台野辺山宇宙電波観測所. 2015年6月18日閲覧。
  12. ^ Coelum Stellatum Christianum. - Page 47. Constellation IX. Star Map. St. Helen formerly Cygnus.”. Linda Hall Library. 2017年9月11日閲覧。
  13. ^ a b 野尻抱影「夏の星座」 『星座の話』(改訂2版)偕成社、1981年2月、152-157頁。ISBN 4037230100NCID BA31860186 
  14. ^ 野尻抱影「7月14日「鵲の橋」」 『星三百六十五夜(下)』中央公論社、1978年2月10日、28頁。ISBN 9784122005150 


「はくちょう座」の続きの解説一覧

はくちょう座

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 04:39 UTC 版)

固有名詞

はくちょう はくちょうざ

  1. 北天星座一つで、トレミーの48星座一つでもある。学名Cygnus白鳥にちなむ。構成する主な星にデネブがあり、こと座ベガわし座アルタイルとともに夏の大三角形形成する

参照

翻訳


「はくちょう座」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「はくちょう座」の関連用語

はくちょう座のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



はくちょう座のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本惑星協会日本惑星協会
All rights reserved. The Planetary Society of Japan 2024.
JAXAJAXA
Copyright 2024 Japan Aerospace Exploration Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのはくちょう座 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのはくちょう座 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS