周極星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/03 14:08 UTC 版)
周極星(しゅうきょくせい、英: Circumpolar star)は、地球上のある地点で沈まない星のこと。つまり天の北極または天の南極に近接し絶対地平線下に沈まない星。そのためその地点では何時でも夜の空で見られる。また、太陽光に圧倒されることが無ければ、昼間でも一年中見られる。
注訳
- ^ 地球は自転と同じ回転方向の公転をしているので、地球の自転軸と太陽の方向が少しずつずれていく。再び太陽と同じの方向を向くまでの時間を1日間と定義しているので、地球は1日間に地球の自転1回転+αの時間分回転し(つまり地球の自転1回転は1日に満たない)、αの時間分だけ星が見える夜がずれる。1年間(365日間)で公転する間に、地球は366回自転し、すれは1周してもとに戻る。αは1日あたり3分56秒で、ずれた分だけ前日と星の位置がずれる(およそ満月の直径の2つ分ほど)。1か月(およそ30日)で 約4分 × 30 = 約120分、天球の角度にして30° 進むことになる。
- ^ 毎日ほぼ同じ位置へくる星を歴史的に「恒にある星」「恒星」というが、これとは動きが異なり、うろうろと場所を変えているように見える星を歴史的に「惑う星」「惑星」と呼んだ。
- ^ 太陽は地平線下にあっても大気を照らしているため、極夜の開始近くと終了近くでは夜空は完全には暗くはならない。
- ^ ポラリスは赤緯89度15分50.792389秒[2]に位置し、天の北極(= 90 度)には一致していない。そのため北極星もごく小さな円を描いて周回している。さらに、地球の歳差運動のために天の北極も非常にゆっくりだが移動する。詳細は北極星、南極星の項を参照。
出典・参考文献
- ^ “地球儀”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2020年2月20日閲覧。
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for V* alf UMi. 2020年2月20日閲覧。
- ^ a b c d e f Norton, A.P. "Norton's 2000.0 :Star Atlas and Reference Handbook", Longman Scientific and Technical, (1986) p.39-40
- ^ 最新天文百科 宇宙・惑星・生命をつなぐサイエンス HORIZONS Exploring the Universe p21 ISBN 978-4-621-08278-2
周極星
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