運動の方向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 00:23 UTC 版)
天体の日周運動の方向は、北半球から観測した場合には以下のようになる。 北の空を見た場合、天の北極より低い位置の天体は向かって左から右へ、すなわち西から東へ動く。 北の空を見た場合、天の北極より高い位置の天体は向かって右から左へ、すなわち東から西へ動く。 南の空を見た場合には、向かって左から右へ、すなわち東から西へ動く。 したがって、北天の周極星は天の北極の周りを反時計回りに動くことになる。北極星は、天の北極とほぼ同じ方向にあるため、あまり動かない。 地球上の北極点では北や東西の方角は存在しないため、天体の運動は単純に向かって左から右へ動く。天頂を見ると、全ての天体が天頂の周りを反時計回りに動くことになる。 南半球での日周運動は、北半球での運動とは北と南、また左と右が入れ替わった動きになる。東と西は入れ替わらない。また、天の北極の代わりに天の南極が回転の中心となる。南半球では周極星は天の南極の周りを時計回りに動く。 赤道上では、二つの天の極は地平線上にあり、日周運動は北極星の周りを反時計回りに(左回りに)、また天の南極の周りを時計回りに(右回りに)動くように見える。二つの極を除いて全ての天体は東から西に動く。
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