固有運動とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 変化 > 変化 > 固有運動の意味・解説 

こゆう‐うんどう〔コイウ‐〕【固有運動】

読み方:こゆううんどう

恒星自身空間運動による位置変化。ふつう天球上を1年間動いた角度表し単位は秒を用いる。最大バーナード星の10.3秒であるが、1秒を超す星はまれ。


固有運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 16:21 UTC 版)

固有運動(こゆううんどう、proper motion)とは天体(主に恒星)の天球上の位置の移動を指す名称である。(固有運動には方向の変化のみを含み、奥行方向の運動(視線速度)は考慮しない。)固有運動は、以下のような「その星固有のものでない運動」を除いた後の位置変化を指す。これらは天体の位置を観測した際の座標値に影響を与えるが、天体自身の真の運動ではない。




「固有運動」の続きの解説一覧

固有運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 03:02 UTC 版)

アークトゥルス」の記事における「固有運動」の解説

アークトゥルスは、21個の1等星の中でケンタウルス座α星のペア次いで大きな固有運動を持つ。ハレー彗星発見者でもあるエドモンド・ハレーは、自分観測したアークトゥルス位置1800年前の古代ギリシャ観測され位置が、約1度(月の視直径2個分)ずれていることを1717年発見した。これが、恒星の固有運動の発見となったアークトゥルスは、太陽系に対して秒速140 kmおとめ座方向移動している。およそ5万年後には、アークトゥルススピカが非常に接近して輝くとされている。 太陽近傍恒星中にはアークトゥルス似た運動を持つものは総称してアークトゥルス・ストリーム呼ばれており、アークトゥルスと同じ起源を持つ一群恒星とする説があった。しかしガイア計画データ用いた2019年研究では否定的な結果報告されている。

※この「固有運動」の解説は、「アークトゥルス」の解説の一部です。
「固有運動」を含む「アークトゥルス」の記事については、「アークトゥルス」の概要を参照ください。


固有運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/22 07:04 UTC 版)

さんかく座銀河」の記事における「固有運動」の解説

銀河系とアンドロメダ銀河の衝突合体」も参照 さんかく座銀河は、天の川銀河に対して約24km/s で接近しつつある。天の川銀河アンドロメダ銀河は約40億年後に衝突し、やがて一つ楕円銀河になると予想されているが、さんかく座銀河ともその前後衝突する可能性がある。 2005年さんかく座銀河2つ星形成領域にある水分子から発せられるメーザー観測することによって、銀河としては初め視線に直角な方向の固有運動が観測されたと発表された。

※この「固有運動」の解説は、「さんかく座銀河」の解説の一部です。
「固有運動」を含む「さんかく座銀河」の記事については、「さんかく座銀河」の概要を参照ください。


固有運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 02:03 UTC 版)

グルームブリッジ1830」の記事における「固有運動」の解説

グルームブリッジ1830は、発見当時最大の固有運動を持つ恒星であった発見以前はくちょう座61番星最大)。その後カプタイン星発見2位転落し、さらにバーナード星発見される3位順位下げた。しかしグルームブリッジ1830はこれらより遠くにあるため、天球上の見かけ速度小さくて太陽との相対速度はより高速である。 太陽他の種族Iの恒星とともに銀河円盤沿って公転しているが、グルームブリッジ1830などのhalo starはこの流れ沿わない運動をしている。そのため、太陽から見るとグルームブリッジ1830周囲の星の間を高速逆行しているように見える。

※この「固有運動」の解説は、「グルームブリッジ1830」の解説の一部です。
「固有運動」を含む「グルームブリッジ1830」の記事については、「グルームブリッジ1830」の概要を参照ください。


固有運動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:37 UTC 版)

恒星」の記事における「固有運動」の解説

語源にもあるように、太陽以外の恒星地球から数光年上の離れた場所にあるため、恒星見かけ上の位置変化はほとんど変化しない。 ただし、恒星天球上で完全に静止しているわけではなくわずかに固有運動を持つ。明るい恒星では年間0.1秒角以下の固有運動を持つが、太陽に近い星はより速く動き、これらは高速度星呼ばれるその中でバーナード星(HIP87937)は10.36秒角/年の速度移動し100年間で満月半径にほぼ相当する17.2分角移動する。そのため、特に注意を払ってなければ数十年から数百程度時間では肉眼変化確認することは難しい。

※この「固有運動」の解説は、「恒星」の解説の一部です。
「固有運動」を含む「恒星」の記事については、「恒星」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「固有運動」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「固有運動」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有運動と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「固有運動」の関連用語


2
太陽向点 デジタル大辞泉
56% |||||


4
ハレー デジタル大辞泉
50% |||||

5
バーナード星 デジタル大辞泉
50% |||||

6
太陽運動 デジタル大辞泉
50% |||||


8
NanoJASMINE デジタル大辞泉
36% |||||

9
フェーバージャクソン関係 デジタル大辞泉
36% |||||


固有運動のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



固有運動のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの固有運動 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアークトゥルス (改訂履歴)、さんかく座銀河 (改訂履歴)、グルームブリッジ1830 (改訂履歴)、恒星 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS