こゆう‐うんどう〔コイウ‐〕【固有運動】
固有運動
固有運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 03:02 UTC 版)
アークトゥルスは、21個の1等星の中でケンタウルス座α星のペアに次いで大きな固有運動を持つ。ハレー彗星の発見者でもあるエドモンド・ハレーは、自分が観測したアークトゥルスの位置と1800年前の古代ギリシャで観測された位置が、約1度(月の視直径2個分)ずれていることを1717年に発見した。これが、恒星の固有運動の発見となった。アークトゥルスは、太陽系に対して秒速140 kmでおとめ座の方向へ移動している。およそ5万年後には、アークトゥルスとスピカが非常に接近して輝くとされている。 太陽近傍の恒星の中にはアークトゥルスと似た運動を持つものは総称してアークトゥルス・ストリームと呼ばれており、アークトゥルスと同じ起源を持つ一群の恒星とする説があった。しかしガイア計画のデータを用いた2019年の研究では否定的な結果が報告されている。
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固有運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/22 07:04 UTC 版)
「銀河系とアンドロメダ銀河の衝突合体」も参照 さんかく座銀河は、天の川銀河に対して約24km/s で接近しつつある。天の川銀河とアンドロメダ銀河は約40億年後に衝突し、やがて一つの楕円銀河になると予想されているが、さんかく座銀河ともその前後に衝突する可能性がある。 2005年、さんかく座銀河の2つの星形成領域にある水分子から発せられるメーザーを観測することによって、銀河としては初めて視線に直角な方向の固有運動が観測されたと発表された。
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固有運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 02:03 UTC 版)
「グルームブリッジ1830」の記事における「固有運動」の解説
グルームブリッジ1830は、発見当時は最大の固有運動を持つ恒星であった(発見以前ははくちょう座61番星が最大)。その後、カプタイン星の発見で2位に転落し、さらにバーナード星が発見されると3位に順位を下げた。しかしグルームブリッジ1830はこれらより遠くにあるため、天球上の見かけの速度は小さくても太陽との相対速度はより高速である。 太陽は他の種族Iの恒星とともに銀河円盤に沿って公転しているが、グルームブリッジ1830などのhalo starはこの流れに沿わない運動をしている。そのため、太陽から見るとグルームブリッジ1830は周囲の星の間を高速で逆行しているように見える。
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固有運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 10:37 UTC 版)
語源にもあるように、太陽以外の恒星は地球から数光年以上の離れた場所にあるため、恒星の見かけ上の位置変化はほとんど変化しない。 ただし、恒星は天球上で完全に静止しているわけではなく、わずかに固有運動を持つ。明るい恒星では年間0.1秒角以下の固有運動を持つが、太陽に近い星はより速く動き、これらは高速度星と呼ばれる。その中でもバーナード星(HIP87937)は10.36秒角/年の速度で移動し、100年間で満月の半径にほぼ相当する17.2分角を移動する。そのため、特に注意を払っていなければ数十年から数百年程度の時間では肉眼で変化を確認することは難しい。
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「固有運動」の例文・使い方・用例・文例
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