おとめ座とは? わかりやすく解説

おとめ‐ざ〔をとめ‐〕【乙女座】

読み方:おとめざ

黄道十二星座の一。6月上旬午後8時ごろ南中する。α(アルファ)星のスピカ光度1.0等。その方向の彼方(かなた)に乙女座銀河団がある。現在、秋分点はこの星座にある。学名 (ラテン)Virgo

乙女座の画像

おとめ座

青白い明るい星「スピカ」からYの字型に並ぶ星の連なり

北斗七星からのカーブ(春の大曲線)をさらにのばしたところの青白い星「スピカ」と、そこから連なるYの字型が女神の姿を形づくっています。しし座の東どなりにあり、全天2番目に大き星座ですが、星と星の間隔大きく1等星スピカ以外の星は明るくないので、目立ちません。スピカまでの距離は350光年、その表面温度2万度ほどなので青白く見えますスピカラテン語で、穀物の穂という意味で、女神が手にもつ麦の穂先に輝いてます。この星座日没後に現れる頃、種まき時期が近いことから、農業とはなじみの深い星座です。


人間を信じた正義の女神アストレア

ゼウスを父に、巨人タイタン族女神テミスを母にもったアストレアという女神いました気候温暖で、人間は争うこともなく地上平和な楽園だった「金の時代」には、神々人間とともに地上暮らしていました。やがて、「銀の時代」さらに「時代」になり、人間たち武器つくって争うようになりました神々人間にあいそをつかし、天上にいってしまいましたが、アストレアだけはそのままとどまり熱心に正義の道を説いていましたその後時代」に入って人間集団武器使って争うようになり、さらには国と国との戦争始めるようになりました。さすがのアストレアも耐え切れず天上上がって星座になったいいます


おとめ座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 01:56 UTC 版)

おとめ座
Virgo
属格 Virginis
略符 Vir
発音 [ˈvɜrɡoʊ]、属格 /ˈvɜrdʒɨnɨs/
象徴 the Virgin
概略位置:赤経 13
概略位置:赤緯 0
正中 5月25日午後9時
広さ 1294平方度[1]2位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
96
3.0等より明るい恒星数 3
最輝星 スピカ(α Vir)(0.97
メシエ天体 11
確定流星群 Virginids
Mu Virginids
隣接する星座 うしかい座
かみのけ座
しし座
コップ座
からす座
うみへび座
てんびん座
へび座(頭部)
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おとめ座(おとめざ、乙女座、Virgo、ウィルゴー、ヴィルゴ)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。全天でうみへび座に次いで2番目に広い星座である[2]。21世紀初頭の現在、秋分点がある。

α星は、全天21の1等星の1つであり、スピカと呼ばれる。スピカと、うしかい座のα星アルクトゥールス(アークトゥルス)、しし座のβ星デネボラ(またはしし座α星レグルス[注 1]。)で、春の大三角と呼ばれるアステリズムを形成する[4]

主な天体

おとめ座を撮影した天体写真

恒星

以下の恒星には、国際天文学連合によって正式な固有名が定められている[5][6]

  • α星:おとめ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ[7]古代ギリシア語で「麦の穂」を意味する言葉に由来する「スピカ[8](Spica[5])」という固有名を持つ。
  • β星:4等星[9]。「ザヴィヤヴァ[8](Zavijava[5])」という固有名を持つ。
  • γ星:3等星[10]。A星に「ポリマ[8] (Porrima[5])」という固有名が付けられている。
  • δ星:3等星[11]。「ミネラウヴァ[12](Minelauva[5])」という固有名を持つ。
  • ε星:3等星[13]。「ヴィンデミアトリックス[8] (Vindemiatrix[5])」という固有名を持つ。
  • ζ星:3等星[14]。A星に「ヘゼ[12](Heze[5])」という固有名が付けられている。
  • η星:4等星[15]。Aa星に「ザニア[8](Zaniah[5])」という固有名が付けられている。
  • ι星:4等星[16]。「シュルマ[8](Syrma[5])」という固有名を持つ。
  • κ星:4等星[17]二十八宿亢宿距星であったことから「カン[12](亢、Kang[5])」という固有名が付けられた。
  • λ星:5等星[18]。A星に「カンバリア[12](Khambalia[5])」という固有名が付けられている。
  • φ星:5等星[19]。A星に「エルガファル[12](Elgafar[5])」という固有名が付けられている。
  • PSR B1257+12:リッチ (Lich[5]) は恒星ではなくパルサーだが、2015年12月に他の太陽系外惑星を持つ恒星とともに固有名が定められた。1992年太陽系外惑星が2つ発見され、太陽系以外に惑星が存在することが判明した初めての天体である。
  • HD 102195:国際天文学連合の100周年記念行事「IAU100 NameExoworlds」でイタリアに命名権が与えられ、主星はFlegetonte、太陽系外惑星はLeteと命名された[6]
  • HD 130322:国際天文学連合の100周年記念行事「IAU100 NameExoworlds」でスイスに命名権が与えられ、主星はMönch、太陽系外惑星はEigerと命名された[6]
  • WASP-39:国際天文学連合の100周年記念行事「IAU100 NameExoworlds」でアルバに命名権が与えられ、主星はMalmok、太陽系外惑星はBocaprinsと命名された[6]

その他、以下の恒星が知られている。

星団・星雲・銀河

からす座からおとめ座の範囲内にある星団・星雲・銀河の天体写真図
アメリカ国立電波天文台の超大型アレイによるNGC5775の撮像。磁力線が可視化されている。

おとめ座付近にはおとめ座銀河団と呼ばれる銀河団が存在するため、銀河が多く見られる。この銀河団は、ε星の西 5°から 10°の方向にある。

おとめ座銀河団に属する銀河として、以下のものがある。

  • M104(ソンブレロ銀河):渦巻銀河。スピカの10°西に位置する。おとめ座銀河団のメンバーではない。

その他

  • 3C 273クエーサー。はじめて認識されたクエーサーであり、クエーサーの中では視等級が最も明るい。
  • VIRGOHI21:初の暗黒銀河の候補。おとめ座銀河団のメンバー。

由来と歴史

1824年に出版された星座のカード集『ウラニアの鏡』に描かれたおとめ座。

おとめ座の原型となったのは古代メソポタミアの星座であるとされる。オーストリアのアッシリア学者ヘルマン・フンガー英語版アメリカの数理天文学・古典学者のデイヴィッド・ピングリー英語版 (David Pingree) が解読した、紀元前500年頃のメソポタミアの粘土板文書『ムル・アピン英語版 (MUL.APIN)』に記された星や星座の記録によると、スピカは「畝」と呼ばれていたとされる[22]。また、エジプトデンデラハトホル神殿で発見された紀元前50年頃の天体図には、 Furrow(畝)とFrond(葉)の2つの星座があり、2人の女性が描かれていた。「畝」は隣のしし座の尾と、または穂を持ち、「葉」は「エルアの葉」と呼ばれるナツメヤシの葉を持っていた。のちにこの2つの女性が統合されて1人となり、それぞれの手に麦穂と葉を持つおとめ座の姿となったと考えられている[22]

神話

おとめ座のモデルとなった女性については、数多くの説がある。紀元前700年頃のギリシアの叙事詩人ヘーシオドスは著書『神統記』の中で、大神ゼウスと法の女神テミスの間に生まれた正義の女神ディケーであるとした[23]。また紀元前3世紀頃のアラートスは、ヘーシオドスと同じくディケーであるとも、星々の父アストライオスと曙の女神エーオースの娘アストライアーであるともした[24]エラトステネースは、著書『カタステリスモイ[注 2]』の中でアラートスと同じ伝承を伝えるとともに、異説として、穀物の穂を持っていることから豊穣の女神であるデーメーテールやエジプトの女神イーシス、シリアの女神アタルガティスであるとする説、あるいは運命の女神テュケーであるとする説も伝えている[25][26]。特にテュケーについては「頭がない」姿であり、それゆえにおとめ座に頭の部分がないのだとしている[26]。紀元前1世紀の著作家ヒュギーヌスも著書『天文詩』の中で、ローマ神話の幸運の女神フォルトゥーナ(ギリシア神話のテュケーに相当)、豊穣の女神ケレース(ギリシア神話のデーメーテールに相当)とする説を伝えており、ケレースについては「頭が間違いなくある女神であるためこの星座には似つかわしくない」としている[26]。このほかにヒュギーヌスは、アッティカイーカリオスの娘エーリゴネー、アポロークリューソテミスの娘パルテノスとする説を伝えている[26]。さらに後世の文献では、テスピア、エイレイテュイアキュベレーアテーナーヘカテーなどがこの星座のモデルとされている[26]

ヘーシオドスやアラートス、エラトステネース、ヒュギーヌスらは、ディケー[注 3]にまつわる以下の伝承を伝えている。昔、人間が争いもなく平和に暮らしていた時代(黄金時代)は、神もまた地上で人間とともに暮らしていた[2]。しかし次第に人間たちには文明と欲が生まれ、争うようになったため、神は1人ずつ天に帰っていった[2]。最後まで地上に残ったディケーは人間に正義を教えていたが、人間が次第に悪心を持つようになると彼女も失望し、まずは山中に隠棲、それでも人倫の荒廃がとどまらないのを見ると最後には地を離れて自ら天に昇った[25][26]。後世には、おとめ座の隣にあるてんびん座を、彼女の持つ善悪を計る天秤であるとする話も付け加えられた[2]

デーメーテールとその娘ペルセポネーにまつわる伝承も伝わっている。ペルセポネーは妖精と花を摘んでいる際に冥神ハーデースに冥府へと連れ去られ、妻とされた[2]。母デーメーテールはそれを知って激怒し、ゼウスに娘を地上に返すよう求めた。ゼウスはハーデースにペルセポネーを天界に帰すように命じ、ペルセポネーは地上に戻されたが、冥界のザクロを口にしていたため、1年のうち半年(あるいは8か月)は地上で、残りは冥界で過ごすこととなった[2]。こうして、娘が冥界に赴く期間はデーメーテールが嘆き悲しむため、穀物の育たない冬が生まれることとなった[2]

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ 欧米ではデネボラではなくレグルスを三角形の1つの頂点とされることがある[3]
  2. ^ 『カタステリスモイ』の作者はエラトステネースではない、とする説もある。
  3. ^ ヒュギーヌスは、ディケーではなく「ユーピテルの娘テミス」としている[26]

出典

  1. ^ 星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g Ridpath, Ian. “Star Tales - Virgo”. 2022年11月13日閲覧。
  3. ^ Spring Triangle – Constellation Guide”. Constellation Guide (2016年5月31日). 2022年11月13日閲覧。
  4. ^ 春の星空を楽しもう”. AstroArts. 2022年11月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m IAU Catalog of Star Names (IAU-CSN)”. 国際天文学連合 (2022年4月4日). 2022年11月13日閲覧。
  6. ^ a b c d Approved names” (英語). Name Exoworlds. 国際天文学連合 (2019年12月17日). 2020年1月10日閲覧。
  7. ^ "alf Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  8. ^ a b c d e f 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、120-121頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  9. ^ "bet Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  10. ^ "gam Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  11. ^ "del Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  12. ^ a b c d e 『ステラナビゲータ11』(11.0i)AstroArts。 
  13. ^ "eps Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  14. ^ "zet Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  15. ^ "eta Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  16. ^ "eta Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  17. ^ "kap Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  18. ^ "lambda Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  19. ^ "phi Vir". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2022年11月13日閲覧
  20. ^ Durlevich, Olga. “GCVS Introduction”. Sternberg Astronomical Institute. 2022年11月13日閲覧。
  21. ^ The Vertical Magnetic Field of NGC 5775”. NASA. 2022年11月10日閲覧。
  22. ^ a b 近藤二郎『わかってきた星座神話の起源 古代メソポタミアの星座』誠文堂新光社、2010年、69-72頁。ISBN 978-4-416-21024-6 
  23. ^ 廣川洋一『ヘシオドス研究序説 : ギリシア思想の生誕』未来社、1975年。 NCID BN08081420 
  24. ^ 伊藤博明、佐川美智子『グロティウスの星座図帳 : ゲルマニクス"アラトスのファイノメナ"の邦訳』 No.1、千葉市立郷土博物館〈天文資料解説集〉、1999年3月31日、118頁。 NCID BA84126606 
  25. ^ a b 伝エラトステネス『星座論』(4) おとめ座・ふたご座・かに座”. 2022年8月31日閲覧。
  26. ^ a b c d e f g Condos; Theony (1997). Star myths of the Greeks and Romans : a sourcebook containing the Constellations of Pseudo-Eratosthenes and the Poetic astronomy of Hyginus. Grand Rapids, MI, U.S.A.: Phanes Press. p. 185-187. ISBN 978-1-60925-678-4. OCLC 840823460 
  27. ^ ねじれて広がるダストレーン ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したレンズ状銀河「NGC 4753」”. sorae. 2024年5月16日閲覧。

座標: 13h 00m 00s, +00° 00′ 00″


おとめ座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 21:40 UTC 版)

星・星座に関する方言」の記事における「おとめ座」の解説

スピカ しんじぼし(福井野尻抱影は「真珠星」と推定) 『日本の星』5657頁、『星座手帖75

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