パルサーとは? わかりやすく解説

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パルサー【pulsar】

読み方:ぱるさー

秒またはミリ秒の短い周期電波放射する電波天体。強い磁場をもち、自転する中性子星(かに)星雲内のものが有名。1967年英国のA=ヒューイッシュらが最初に発見

パルサーの画像
蟹星雲中央の白い点がパルサー/NASA

パルサー 【PULSAR】


パルサー

英語 Pulsar

パルサーとは英語で、規則正しい周期パルス電波発している宇宙空間小さな電波源、のこと。初代は、それまでチェリー後継車として1978年5月デビューした

N10型という型式名初代は、シンプルなスタイリングの4ドアファーストバックセダンだった。チェリーと同様FF車独立したトランクをもち、ハッチバックではなかった。エンジンは1.2Lと1.4L。

78年9月、3ドアハッチバックとクーペ車を追加79年9月には5ドアハッチバック車も追加した80年5月4ドアセダン廃止

81年3月マイナーチェンジによりエンジンA系からE系へ。1.3Lと1.5Lになった82年4月フルモデルチェンジボディ一新した5ドア3ドアハッチバック、2ドアクーベの3種クーペにはEXAネーム付き新しスタート切った6月、3ボックス4ドアセダン新登場83年5月、1.5Lガソリンターボと1.7L・NAディーゼルエンジン追加した

86年5月3世代目変わったボディタイプ3ドア5ドアハッチバックと3ボックスセダン。エンジンガソリンが1.3L、1.5L、1.6L、そして1.7Lのディーゼルというラインアップだった。

86年9月セダンビスカスカップリング1個を用いたフルオート・フルタイム4WD車を新設定87年1月にはハッチバックの1.5Lエンジン車にもこれを追加した88年4月マイナーチェンジ。1.5Lエンジンを新GA15型に換装4WDシステムはトリプルビスカス・フルオート・フルタイム式とし、4WA(アンチスキッド)をオプション設定ビスカスカップリングセンターデフ前後駆動力配分デバイスとして1個、そして前後デフにLSDとして各1個を配するもの。ラリーベース車のR1ツインカムというモデル出た

90年8月フルモデルチェンジラングレーなど姉妹車統合4代目となったボディタイプは3ドアハッチバックと4ドアにリヤハッチを足した5ドアハッチバック、そしてノッチバック4ドアセダンエンジンDOHC16バルブ化をはかったガソリン1.3L、1.5L、1.6L、1.8Lの4種ディーゼルは1.7Lを継承した

95年1月フルモデルチェンジ5代目となったボディタイプセダンと、セリエ(連続一連といった意味のイタリア語)と呼ぶ3ドアハッチバックで、エンジンガソリンが1.5Lと1.6L、1.8Lとあり、ほかに2LのNAディーゼル多種96年5月ステーションワゴンに近い5ドアハッチバック車のS-RVという名のモデル追加した。その名のとおり、RV風の雰囲気をもったクルマ8月、安全関係の充実はかった

97年9月外観内装安全面手を入れリファインはかった。VZ-Rという新開発4気筒DOHC・1.6Lエンジン積んだホットモデルも出現したセリエに5ドアハッチバック車追加。その後特別仕様車何度発売したが、2000年8月末、生産中止した

パルサー

パルサー_2

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

パルサー

規則的な周期で電波を放射する天体、発生源は高速回転する中性子星

パルサーは、光、電波X線、ガンマ線などを周期的に規則正しく放射している天体で、1.6m秒(1m秒は1/1000秒)から8.51秒と非常に短い周期明滅してます。1967年に、こぎつね座初め発見されこれまで500個ほどが見つかってます。
パルサーの正体は、超新星爆発によって生まれた中性子星から発せられる放射状ビームです。このビーム天体磁極から発せられますが、この磁極中性子星回転軸にずれがあるので、地球から見ると回転にともない磁極見えたりかくれたりします。パルサーの回転は非常に高速で、しかもきわめて正確なため、人工的な電波のように観測されるこの明滅が、宇宙人からの信号であると考えられたこともあったようです。


超新星爆発後、 質量の軽いものは中性子星に、重いものはブラックホールに

中性子星どのように誕生するのでしょうか。恒星一生終えるとき、質量の軽い星は白色矮星となり、太陽質量1.4倍以上の重い星は超新星爆発起こし外層部は宇宙放出されます。太陽質量の8倍以上の重い星の場合にはブラックホールつくられますが、それほど重くない星の場合中心部残った中性子星となります
中性子星直径10kmほどですが、質量1cm3あたり1,000tから10億tという非常に重い天体です。中性子星年齢とともに回転速さおとろえ、パルサーとしての寿命は終わると考えられいましたが、近年は8.51秒というおそい周期のパルサーもみつかり、この考え方にも見直しが必要ではないかといわれています。

X線天文衛星チャンドラーがとらえたかに星雲のパルサー
X線天文衛星チャンドラーとらえたかに星雲のパルサー


パルサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 08:13 UTC 版)

中性子星 > パルサー
パルサーが自転により周期的に発光する原理
パルサーが自転により周期的に発光する原理(アニメーション)
パルサー PSR B0540-69

パルサー[1]: pulsar[1])は、パルス状の可視光線電波X線を発生する天体の総称。

概要

1967年にジョスリン・ベルによって発見された(指導教官アントニー・ヒューイッシュ)。

超新星爆発後に残った中性子星がパルサーの正体であると考えられており、現在は約1600個確認されている。

パルスの間隔は数ミリ秒から数秒が多いが、まれに5秒を超えるパルスを発するパルサーも存在する。その周期は極めて安定している。極めて安定した発光間隔を持っているため、灯台に準え宇宙の灯台などの異名がある。NASAパイオニア惑星探査機に積まれていた金属板には、銀河系内での地球の位置を表すために、地球から見た14個のパルサーの方向とパルスの周期が書かれている。

ベルが発見した当初、電波の周期が自然由来のものとは思えないほど規則的だったため、ヒューイッシュは、地球外知的生命体による人為的な信号ではないかとも考え、電波源には「緑の小人 (Little Green Man)」を意味する LGM-1 の名を与えた。後にこのパルサーは CP 1919 と名づけられ、現在では PSR B1919+21 と命名されている。ヒューイッシュはベルの指導教官という立場によって1974年ノーベル物理学賞を受賞した。

CP 1919 は電波を放射しているが、X線やガンマ線を放射するパルサーも見つかっている。現在では、放射のエネルギー源によっておよそ3種類のパルサーに分類されている。

  • 自転のエネルギーによるパルサー。星が回転のエネルギーを失うことで放射のエネルギーをまかなっている。
  • X線パルサー。多くは近接連星系をなしており、片方の星からもう片方のコンパクトな星に向かってガスが降着することで、ガスの重力エネルギーが解放されてX線を放射する。
  • マグネター。極端に強い磁場を持ち、そのエネルギーが放射の源となっている。

上記の3種類全てで、パルサーの本体は中性子星であるが、観測される現象や現象の元にある物理過程は大きく異なっている。しかしこれらの間には相互につながりがある。例えば、X線パルサーはかつては自転エネルギーで駆動するパルサーだったものが、その回転エネルギーをほとんど失った後、連星系の相手の星が膨張して物質の降着が始まり、再び観測されるようになったものであると考えられている。また、このような中性子星への物質の降着が起こると、それに伴って角運動量が中性子星に与えられるため、再び自転エネルギーを得てミリ秒パルサーとして復活するという過程も考えられる。

命名

初期には、CP 1919のように、天文台を表すアルファベット1文字とパルサーを表すPと、赤経のを表す2桁ずつの数字が使われた。天文台を表すアルファベットの意味は次のとおり。

次に、PSR 1919+21のように、略号にはパルサーを表すPSRを使い、赤経の後には、赤緯の度を表す2桁の符号付き数字を続けた。2つのパルサーの位置が接近しているときは、必要に応じ、赤緯の小数点以下第1桁を加えたり、アルファベットを付け加えたりした。

1993年、パルサーの命名にもJ2000.0を使うようになった。それまで使われていたパルサーの名前はB1950.0を使っていたため、PSR B1919+21のようにBを明記するようになった。J2000.0を使う場合は、それまでの書式に、赤緯の分を表す2桁の数字を続け、PSR J1921+2153のようにする(座標系が変わったので赤経が少し変わっている)。1993年までに発見されたパルサーはB1950.0を使った名前とJ2000.0を使った名前の両方を持つが、1993年以降に発見されたパルサーはJ2000.0を使った名前しか持たない。

主なパルサー

  • 最初の電波パルサー CP 1919(現在では PSR B1919+21 と名づけられている)。パルス周期 1.3373 秒、パルス幅 0.04 秒。1967年に発見された (Nature 217,709-713,1968)。
  • 最初の連星パルサー PSR B1913+16。連星の自転周期とパルスの放射周期を精密に観測することによって、一般相対性理論が予言している重力波の存在を間接的に証明する材料となった。
  • 最初のミリ秒パルサー PSR B1937+21[2]
  • 最初のX線パルサー ケンタウルス座X-3。
  • 最初のX線ミリ秒パルサー SAX J1808.4-3658。
  • 最初の惑星系を持つパルサー PSR B1257+12
  • 最初のパルサー同士の連星系 PSR J0737-3039
  • 2004年12月27日銀河系で記録に残る過去最大の爆発を起こしたマグネター SGR 1806-20

出典

  1. ^ a b 『オックスフォード天文学辞典』(初版第1刷)朝倉書店、326頁頁。ISBN 4-254-15017-2 
  2. ^ Backer, D. C.; Kulkarni, S. R.; Heiles, C.; Davis, M. M.; Goss, W. M. (1982), “A millisecond pulsar”, Nature 300: 615, Bibcode1982Natur.300..615B 

関連項目

外部リンク


パルサー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:21 UTC 版)

日産・B17」の記事における「パルサー」の解説

豪州仕様 パルサーST オセアニア市場においてはパルサーセダンとして、パルサーハッチ(2代目C12型ティーダオセアニア名)とともに販売されるオセアニア市場においては先々代G10ブルーバードシルフィがパルサーの名称で2006年まで販売されていたが、ティーダセダンが後継車として発売されたことによって一時パルサーの名称が廃止されており、B17型パルサーセダンの登場により6年ぶりにパルサーの車名復活した豪州市場では当初は「ST」、「ST-L」、「Ti」の3グレード体制が採られ、1.8Lエンジン搭載車のみが用意された。「ST」および「ST-L」には6速MTCVTが、「Ti」にはCVTのみが組み合わせられる。「ST-L」および「Ti」にはドアミラーウインカーLEDクリアランスランプ装備され、「ST」および「ST-L」には16インチアルミホイールが装着され最上級グレードの「Ti」には17インチアルミホイールおよびカーナビゲーションシステム装備される途中年次改良により「Ti」は廃止され、代わって「Ti」の一部装備引き継ぎエアロパーツインテリジェントキー+プッシュスタートボタン等を追加しMR16DDTエンジン搭載したグレード「SSS」設定された。尚、トランクキーホールが備わる点は日本仕様シルフィと共通である。 オーストラリア市場については販売不振のため、ハッチマイクラとともに2016年をもって撤退した

※この「パルサー」の解説は、「日産・B17」の解説の一部です。
「パルサー」を含む「日産・B17」の記事については、「日産・B17」の概要を参照ください。

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