食変光星とは? わかりやすく解説

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しょく‐へんこうせい〔‐ヘンクワウセイ〕【食変光星】

読み方:しょくへんこうせい

連星をなす二つ恒星の食現象により、周期的に見かけ明るさの変わるものアルゴルなど。食連星。→連星変光星


食変光星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/15 13:48 UTC 版)

食変光星[1](しょくへんこうせい)(eclipsing variable (star)[1])とは、共通重心の周りを回る2つの星が互いの光を覆い隠し合うことによって、みかけの明るさ(2星の合成光度)が変わるタイプの変光星である。そのため、食変光星は必ず連星系を形成している。また、地球から見てこの連星系が食変光星に見えるためには、2つの星の軌道面が、地球と連星系とを結んだ直線を含む平面の近くに存在する必要がある。一般的に、恒星自身の明るさは変わらず、規則的に変光するのが特徴である(ただし、後述するカシオペヤ座RZ星のように、連星系の一方が脈動変光星の場合はこの限りではない)。なお、「食変光星」は変光星としての分類であり、連星の分類として食連星[1](しょくれんせい)(eclipsing binary[1])と呼ばれることもある。


  1. ^ a b c d 『文部省 学術用語集 天文学編(増訂版)』(第1版)丸善株式会社、191頁頁。ISBN 4-8181-9404-2 
  2. ^ a b 天文年鑑編集委員会 『天文年鑑2007年版』誠文堂新光社、2006年11月30日、p.176-頁。ISBN 4-416-20629-1 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 西城恵一「変光星観測のススメ」(誠文堂新光社発行『天文ガイド1990年2月号の79-83頁に掲載)、81頁。


「食変光星」の続きの解説一覧

食変光星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 18:44 UTC 版)

おおぐま座W星」の記事における「食変光星」の解説

この系は、軌道周期0.3336日(8時間26秒)の接近した円形軌道公転する1対の恒星からなっている。周期毎にそれぞれの恒星がもう一方恒星掩蔽し、等級減少する。1周期の間に、主星掩蔽される主極小と、伴星掩蔽される副極小発生するので、発見当初公転周期半分時間で変光すると報告された。最も明る時の等級は7.75で、主星掩蔽されている時は0.73等級伴星掩蔽されている時は0.68等級それぞれ暗くなるおおぐま座W星接触連星であるため、掩蔽始まりと終わり明確に定めることはできない

※この「食変光星」の解説は、「おおぐま座W星」の解説の一部です。
「食変光星」を含む「おおぐま座W星」の記事については、「おおぐま座W星」の概要を参照ください。


食変光星(食連星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 20:57 UTC 版)

変光星」の記事における「食変光星(食連星)」の解説

詳細は「食変光星」を参照 複数の星が引力及ぼし合って、共通重心回っている天体連星というが、連星軌道面地球連星結んだ直線を含む平面上に存在する場合、星が隠れた表れたりすることで見かけ上の光度変わり変光星として観測される。これが食変光星である。

※この「食変光星(食連星)」の解説は、「変光星」の解説の一部です。
「食変光星(食連星)」を含む「変光星」の記事については、「変光星」の概要を参照ください。

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