分光連星とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 宇宙 > 連星 > 分光連星の意味・解説 

ぶんこう‐れんせい〔ブンクワウ‐〕【分光連星】


分光連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 07:51 UTC 版)

分光連星[1](ぶんこうれんせい、spectroscopic binary[1])とは、2つ以上の星が分離して観測できなくとも、分光スペクトルの観測により複数の恒星からなることが検出できる連星である[2][3]。分光スペクトル中に複数の恒星のスペクトル線が観測される「二重線分光連星 (double-lined spectroscopic binary, SB2) 」と、明るい星のスペクトル線しか観測できない「単線分光連星 (single-lined spectroscopic binary, SB1) 」があり、多くは単線分光連星である[1]。いずれも、波長の周期的な変化から連星であることが確認できる[1]。1889年に、ドイツヘルマン・カール・フォーゲルアメリカエドワード・ピッカリングによって、それぞれ独立に発見された。

分光連星に対し、望遠鏡による観測で2つ以上の星に分離できる連星を実視連星という。

主な分光連星

  • カペラ[2] - 実視連星としても観測された[2]
  • スピカ[2]
  • リゲルB - 主星のリゲルAの伴星で、BaとBbから成る分光連星とされる。リゲルは他にC、さらにはDから成る5重連星の可能性が指摘されている。

出典

  1. ^ a b c d 分光連星”. 天文学辞典. 日本天文学会 (2019年9月19日). 2019年11月1日閲覧。
  2. ^ a b c d 「天文部」『理科年表 国立天文台編』(平成25年 第86冊)丸善出版、118-119頁。ISBN 978-4-621-08606-3 
  3. ^ 重星と連星”. JAXA. 2017年8月13日閲覧。

分光連星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 22:20 UTC 版)

二重星」の記事における「分光連星」の解説

望遠鏡で両星に分離して観測されないが、公転運動を伴う視線速度周期変動によりスペクトル線周期的変化観測される連星をいう。

※この「分光連星」の解説は、「二重星」の解説の一部です。
「分光連星」を含む「二重星」の記事については、「二重星」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「分光連星」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



分光連星と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「分光連星」の関連用語

分光連星のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



分光連星のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの分光連星 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの二重星 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS