連星の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 15:20 UTC 版)
現在では連星はその観測的な属性によって4つのタイプに分類されている。 実視連星 (visual binary) 分光連星 (spectroscopic binary) 食連星 (eclipsing binary) 位置天文的連星 (astrometric binary) この分類の中で複数にまたがる星もしばしば存在する。例えば分光連星のいくつかは食連星でもある。 また、星同士の距離が両星の半径の数倍程度のスケールにまで接近した連星を近接連星 (close binary) と呼ぶ。連星のような二体系を公転周期に同期した回転座標で見ると、両方の星を中心とする涙滴型の等ポテンシャル面が存在する。両方の涙滴の尖った点同士はこの二体系のラグランジュ点L1で接している。この面で囲まれた領域をロッシュ・ローブと呼ぶ。近接連星系の星が進化して巨星になると星本体が膨張してロッシュ・ローブを満たし、やがては星のガスがローブからあふれて相手の星に降着するといった現象が起こり、新星や超新星のような様々な活動現象の元となる。近接連星は星の間の距離に基づいて、以下の3つに分類される。 分離型連星 (detached binary) 半分離型連星 (semi-detached binary) 接触連星 (contact binary)
※この「連星の分類」の解説は、「連星」の解説の一部です。
「連星の分類」を含む「連星」の記事については、「連星」の概要を参照ください。
- 連星の分類のページへのリンク