連星・惑星系の可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/01 14:35 UTC 版)
「へび座ラムダ星」の記事における「連星・惑星系の可能性」の解説
へび座λ星は、視線速度の時間変化から、周期が1837日の分光連星であると考えられた。軌道長半径が5900万km、離心率が0.55という軌道要素も求められた。ただし、半世紀前にリック天文台で測定された視線速度で周期を決め、それを基にキットピーク国立天文台での観測から軌道要素を求めたものであった。この軌道要素については異論が挙がり、データを検証した結果、周期が誤っているとされたり、また、リック天文台で新たに測定された視線速度の分析から、明確な周期が求まらず、視線速度変化も当初求められた数値の数%以下となるなど、疑問視されるようになった。結局、分光連星であることを提唱した天文学者自身が後に、視線速度は一定で単独星であるとし、その後の研究でも連星ではないと報告されている。 一方、へび座λ星は、古くから変光星である可能性が指摘されており、変光星総合カタログにも候補として記載されている。ヒッパルコス星表でも、微小な変光の可能性が記載されており、伴天体の兆候かもしれない。
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