パルサー PSR J1811-1926
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/01 06:17 UTC 版)
「SN 386」の記事における「パルサー PSR J1811-1926」の解説
SNR G11.2-0.3の中心には電波の波長域でパルサーPSR J1811-1926またはX線源AX J1811-1926として観測される、高速で自転する中性子星が存在する。この天体は10~15秒の小さなパルサー星雲を作り出している。このパルサーとパルサー星雲がチャンドラによって発見された際、SN 386は中国で観測されたのとほぼ同時期に形成された可能性が示唆されたが、より最近のPSR J1811-1926の回転速度、回転速度の減衰率の観測結果と、電波による観測では、より古い2万年前から2万3000年前に形成されたことが示された。これが真実であれば、このパルサーがSN 386と関連しているという結論は明らかに間違っていることになる。この計算結果と、超新星残骸の膨張率で求められる年齢とを比較した矛盾は、未だ解決されていないようである。 パルサーまでの距離は、2003年に約5000パーセクと推定された。
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