ソクラテス以前哲学者断片集とは? わかりやすく解説

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ソクラテス以前哲学者断片集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 18:32 UTC 版)

ソクラテス以前哲学者断片集』(ソクラテスいぜんてつがくしゃ だんぺんしゅう、: Die Fragmente der Vorsokratiker: The Fragments of the Pre-Socratics)とは、ドイツ古典文献学者であるヘルマン・ディールスヴァルター・クランツドイツ語版英語版によって編纂され、1903年(初版)から1952年(第6版)にかけて、改訂・修正が加えられながら出版された、ソクラテス以前の哲学者たちの著作の断片集

この分野における標準的な底本となっており、プラトン著作に関するステファヌス版、アリストテレス著作に関するベッカー版のそれと同じように、ソクラテス以前の哲学者の著作の断片に言及する際には、本書の該当箇所を「ディールス・クランツ番号付け」(Diels–Kranz (DK) numbering)として示すのが慣例となっている[1]

2016年刊行のラクスフランス語版モスト英語版による断片集(LM)など、本書に代わろうとする断片集も出ている[2]

構成

人物ごとに全90章に分かれる。

各章は、「A. 生涯と学説」「B. 著作断片」「C. 倣作」で構成されており、「ディールス・クランツ番号付け」(Diels–Kranz (DK) numbering)は、「DK + 章数(1〜90) + 項目(A〜C) + 資料番号」という形式で表記される[1](例: ヘラクレイトスの「万物は流転する」はDK22A6)。また、「断片 数字」「fr. 数字」といった形で、直接断片資料番号を示す簡略表記も用いられる[1]

各章で扱われる人物は、以下の通り。

端緒
紀元前6世紀-5世紀の哲学者たち
(および直接の後継者たち)
初期ソフィスト思想

日本語訳

  • 『ソクラテス以前哲学者断片集』(全6巻) 内山勝利編、岩波書店、1996年-1998年 ※DK第6版のギリシア語部分の全訳 + 原注の抄訳 + 訳注

脚注

  1. ^ a b c 『ソクラテス以前哲学者断片集』(全6巻) 内山勝利編、岩波書店、1996年-1998年 「凡例」
  2. ^ 書評:リヴィオ・ロセッティ「ディールス・クランツ(DK)からラクス・モスト(LM)へ」”. clsoc.jp. 2022年12月24日閲覧。



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