所依経典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 22:59 UTC 版)
「在家仏教 (河口慧海)」の記事における「所依経典」の解説
(19章、20章) 一切蔵経およびその主旨を正しく布衍・解釈した典籍 しかし、全てを読む必要は無い。三宝を敬うことが信者の要件であり、五戒を保つことが在家(ウパーサカ・ウパーシカ)の要件であって、読む経典の数は関係無い。 特定の経典を取り上げなかったのは、天台の教相判釈のような愚を反復しないため。一切蔵経中偽経を除いては、皆平等に所依の経典となるのであるから、その中で自己に適したものを選択すればいい。 あえて挙げるなら、 行為の基準としては、戒経或は十善戒経を所依とする 安心の源泉としては大般涅槃経或は遺教経を所依とする 智慧の要求に対しては、阿毘達磨倶舎論、中論、大智度論などを読む ことを推奨する。
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所依経典(観音経)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 07:42 UTC 版)
観音について説かれた仏教経典は数多いが、最古かつ最も有名なのは妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五、別名「観音経」である。後述の三十三身普門示現もこの教典の長行に説かれている。この略本と考えられている十句観音経や、十一面観音について説かれた十一面観世音菩薩随願即得陀羅尼経がよく読誦される経典である。 これらの経典は、普門品偈文(観音経)に、「衆生、困厄を被りて、無量の苦、身に逼(せま)らんに、観音の妙智の力は、能く世間の苦を救う。(観音は)神通力を具足し、広く智の方便を修して、十方の諸(もろもろ)の国土に。刹として身を現ぜざることなし。種々の諸の悪趣。地獄・鬼・畜生。生・老・病・死の苦は、以て漸く悉く滅せしむ。」とあるように、観音の慈悲が広く、優れた現世利益を持つことを述べている点が共通している。
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