雪月花とは? わかりやすく解説

せつ‐げっ‐か〔‐クワ〕【雪月花】

読み方:せつげっか

《「せつげつか」とも》

1 雪と月と花。四季の自然美の代表的なものとしての冬の雪、秋の月、春の花。四季おりおりの風雅な眺め。つきゆきはな。

2 茶の湯で、一座七、八人が雪・月・花の札をひき、雪に当たった人が菓子を食べ、月の人が茶を飲み、花の人が点前を行うもの。裏千家の玄々斎が七事式の追加として考案した。


スカルソープ:雪、月、花

英語表記/番号出版情報
スカルソープ:雪、月、花Snow, Moon and Flowers作曲年: 1971年 

雪月花

作者小泉吉宏

収載図書四月天才
出版社文藝春秋
刊行年月2002.11

収載図書四月天才
出版社文藝春秋
刊行年月2005.11
シリーズ名文春文庫


雪月花

作者新木獠

収載図書雪の華
出版社新風舎
刊行年月2005.2


雪月花


雪月花

読み方:キゴトノハナカツラノスガタエ(kigotonohanakatsuranosugatae)

分野 長唄

年代 成立年未詳

作者 作者未詳


雪月花

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/22 08:11 UTC 版)

酒井抱一『雪月花図』(江戸時代 文政3年)

雪月花(せつげつか、せつげっか)または月雪花(つきゆきはな)[注 1]、日本語で使われる慣用句のひとつであり、白居易の詩「寄殷協律」(きいんきょうりつ)の一句「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」に由来する。雪(ゆき)・月(つき)・花(はな)という自然の美しい景物やみやびなもののうるわしさを表すことばである。

概要

殷協律は、白居易が江南にいたときの部下であり、長安からこの詩を贈ったものである。この詩における「雪月花の時」は、それぞれの景物の美しいとき、すなわち四季折々を指す語であった。そうした折々に、遠く江南にいる殷協律を思うというのである。

寄殷協律(きいんきょうりつ)
漢文 書き下し文 現代日本語訳

五歳優遊同過日
一朝消散似浮雲
琴詩酒伴皆抛我
雪月花時最憶君
幾度聽鶏歌白日
亦曾騎馬詠紅裙
呉娘暮雨蕭蕭曲
自別江南更不聞[1]

五歳 (ござい) 優游 (ゆうゆう) 同 (とも)に 日 (ひ)を 過 (す)ごすとも、
一朝 (いっちょう) 消散 (しょうさん)して 浮雲 (ふうん)に 似 (に)たり。
琴詩酒 (きんししゅ)の 伴 (とも) 皆 (みな) 我 (われ)を 抛 (なげう)ち、
雪月花 (せつげっか)の 時 (とき) 最 (もっと)も 君 (きみ)を 憶 (おも)ふ。
幾度 (いくたび)か 鶏 (けい)を 聴 (き)き 白日 (はくじつ)を 歌 (うた)ひ、
亦 (また) 曾 (かつ)て 馬 (うま)に 騎 (の)り 紅裙 (こうくん)を 詠 (えい)ず。
呉娘 (ごじょう) 暮雨蕭蕭 (ぼうしょうしょう)の 曲 (きょく)、
江南 (こうなん)に 別 (わか)れてより 更 (さら)に 聞 (き)かず。[2]

五年の間、君と過ごしたたのしい日々は、
ある朝、浮きただよう雲のように消え散ってしまった。
ともに琴を弾き、詩を詠み、酒を飮んだ友は、みな私のもとを去り、
雪月花の美しい景色に触れると、君のことをもっとも懐かしく思い出す。
いくたび「黄鶏」の歌を聴き、「白日」の曲を歌っただろうか。
馬にまたがり、赤い裾のきぬを着た美人を詠じたこともあった。
呉娘の「暮雨蕭々」の曲は江南で君と別れてから、
一度も聞いていない。

「雪月花」は、日本の芸術・美術の特質の一つとしても捉えられており[3]、日本においては、この語句が詩歌だけでなく、以下に述べる含みを持つ語として使われるようになった。

「雪月花」は日本の詩歌においては、これら三種を一度に取り合わせたものを指すものとしてしばしば用いられる。日本語における初出は『万葉集』巻18に残る大伴家持の歌「宴席詠雪月梅花歌一首」である[4]。

雪 (ゆき)の 上 (うへ)に  照 (て)れる 月 (つく) 夜 (よ)に  梅 (うめ)の 花 (はな) 
折 (を)りて 贈 (おく)らむ  愛 (は)しき 児 (こ)もがも

— 万葉集、大伴家持(巻18・四一三四)

すなわち月の明るい折に、雪と花をあわせたものを提示するという遊戯的な設定を和歌の題材としたものである。この取り合わせは『枕草子』の一節に村上天皇の挿話として見え、日本の宮廷文化においては、しばしば珍しい取り合わせとして、また「最君憶」(最も君を憶う)との連想において好まれた。「雪月花時最憶君」は『和漢朗詠集』交友の部に前句とともに採られており、先に触れた村上天皇の挿話もこの連想を下敷きにしたものである。なお、大伴家持の歌は749年・32歳の作で、白居易の詩は825年・54歳頃の作と考えられている。

現代では伝統的な日本の美の感覚を連想させる語として、さまざまな場所で用いられている。地方自治法施行60周年記念貨幣の1000円銀貨共通裏面のデザインにも採用されている。

1914年の宝塚歌劇団の組の花・月・雪という組分けもここから来ている。

なお、この雪月花に「風」を加えた「雪月風花(せつげつふうか)」という語も存在し、4つの文字それぞれが「冬(雪)」、「秋(月)」、「夏(風)」、「春(花)」の四季に対応している。

日本文化との関連

雪月花は、日本の芸術・美術の特質のひとつと考えられており、詩だけでなく他の芸能にも表現されている:

  • 和歌: 大伴家持(おおとものやかもち)など多くの歌人に詠まれ、恋や別れなどさまざまな情景をえがくテーマとなった。
  • 能・狂言: 「山姥(やまんば)」の小書(こがき)演出「雪月花之舞(せつげつかのまい)」といった能の演目や、豊臣秀吉が愛蔵した小面(こおもて)の銘にも使われる。
  • 茶道: 「雪月花」の札を引いて行う「七事式(しちじしき)」というお点前があり、季節感を表現する[5]。

三種の景物

左から右へ:兼六園(雪)、後楽園(月)、偕楽園(花)

時代が下ると、雪月花は主に雪・月・桜の取り合わせとして理解され、この三種の景物、さらにはそうした景物をめでる風流な態度そのものを示す語句として理解されるようになった。

雪 - 天橋立
月 - 松島
花(紅葉を花に見立てる) - 宮島
雪 - 兼六園
月 - 後楽園
花(ウメ) - 偕楽園

絵画

勝川春章 (1726–1793) の絵 月岡芳年 (1839–1892) の絵 歌川国貞 (1786–1865) の絵
雪月花図 雪月花之内 降雪之図 見立月雪花 『豊国画帖』より

脚注

注釈

  1. ↑ 音読語としては「雪月花」が用いられることが多いが、和語としては「月雪花」(つきゆきはな)の順で用いることが伝統的。

出典

  1. ↑ ウィキソース出典 白居易 (中国語), 寄殷協律, ウィキソースより閲覧。
  2. ↑ 新釈漢文大系『白氏文集』(明治書院)による
  3. ↑ 矢代幸雄『日本美術の特質』(岩波書店、1943年)(第2版(1965年))
  4. ↑ 高岡市万葉歴史館「064回「雪の上に 照れる月夜に 梅の花」 越中万葉歌を読む~越中万葉かるたの世界~」『www.manreki.com』2021年7月30日。{{cite news ja}}: CS1メンテナンス: url-status (カテゴリ)
  5. ↑ 阿部宗正『茶の湯の修練七事式(裏千家茶道)花寄之式・仙遊之式・雪月花之式』世界文化社、2011年3月。ISBN 978-4-41-811300-2。

参考文献

関連項目


雪・月・花

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/21 10:13 UTC 版)

「雪・月・花」
工藤静香 の シングル
初出アルバム『Best of Ballade カレント』
B面 Wish
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル ポニーキャニオン
作詞・作曲 中島みゆき
チャート最高順位
工藤静香 シングル 年表
カーマスートラの伝説
(1997年)
雪・月・花
(1998年)
きらら
(1998年)
ミュージックビデオ
「雪・月・花」 - YouTube
テンプレートを表示

「雪・月・花」(せつ・げつ・か)は、工藤静香の通算31枚目のシングル。1998年2月18日に発売された。発売元はポニーキャニオン。

背景

表題曲「雪・月・花」は、フジテレビ系『金曜エンタテイメント』のエンディング・テーマソングとして使用された。ちなみに2時間ドラマ枠のテーマソングに工藤の楽曲が採用されることは初めてである(単発ドラマを除く)。

楽曲提供者の中島みゆきが1998年に行ったコンサートツアー「中島みゆき Concert Tour 1998」では「雪・月・花」のセルフカバーがいち早く披露されたが、その際のアレンジは限りなく工藤バージョンに近いものであった(編曲はどちらも瀬尾一三)。コンサートのMCでは、工藤に手作りのネックレスをもらった話が披露された。その後、2002年10月23日発売『おとぎばなし-Fairy Ring-』で初CD音源化。中島が仮唄を吹き込んだ音源は存在するが、工藤のみが保有していた。(音源はDATに落としマスターは廃棄された[2]。後に音源化されたものとは別物である。)

収録曲

  1. 雪・月・花(4:48)
    作詞・作曲:中島みゆき 編曲: 瀬尾一三
  2. Wish(4:29)
    作詞:愛絵理 作曲・編曲:澤近泰輔
  3. 雪・月・花(less vocal)

収録アルバム

雪・月・花

(オリジナルアルバムには未収録)

Wish

脚注

出典

  1. ↑ “雪・月・花|工藤静香”. ORICON NEWS. oricon ME. 2024年7月21日閲覧。
  2. ↑ 日本テレビ系『FAN』での発言より。

関連項目

  • 激情 28thシングル(中島みゆき 作詞・作曲)
  • Clāvis -鍵- 39thシングル(中島みゆき 作詞・作曲)

雪月花

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 07:17 UTC 版)

「機巧少女は傷つかない」の記事における「雪月花」の解説

硝子に製作された三姉妹の禁忌人形。精瑠(セル)と呼ばれる物質で構成され、普通の生物のような細胞分裂により自己を生長、修復できる。イオネラ曰く、硝子の著した本に書かれている『人形に生命なし』『省みる甲斐なし』といった花柳斎の製作理念とはかなり異なるらしい。 いろり 声 - 茅野愛衣 硝子の側仕えを務める銀色の髪に大人びた風貌の少女型人形。「雪月花」の長女「雪の乙女」。禁忌人形。夜々の姉妹機にあたり「いろり姉さま」と呼ばれている。 冷気の魔術回路「氷面鏡(ひもかがみ)」を搭載しておりその威力は単独でシンを圧倒するほどだが、それは能力の表層に過ぎない。真の力は原子単位での熱の収奪であり、心眼を開いた術者が用いれば音を立てることなく周囲一帯を凍り付かせることもできる。その優秀な空間制圧能力によって、三姉妹中最高の戦闘能力を誇る。 古き良き大和撫子然とした少女で、誰に対しても礼節を弁え凛とした立ち居振る舞いをし、特に硝子と雷真には絶対の信服を置き付き従う。しかし、常に落ち着いた態度の反面激情家なところもあり、特に「家族」を傷付ける者には語気が荒くなる。堅い性格で夜々ほど自分の感情を素直に表面に出さないが、とても情の深い女性。また、結構なうぶでありその方面の知識に疎いが、夜々に影響されているのか物語が進むごとに微妙に言動と行動が過激になっていく。 人見知りというわけではないが身内には極めて情が深く、特に夜々、小紫の妹二人に対して顕著。気難しい夜々に対してはお堅い上にうぶなこともあって小言が多いが、夜々の身に少しでも危険があるとわかるとたちまち平常心を無くす心配性で、最早姉バカの様相である。ただし、小紫ばかり可愛がるのに夜々には小言ばかりで、夜々は嫌われていると思い込んでいた。 硝子の側仕えをするだけあって家事にも長け、料理が得意。家を失い、また赤羽の家を出奔していた雷真にとっては母の料理以上に「おふくろの味」であり、いろりが名乗らずとも彼女の料理ならすぐにわかるほどに好んでいる。 色恋話には奥手な性分だが、様々な窮地に遭遇しては「雪月花」としての自信喪失に悩む妹達を励ましその成長を支え、自分達に人間相手と変わらない態度で接してくれる雷真に、いつしか「大切な恩人」以上の感情を抱いていく。夜々の誘拐事件で一時的な雷真のパートナーとなって以来その心が顕著になっていき、故意にか無意識にか、頻発する雷真を巡る女の戦いにたびたび参戦。夜々とその相手が派手にやりあっているところ、目立たないところで自身も騒ぎに参加していたりする。漁夫の利を持っていくことが多い。 夜々(やや) 詳細は#夜々を参照。 小紫(こむらさき) 声 - 小倉唯 紅葉色の髪を左右に結った可愛らしい少女型人形。「雪月花」の三女「花の乙女」。禁忌人形。夜々の姉妹機にあたる。夜々、いろりをそれぞれ「姉さま」と呼び慕う。 外見に似つかわしい奔放な小悪魔少女的性格の少女で、堅いいろり、気難しい夜々に比べ、非常に明るく、根が素直で、人懐っこい性格。良くも悪くも裏表が無いが、姉二人に比べるとタメ口がデフォルトになっており、礼儀正しいとは言い難い。色恋沙汰には興味津々であり、夜々へのネタ振りが軽い。 夜々は姉に当たるが、「夜々姉さま」と呼びつつも夜々自身の素行や言動からあまり敬っているように見えず、若干ナメている節がある。夜々自身はいろりからよく子供扱いされているため、小紫に対しては姉ぶりたい様子である。しかしいろりと同じく姉妹の絆は固く、夜々の危機には本気で心配する。 硝子の屋敷にやってきた雷真と打ち解けるのは三姉妹のうち最も早かった。雷真に対してはとても良く懐いているが、雷真に恋慕している夜々といろりに比べると、その好意は家族に向けるようなものであるようで、今のところは兄妹のような関係。彼女もまた、人と人形を同じように扱う雷真に全幅の信頼を置く。 隠形の魔術回路「八重霞(やえがすみ)」を搭載しており、各種センサーから生物の五感まで、あらゆる知覚情報を支配する力を秘めている。その特性は指向性の高いステルス機能に加え、高度な幻術にも応用できるが、直接戦闘には不向きな上、使い手を選ぶ高度な能力だったため、実戦で中々日の目を見ることがなく、長らく姉達の力に対するコンプレックスの種だった。戦闘では<八重霞>の力で自身や味方の姿を隠し、適切な場面で強襲をかける暗殺者スタイル。また要所要所で幻術の力を使い相手を欺き、戦闘を有利な方向へ持っていく。

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雪月花

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 03:14 UTC 版)

名詞

雪 月 花(せつげつか、せつげっか)

  1. 雪と月と花。四季における美しい眺め。

発音(?)

せ↗つげ↘つか
せ↗つげ↘っか



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