こ‐あくま【小悪魔】
小悪魔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/27 16:59 UTC 版)
小悪魔(こあくま)とは、小さく弱い悪魔のこと[1]。この場合「しょうあくま」とも読む[1]。または、男性の心を惹きつけ、もてあそぶ若い女性のこと[1]。
ゲルマン系における小悪魔
英語では小悪魔は little devil だけでなく devilkin[2]、devilet [3]などいう語も使われていた。devilkin はインプを指すのにも使われていた[2]。
これらの語を使った作品には例えば1890年のアメリカの雑誌『The Cosmopolitan』9号掲載の短編小説『Miss Devilet』が存在する[4]。またアメリカ映画では1919年に『可愛い小悪魔』が登場している。
スラヴ系における小悪魔
スラヴ系の悪魔はチョールト(ロシア語: чёрт)と呼び、小悪魔はチルチョーノク(ロシア語: чертенок)と称される。口語ではチョールチク(ロシア語: Чёртик)とも言う[5]。
小悪魔をテーマとした文学には、『イワンのばか』(別日本語題: 大悪魔と小悪魔[注 1] 、レフ・トルストイ、1886年)、『小悪魔がパン切れの償いをした話』[注 2](レフ・トルストイ、1886年)などがある。
また1922年のソビエト連邦の誕生前夜には共産主義の革命に協力する若者を肯定的な意味で赤い小悪魔と呼んだ小説『赤色小悪魔』[注 3]が作られ、ソビエト連邦誕生後の1923年にはそれが映画化されて同地において人気となった[6]。
アジアにおける小悪魔
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小悪魔系女子
日本語では男性の心を惹きつけ、もてあそぶ若い女性のことを「小悪魔」ということがある[1]。女性に対する「小悪魔的」という言葉は、例えば2001年に少女漫画誌『りぼん』のギャグ4コマ漫画『HIGH SCORE』に「男を振り回すタイプ」という意味で「小悪魔っぽい」という表現が使われている[7][注 4]。また1999年春にはトリンプの下着ブランド「天使のブラ」のテレビCMから小悪魔をテーマとしたものが登場していた[8]。
2002年、エッセイスト蝶々の『銀座小悪魔日記』が登場し[9]、次いで2004年に前述の蝶々のエッセイ本『小悪魔な女になる方法』が登場すると、2005年9月にはそれがフジテレビ系列でテレビドラマ化され[10]、小悪魔ブームが起こった。
ファッション業界も小悪魔系に注目し、2003年11月には前述の「天使のブラ」を手掛けていたトリンプから新ブランド「小悪魔ブラ」が登場[11][12]、同社は『小悪魔大賞』を開始し[11]、2004年には上戸彩が、2005年には安良城紅がこの賞を受賞した[13]。一方、前述のドラマに協力していたワコールは自社のホームページに「小悪魔蝶々の“恋するカラダのつくり方☆」を連載し、2006年には蝶々とのコラボレーション商品群「7days Lover」を展開した[14]。
また2005年10月には姫ギャル系雑誌の『小悪魔&ナッツ』(後の『小悪魔ageha』)が登場、この雑誌が人気となったこともあってキャバ嬢やホステスの人気が高まっていった[9]。
小悪魔の流行は「プチ〇〇」ブームの延長にあるとも言われていた[11]。例えば2005年には大人の小悪魔をプチ悪女と言い換えたエッセイ本『愛される「プチ悪女」のすすめ』[注 5](小島悠)も登場していた[15]。
関連作品
実写および実写化された作品
漫画
- 天使な小悪魔
- 小悪魔ティーチャー - まんがタイム連載
- 小悪魔教師♡サイコ
- カノジョに浮気されていた俺が、小悪魔な後輩に懐かれています - 原作は同名のライトノベル。
- ぽちゃ娘は小悪魔ムーブをやめられない[19]
- 隣に小悪魔ちゃん[20]
悪魔としての小悪魔を扱った文化
日本では2000年代にOS擬人化およびコスプレ系飲食店のブームがあり、2004年3月には外神田にコスプレ系飲食店としてBSD系OSおよびそのマスコットのBSDデーモンを意識した名前のコスプレ居酒屋「LittleBSD 〜小悪魔の宴〜」が登場した[21][22]。
2020年には小悪魔という設定のバーチャルYouTuber、常闇トワが活動を開始した。
脚注
- ^ 小悪魔部分の原語はчертенятах
- ^ 小悪魔部分の原語はЧертенок
- ^ 小悪魔部分の原語はдьяволята
- ^ 単行本では以下に収録:津山ちなみ『HIGH SCORE 4』 p.25 集英社 2003年 ISBN 978-4088565057
- ^ 小島悠、監修 藤田憲一『投資される女になるための99のウラ技 愛される「プチ悪女」のすすめ』 ゴマブックス 2005年 ISBN 978-4777102136
出典
- ^ a b c d 「小悪魔」『デジタル大辞泉』。コトバンクより2023年9月2日閲覧。
- ^ a b DEVILKIN Definition & Meaning メリアム=ウェブスター
- ^ 『An American Dictionary of the English Language』 p.366 ノア・ウェブスター 1869年 [1]
- ^ 『The Cosmopolitan - A Monthly Illustrated Magazine - Vol.IX』 pp.736-749 The Cosmopolitan Publishing Company 1890年 [2]
- ^ 『Словарь русского языка, том 4』 p.915 ソビエト連邦 1961年
- ^ 昇曙夢『ソヴェト芸術の二十年』 pp.219-223 大東出版社 1937年 [3]
- ^ 『りぼん 2001年12月号』 集英社 2001年11月2日
- ^ 「ABCデジタル・ダ・ビンチ CGCMグランプリ」『ASCII 23(1)(259)』 pp.392-396 アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング 1999年1月
- ^ a b 「キャバ嬢」は女性「憧れの職業」 ブログやテレビでアイドル扱い J-CAST 2008年5月21日
- ^ AERA COUPLESで読み解く結婚とSEX その3 作家蝶々さんの小悪魔スキル All About 2005年10月7日
- ^ a b c 『現代用語の基礎知識 2006』 p.1228 自由国民社 2005年11月4日 ISBN 978-4426101244
- ^ 『日経ビジネス No.1206-1214』 日経マグロウヒル 2003年
- ^ 安良城紅:小悪魔大賞に「上目遣いでおねだり」(2005年時点のキャッシュ) 毎日新聞 2005年11月30日
- ^ ワコールの直営店 amphi(アンフィ)で、女性に人気の作家 蝶々氏の企画した女性向けインナーウエア『7days Lover(セブンデイズラバー)』を発売します。 ワコールホールディングス 2006年6月16日
- ^ 『BOOK PAGE 本の年鑑 2006 I』 日外アソシエーツ 2006年 ISBN 978-4816919732
- ^ 失恋ショコラティエ フジテレビ
- ^ a b 『ピーチガール』永野芽郁や『失恋ショコラティエ』石原さとみも…漫画実写化作品で「ぶりっ子小悪魔キャラ」を見事に演じた美人女優たち - ふたまん 双葉社 2024年6月12日
- ^ 映画「ピーチガール」最悪の小悪魔・沙絵役は永野芽郁 ナタリー 2016年4月24日
- ^ ぽっちゃり女子がウブな後輩を翻弄?「ぽちゃ娘は小悪魔ムーブがやめられない ナタリー 2020年3月16日
- ^ 陰キャ男子の日常を陽キャ女子が揺るがすラブコメ、おおいま奏都「隣に小悪魔ちゃん」 ナタリー 2025年3月17日
- ^ コスプレ居酒屋「小悪魔の宴LittleBSD」が店舗拡張-団体にも対応 アキバ経済新聞 2009年3月12日
- ^ アキバ系コスプレ居酒屋 小悪魔の宴 ~ Little BSD ~ 秋葉原マップ 2006年7月22日
関連項目
小悪魔(プチクリーチャズ)
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「魔神のガルド!」の記事における「小悪魔(プチクリーチャズ)」の解説
魔界の底辺にいる大多数の種族。魔族の子供が多い。バッケたちがその代表格。魔力が低く、地上へは魔神と一緒に出ることが多い。
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