敷設
別表記:布設
「敷設」は「敷くようにして設置する」ことを意味する語。とりわけ広範囲または長距離におよぶ工事を伴うものを指すことが多い。主に鉄道、道路、水道管の整備に関する文脈で用いられることが多い。
「敷設」は単に「設置」と表現しても特に問題なく文意が保てる。水道管を地中に敷設するような場合は「埋設(まいせつ)」とも表現できる。
敷設の「敷」の字は音読みで「ふ」、訓読みでは「し(く)」と読む。なお敷設は「布設」とも表記されることがある。「布」の字も「敷」と同様に「ふ」および「し(く)」と読む。なお「敷く」と表記する場合は物体を延べ広げるさまを指すことが多く、「布く」の表記は「広く行き渡らせる」という抽象的な動きを指すことが多い。
敷設(布設)と同じく「ふせつ」と読む字としては、「附設」や「付設」が挙げられる。「附設」と「付設」は純粋な異表記であり、意味・用法・読み方など一切同じである。その意味は「何物かに付属する形で設置する」ということである。
敷設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 10:06 UTC 版)
「ツイストペアケーブル」の記事における「敷設」の解説
個人ユーザが量販店で購入可能なLANケーブルは、きりのいい数字の長さ(30cm・50cm・1m・3m・5m・7m・10m・20m・50m・100mなど)で、あらかじめ両端にオス型RJ-45コネクタを装着したものである。一方で、工事業者がLANケーブルを敷設する際は、任意の長さを過不足なく設置するために、一般的にコネクタのない数十から数百メートルのケーブルを配線した後にケーブルを切断し、圧接工具を用いて両端にRJ-45コネクタを取り付ける(整端・成端と呼ぶ)。ケーブルにコネクタを取り付ける作業では、被覆むきから圧接までの必要機材を取り揃えた安価なツールセットや、配線をコネクタ内部の溝に入れて蓋を閉じるだけで接続可能な工具不要のコネクタも登場している。敷設業務では、最低でも簡易な測定器(LANテスター)で導通や短絡の有無を確認する必要があり、さらに高価な測定器でケーブルの減衰や漏話レベルなどの規格適合性を確認をすることや、測定結果の報告書が要求されることもある。主要なケーブルメーカーは、自社製品ケーブルを認定業者が正しく施工した場合に限りおおむね15年から25年の製品保証をしている。
※この「敷設」の解説は、「ツイストペアケーブル」の解説の一部です。
「敷設」を含む「ツイストペアケーブル」の記事については、「ツイストペアケーブル」の概要を参照ください。
「敷設」の例文・使い方・用例・文例
- >> 「敷設」を含む用語の索引
- 敷設のページへのリンク