圧接とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 工業 > 加工 > 圧接 > 圧接の意味・解説 

あっ‐せつ【圧接】

読み方:あっせつ

強い圧力をかけて同種または異種金属接合する加工法常温下または少々加熱伴って行う冷間圧接と、高温で行う熱間圧接とがある。


圧接

同種の金属接合するのは、接合面の金属原子相互作用を行う距離に近づくためである。最も簡単な方法接合面を溶融して接合する融接法であるが、清浄な接合同士に強い圧力をかけた場合原子相互作用発生して接合する。この原理用いて溶接することを圧接と呼ぶ。
  圧接には、高温度で行う熱間圧接常温下で行う冷間圧接とがある。熱間圧接法では、二つ金属素材表面接触させ、融点直下あるいはそれ以下温度圧力をかけ、金属の表面存在する酸化膜を破壊して両金属の表面原子をそれらが金属結合形成することのできる距離まで接近させ接合する。冷間圧接法では、あらかじめ両金素材表面清浄にし、ブラッシング行った圧力をかけ接合する
  熱間、冷間圧接ともに圧力をかける方法圧延押出しなど通常の塑性加工法と同様であるが、その原理からも接合部不純物が無いことは重要であり、このため真空中では、わずかな圧力で圧接することができる結合機構金属結合が主であるが、高温熱間圧接では相互拡散効果が加わる。
  通常、圧接は電流などによる融接作用並行して行われスポット溶接がその代表格である。

圧接の種類
重ね合わせ板材電極挟み圧力加えながら電流流して電気抵抗熱により部分的に溶融させ接着する 自動車ボディシームレスパイプなど。
対の金属棒を端面同士向かい合わせ圧力加えながら材料電流流して電気抵抗熱により溶接する ボルトシャフト棒材など。
※本用語集は、索引元の東大阪市製造業支援サイト「東大阪市技術交流プラザ」において、平成16年度委託事業で構築したコンテンツです。

圧接

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/22 03:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

圧接(あっせつ、pressure welding)とは溶接の一種で、金属の表面を密着させ、熱、圧力を加えることで原子同士を金属融合させて接合する方法。冶金学的には、抵抗溶接鍛接摩擦圧接などが、圧接に分類される。

ガス圧接工法

鉄筋を継ぐ部位を継手と言うが、その一継手工法。電動油圧ポンプを使用して鉄筋と鉄筋を圧密着させ、アセチレンガスと酸素をつないだバーナーであぶり、継ぐ工法。施工には免許(日本鉄筋継手協会)が必要。取り扱える鉄筋の太さに応じて1種から4種まである。

摩擦圧接法

金属材料を接触加圧させながら相対運動を起こさせ、発生する摩擦熱を熱源として接合する方法。

関連項目

上記の他、電気分野においてケーブルの絶縁被覆を剥離せずに、絶縁にコンタクトを刺して接続する方法も圧接と呼ばれる。(類似語に「圧着」がある。)


「圧接」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



圧接と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「圧接」の関連用語

圧接のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



圧接のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
東大阪市技術交流プラザ東大阪市技術交流プラザ
Copyright (C) 2025 TECH PLAZA
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの圧接 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS