摩擦圧接
母材(主として棒状の材料)同士の接合面を加圧しながら接触、回転させ、接触面の摩擦熱を、狙いの温度に達したとき相対運動を停止し加圧して、圧接する方法である。圧接の方法は、(1)一方を固定し他方を回転(2)両方の母材を反対方向に回転(3)両方の母材を固定し、間にはさんだ圧接材を回転させる、などの方法があるが、現在では(1)の、一方を固定し他方を回転させる方式が多く使われている。この方法の特徴は、圧接部が摩擦熱によって接合力に影響をおよぼす、汚れや酸化皮膜などが除去され、強力な接合力が得られる、などにある。
摩擦圧接
摩擦圧接
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 06:05 UTC 版)
圧接の一種。摩擦攪拌接合と似るが、母材自体を回転させる。異種金属接合が可能、母材への熱影響が少なく、使用エネルギーが少ないなどのメリットがある。しかし、母材の形が少なくとも片方は円形をしている必要があり、断面形状の制約が厳しい。
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