シラノ‐ド‐ベルジュラック【Cyrano de Bergerac】
シラノ・ド・ベルジュラック
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サヴィニヤン・ド・シラノ・ド・ベルジュラック(Savinien de Cyrano de Bergerac、1619年3月6日 - 1655年7月28日)は、フランスの剣術家、作家、哲学者、理学者。
- ^ 主人公とヌーベルフランスの総督との会話のシーンより。Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記] . "je crois que les planètes sont des mondes autour du soleil, et que les étoiles fixes sont aussi des soleils qui ont des planètes autour d’eux, c’est-à-dire des mondes que nous ne voyons pas d’ici à cause de leur petitesse, et parce que leur lumière empruntée ne saurait venir jusqu’à nous."(訳文:私はつぎのように考えている。惑星たちは、この我々の地球と同等の存在であり、それらも太陽のまわりをまわっていると。そして恒星とは太陽であり、それらの恒星のまわりにも惑星があると。惑星、つまりこの地球と同等の存在だね。恒星をまわるそれらの惑星は、地球から見ることはできないが。なぜ見えないのかといえば、それはその惑星たちの小ささのためであるし、その惑星たちの反射する光が我々のところにまでは届かないからだ、とね。)
- ^ 火薬を用いた火矢。原文では "fusées"。Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記] . "Vous saurez donc que la flamme ayant dévoré un rang de fusées (car on les avait disposées six à six, par le moyen d’une amorce qui bordait chaque demi-douzaine) un autre étage s’embrasait, puis un autre, en sorte que le salpêtre embrasé éloignait le péril en le croissant."
- ^ 原文は右記の通り。Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記] . "« Car, disais-je en moi-même, cette masse étant moindre que la nôtre, il faut que la sphère de son activité soit aussi moins étendue, et que, par conséquent, j’aie senti plus tard la force de son centre. »"
- ^ Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記] . "À l’ouverture de la boîte, je trouvai dedans un je ne sais quoi de métal quasi tout semblable à nos horloges, plein d’un nombre infini de petits ressorts et de machines imperceptibles. C’est un livre à la vérité, mais c’est un livre miraculeux qui n’a ni feuillets ni caractères ; enfin c’est un livre où, pour apprendre, les yeux sont inutiles ; on n’a besoin que d’oreilles."(訳文:箱を開けると、中はよくわからない金属で、そこにはちょうど我々の時計のように、バネやとても小さな機械などの、数え切れないほどの部品が、ぎっしりつまっていた。それはたしかに本なのだ。ただ、その驚くべき本にはページもなければ文字もない。その本は目で読むのではなく、耳で聞く本なのだ。)
- ^ Savinien de Cyrano de Bergerac. L’Autre monde ou les états et empires de la Lune [月世界旅行記] . "Lorsque j’eus réfléchi sur cette miraculeuse invention de faire des livres, je ne m’étonnai plus de voir que les jeunes hommes de ce pays-là possédaient davantage de connaissance à seize et à dix-huit ans que les barbes grises du nôtre ; car, sachant lire aussitôt que parler, ils ne sont jamais sans lecture ; dans la chambre, à la promenade, en ville, en voyage, à pied, à cheval, ils peuvent avoir dans la poche, ou pendus à l’arçon de leurs selles, une trentaine de ces livres dont ils n’ont qu’à bander un ressort pour en ouïr un chapitre seulement, ou bien plusieurs, s’ils sont en humeur d’écouter tout un livre : ainsi vous avez éternellement autour de vous tous les grands hommes et morts et vivants qui vous entretiennent de vive voix."(訳文:この驚くべき発明品のことを考えると、この国の若者が16〜18歳にして、我々地球のヒゲに白髪のまじった老人たちを上回る知識を持っているのも当然だろう。なぜなら彼らは、会話ができるような年齢になれば、本で学び始めることができるのだ。彼らは本を読んでいないときがない。部屋の中ではもちろん、歩きながらでも、街中でも、旅先でも、馬の上にいるときでも、彼らはこの本をポケットにいれたり、馬の鞍に置くなどして、およそ30冊は持ち歩き、1章節ほどを読みたいときはゼンマイを1回、全体を読みたいときは、数回まいて本を読んでいる。つまりこれは古今の偉人をつねに持ち歩き、彼らに語りかけてもらっているようなものだ。)
- 1 シラノ・ド・ベルジュラックとは
- 2 シラノ・ド・ベルジュラックの概要
- 3 訳書
- 4 参考文献
シラノ・ド・ベルジュラック
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「Kの昇天」の記事における「シラノ・ド・ベルジュラック」の解説
Kが〈昇天〉していくというアイデアは、作中で〈シラノが月に行く方法を並べたてるところがありますね〉と簡潔的に言及されているように、エドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』の第3幕「ロクサアヌ接吻の場」の13場から着想されているのは容易に看取できる。『シラノ・ド・ベルジュラック』が日本で初めて邦訳されたのは、1925年(大正14年)7月で、基次郎が『Kの昇天』を執筆する約1年前であった。 第3幕「ロクサアヌ接吻の場」では、シラノが口移しに教えた愛の台詞のおかげで、クリスチャンはロクサーヌの心を射止めて結婚する運びになるが、ロクサーヌに横恋慕しているド・ギッシュ伯爵がロクサーヌと結婚式を挙げようと僧侶を連れてやって来て、シラノがド・ギッシュ伯爵を引き留め時間稼ぎをするために、月から墜落した男のふりをするという場面がある。 シラノ「潮のさしひき。お月さまが波に忍び逢ふ魔が時、潮を浴びて砂浜にころりと横に成ると、何しろ潮に漬かつた頭の髪の毛はじくじくちよつくり乾かない、月が潮を引くたびに、頭の潮も共に引かれる――ところでおらが大空に向つてむつくり首を上げる、そのまま体は砂をはなれて、何の苦もなくふらふらと、天使のやうに舞ひ上がる、しんづしんづと舞ひ上がる……」 — エドモン・ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』(楠山正雄訳) 第3幕「ロクサアヌ接吻の場」が、『Kの昇天』の構想にも大きく関与しているのは、夜の海辺で月に憧れ、牽引されていくというファンタジックな趣の共通性からも明らかであるが、シラノの方は物理的に月の引力が利用されて牽引されるが、Kの方は身体が地上にありながら、分離した〈魂〉だけ昇天するという違いがある。
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シラノ・ド・ベルジュラック
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「アントワーヌ3世 (ギーシュ伯爵)」の記事における「シラノ・ド・ベルジュラック」の解説
エドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』には、主人公シラノの恋敵として登場する。初期は傲慢で好色な人物として描かれ、シラノとクリスチャンを亡き者にしようとアラスの包囲戦に出兵させるなどする。しかし、最終的にはシラノの友人となる。 表 話 編 歴 『シラノ・ド・ベルジュラック』 エドモン・ロスタン作主要キャラクターシラノ・ド・ベルジュラック ド・ギーシュ伯爵 映画 翻案Cyrano de Bergerac (1946) シラノ・ド・ベルジュラック (1950) Cyrano de Bergerac (1972) シラノ・ド・ベルジュラック (1990) シラノ・ド・ベルジュラック(英語版) (2008) バリエーション或る剣豪の生涯(英語版) (1959) 愛しのロクサーヌ (1987) Duet (1994) 好きと言えなくて (1996) Whatever It Takes (2000) Wanna Come In? (2004) Cyrano Fernández (2007) シラノ恋愛操作団(英語版) (2010) レット・イット・シャイン (2012)サウンドトラック(英語版) Oohalu Gusagusalade (2014) シエラ・バージェスはルーザー (2018) #Roxy (2018) オペラシラノ(英語版) (ダムロッシュ, 1913) シラノ・ド・ベルジュラック(英語版) (アルファーノ, 1936) シラノ・ド・ベルジュラック(英語版) (タンベルグ, 1974) シラノ(英語版) (ディキエラ, 2007) ミュージカルシラノ(英語版) (1973) シラノ・ザ・ミュージカル(英語版) (1993) Cyrano, el musical (2004) シラノ(英語版) (2009) 関連項目シラノイド(英語版) The Mind Robber Moon Over Buffalo エイミー、あるいは気だての良さについて(英語版) パナッシュ(英語版) モアカム&ワイズのスケッチ
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シラノ・ド・ベルジュラック
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「宝塚歌劇団によって舞台化された作品の一覧」の記事における「シラノ・ド・ベルジュラック」の解説
原作はエドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』。 脚本・演出:大野拓史。 星組が2020年12月4日〜12月12日にシアター・ドラマシティ公演として上演。 シラノ・ド・ベルジュラック:轟悠/クリスチャン:瀬央ゆりあ/ロクサアヌ:小桜ほのか ※当初は2020年6月8日〜6月13日にTBS赤坂ACTシアターで、同年6月26日〜7月4日にシアター・ドラマシティにて上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、公演を延期して上演。
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「シラノ・ド・ベルジュラック」の例文・使い方・用例・文例
シラノ・ド・ベルジュラックと同じ種類の言葉
劇作家に関連する言葉 | ショインカ シラ シラノドベルジュラック シラー シング |
固有名詞の分類
映画作品 | 雨の日にふたたび アワ・ファーザー シラノ・ド・ベルジュラック 魍魎の匣 運命のボタン |
アイビー | インウェンドウ=M スペクター シラノ・ド・ベルジュラック スピア・ポイント・オーレア ディーン |
フランスの小説家 | アナトール・フランス ジャック・ダデルスワル=フェルサン シラノ・ド・ベルジュラック ピエール・アンリ・カミ レーモン・クノー |
フランスの詩人 | ジャック・ダデルスワル=フェルサン ギラウト・リキエル シラノ・ド・ベルジュラック ミシェル・レリス トリスタン・ツァラ |
フランスの哲学者 | ジャック・ランシエール ピエール・レヴィ シラノ・ド・ベルジュラック マクサンス・カロン ギー・ドゥボール |
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