シラノ (レーダー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:43 UTC 版)
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種別 | モノパルス・レーダー |
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目的 | 火器管制 (捕捉・追尾) |
開発・運用史 | |
開発国 | ![]() |
就役年 | 1972年 |
送信機 | |
周波数 | X/Kuバンド (I/Jバンド) |
パルス幅 | 1.5マイクロ秒 (捜索時) 0.5マイクロ秒 (追尾時) |
パルス繰返数 | 660 pps (捜索時) 2,000 pps (追尾時) |
送信尖頭電力 | 200 kW |
アンテナ | |
形式 | 逆カセグレン型 |
方位角 | セクター走査 ±30°/ ±60° |
探知性能 | |
探知距離 | 60 nmi (110 km) (最大) 30 nmi (56 km) (戦闘機) |
その他諸元 | |
重量 | 250 kg |
シラノ(フランス語: Cyrano)は、フランスのトムソン-CSF社(現在のタレス社)が開発したレーダーのファミリー。
バリエーション
下記のようなバリエーションが順次に開発された[1]。またエリクソン社によるライセンス生産版はPS-02/Aとしてサーブ 35 ドラケンに搭載された[2]。
- シラノIII
- 暫定仕様、実用化されず
- シラノIV
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ミラージュF1に搭載
- シラノIV M
- エグゾセの運用能力を付加したもの[3]
- シラノIV M3
- デジタル化したもの。ベネズエラ空軍のミラージュ50EV/DVに搭載[3]
- シラノV
- RDM(en)としてミラージュ2000Cに搭載
その後、RDMをもとに対地攻撃機能などを付与したマルチモード・レーダーとしてRDY(en)も開発された。
イスラエル空軍のミラージュIIICJに搭載されたシラノIは第三次中東戦争で実戦投入されたが、ルックアップ状況においてすら追尾が不安定であるなど、信頼性に問題があり、パイロットからは極めて不評であった[4]。
参考文献
- ^ Norman Friedman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. p. 195. ISBN 9781557502681
- ^ 『サーブ35/37 ドラケン/ビゲン』イカロス出版、2017年、36頁。 ISBN 978-4802203951。
- ^ a b c エアコマンド1994年6月号
- ^ Shlomo Aloni『Mirage III vs MiG-21: Six Day War 1967』Osprey Publishing、2010年。 ISBN 978-1846039478。
関連項目
- AN/APQ-120 - アメリカ合衆国の同級機。
- RDM - ミラージュ2000Cに搭載された火器管制レーダー。
- RDY - ミラージュ2000-5に搭載された火器管制レーダー。
- アンテロープ5 - ミラージュ2000N/Dに搭載された火器管制レーダー。対地攻撃に特化されており、地形追従・地形参照機能やグラウンドマッピング機能も持っている。
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