micro
「micro」とは・「micro」の意味
「micro」は、ギリシャ語の「μικρός」から派生した英語の接頭辞であり、その意味は「小さい」あるいは「極小の」である。科学や技術の分野では、特に「1/1,000,000」を表す単位として用いられる。例えば、「microsecond(マイクロセカンド)」は1秒の百万分の一を表し、「microgram(マイクログラム)」は1グラムの百万分の一を示す。「micro」の発音・読み方
「micro」の発音は、IPA表記では /ˈmaɪ.kroʊ/ となる。日本語のカタカナ表記では「マイクロ」と読む。なお、この単語は発音によって意味や品詞が変わるものではない。「micro」の定義を英語で解説
英語の辞書における「micro」の定義は、「very small in comparison with others of its kind」である。これは、「同種のものと比較して非常に小さい」という意味を持つ。また、科学的な文脈では、「one millionth part of」を意味し、「何かの百万分の一部分」を示す。「micro」の類語
「micro」の類語としては、「mini」、「nano」、「pico」などがある。これらも同様に「小さい」や「極小の」を表す接頭辞であるが、それぞれが表すスケールは異なる。「mini」は「小さい」、「nano」は「10億分の1」、「pico」は「兆分の1」をそれぞれ表す。「micro」に関連する用語・表現
「micro」を含む用語や表現は数多く存在する。例えば、「microscope(顕微鏡)」は「小さなものを見るための道具」、「microbiology(微生物学)」は「極小の生物を研究する学問」をそれぞれ表す。「microchip(マイクロチップ)」は「極小の半導体チップ」を意味し、「microeconomics(ミクロ経済学)」は「個々の経済主体の行動を研究する経済学の一分野」を示す。「micro」の例文
以下に、「micro」を含む例文を10個示す。 1. Microorganisms are invisible to the naked eye.(微生物は肉眼では見えない)2. The microprocessor is the heart of any computer.(マイクロプロセッサーはどんなコンピュータの心臓部である)
3. The microfilm contains a lot of information.(マイクロフィルムには多くの情報が含まれている)
4. The microcapsule technology has various applications.(マイクロカプセル技術は様々な応用がある)
5. The microburst caused a lot of damage.(マイクロバーストは大きな被害をもたらした)
6. The microclimate in this area is unique.(この地域の微気候はユニークである)
7. The microscope allows us to see microstructures.(顕微鏡によって微細構造を見ることができる)
8. The microeconomics course was very informative.(ミクロ経済学のコースは非常に有益だった)
9. The microchip implant has become more common.(マイクロチップのインプラントが一般的になってきた)
10. The microsecond is a unit of time.(マイクロセカンドは時間の単位である)
マイクロ【micro】
マイクロ
マイクロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 08:45 UTC 版)
マイクロ(英: micro、記号: 立体の μ )は国際単位系 (SI) における接頭語の一つで、基礎となる単位の 10−6倍(= 百万分の一、0.000001倍)の量であることを示す。したがって、マイクロはミリの0.001倍、ナノの1000倍である。
概要
マイクロは、ギリシャ語で「小さい」という意味の μικρός (mikros) に由来する。1874年、英国科学振興協会 (BA) がCGS単位系の電磁気の単位の標準化を行う際に、その一部としてメガとともに新たに導入された。CGS単位系で電磁気の単位を組み立てると、その示す値が非常に大きくまたは小さくなるため、それまであった接頭辞だけでは足りず、新たな接頭辞を導入する必要があった。1960年の第11回国際度量衡総会 (CGPM) でSIが制定される際、正式に承認された。
表記
国際単位系 (SI) の規定では、"A(アンペア)"や"g(グラム)"のような単位記号と同様に、"k(キロ)"や"p(ピコ)"のようなSI接頭語も立体(ローマン体)で表記することが必須 (mandatory) であると定められている[1][2][3][4]。したがって、しばしば、μ を斜体として「μ」(例えば、μm)と書かれることがあるが誤りである[5]。
μ | μ | ||||
立体(正しい) | 斜体(誤り) |
以下はマイクロメートルの表記の例である。
μm | μm | ||||
立体(正しい) | 斜体(誤り) |
マイクロを表す記号には次の2つがある。
- ユニコードの通常のギリシャ文字領域に存在するミュー「μ」(
U+03BC
GREEK LETTER SMALL MU) - Latin-1領域にあるマイクロ記号「µ」(
U+00B5
MICRO SIGN) (互換性のため)
ユニコードコンソーシアムは前者1.のギリシャ文字を推奨しているが、実装はマイクロ記号を認識できる必要があるとしている[6]。
前者1.のギリシャ文字「μ」(U+03BC
GREEK LETTER SMALL MU) を用いると、環境によっては斜体で表示されることがある[7]ので、後者2.の「µ」(U+00B5
MICRO SIGN)を用いる方がよい。
上記の2つの記号が共に使用することができない場合は、ラテン文字の"u"(小文字のユー)で代用されることもあるが、国際単位系国際文書の規定からは逸脱する。
単位以外
接頭語とは関係なく、大きさが(非常に)小さいものについて「マイクロ」を冠する言葉がいくつかある。この場合は「ミクロ」と発音することがある。
- マイクロバス
- マイクロフォン
- マイクロ波(マイクロウェーブ)
- マイクロサージェリー
- マイクロドージング
- マイクロメータ(マイクロメートルとは意味が異なる)
- マイクロコンピュータ
- マイクロマシン
- マイクロフィルム
- マイクロファイバー、マイクロファイバークロス
- ゲームボーイミクロ
- ミクロの決死圏(1966年の米国のSF映画、Fantastic Voyage の日本語のタイトル)
- ミクロマン
- 日産・マーチの輸出名および派生コンバーチブル、「マイクラ」(micraはミクロンの複数形)
脚注
出典
- ^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 産業技術総合研究所、計量標準総合センター、p.112、2020年4月。「接頭語記号は、その前後の文章の様式にかかわらず、単位記号と同様に立体で表記され、接頭語記号と単位記号の間に空白を空けずに記載する。」
- ^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 産業技術総合研究所、計量標準総合センター、5.2、p.116、2020年4月。「単位記号は、その前後の文章で使われている活字書体にかかわらず、直立体で表記される。」
- ^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 産業技術総合研究所、計量標準総合センター、2.3.1、p.98 欄外、2020年4月。「単位記号は、直立体(ローマン体)フォントで表記することになっており、これは必須である。」
- ^ The International System of Units (SI) 9th ed. Text in English 2.3.1 Base units p.130 欄外注
- ^ 物理量・数値・単位と分率の表記についての提言 「日本の出版・印刷業界には自社規格に強いこだわりがあるらしい。日本語ワープロソフトもその影響を受け,2バイト文字のギリシャ文字は斜字体(イタリック)になっているように見える。10-6を示す分量接頭記号 μ は,実社会に流通している印字のほとんどで μ となっている。円周率の π でも同じ現象が見られる。大学入試センター試験の試験問題でも,数年前まではマイクロリットルの単位記号を「μℓ」と表記していた科目があった。学界だけでなく,初等中等教育を含めた一般社会でも,自然科学における記号では,立字体と斜字体ではその文字が意味する内容が異なることの認識が必要であろう。」、岩本振武、ぶんせき、2017年8月号、5・1 ギリシャ文字の字体、pp.343-344
- ^ Unicode Technical Report #25 Unicode Support for Mathematics
- ^ 物理量・数値・単位と分率の表記についての提言 岩本振武、ぶんせき、2017年8月号、5・1 ギリシャ文字の字体、pp.343-344
外部リンク
- 「µ」と「μ」は違う文字! 違いと使い分け (マイクロとミュー) 情報の海を泳ぐ、2021-11-23
関連項目
接頭語 | 記号 | 10n | 十進数表記 | 漢数字表記 | short scale | メートル法への導入年 | 国際単位系における制定年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クエタ (quetta) | Q | 1030 | 1000000000000000000000000000000 | 百穣 | nonillion | 2022年 | |
ロナ (ronna) | R | 1027 | 1000000000000000000000000000 | 千 𥝱 | octillion | 2022年 | |
ヨタ (yotta) | Y | 1024 | 1000000000000000000000000 | 一 𥝱 | septillion | 1991年 | |
ゼタ (zetta) | Z | 1021 | 1000000000000000000000 | 十垓 | sextillion | 1991年 | |
エクサ (exa) | E | 1018 | 1000000000000000000 | 百京 | quintillion | 1975年 | |
ペタ (peta) | P | 1015 | 1000000000000000 | 千兆 | quadrillion | 1975年 | |
テラ (tera) | T | 1012 | 1000000000000 | 一兆 | trillion | 1960年 | |
ギガ (giga) | G | 109 | 1000000000 | 十億 | billion | 1960年 | |
メガ (mega) | M | 106 | 1000000 | 百万 | million | 1874年 | 1960年 |
キロ (kilo) | k | 103 | 1000 | 千 | thousand | 1795年 | 1960年 |
ヘクト (hecto) | h | 102 | 100 | 百 | hundred | 1795年 | 1960年 |
デカ (deca) | da | 101 | 10 | 十 | ten | 1795年 | 1960年 |
100 | 1 | 一 | one | ||||
デシ (deci) | d | 10−1 | 0.1 | 一分 | tenth | 1795年 | 1960年 |
センチ (centi) | c | 10−2 | 0.01 | 一厘 | hundredth | 1795年 | 1960年 |
ミリ (milli) | m | 10−3 | 0.001 | 一毛 | thousandth | 1795年 | 1960年 |
マイクロ (micro) | μ | 10−6 | 0.000001 | 一微 | millionth | 1874年 | 1960年 |
ナノ (nano) | n | 10−9 | 0.000000001 | 一塵 | billionth | 1960年 | |
ピコ (pico) | p | 10−12 | 0.000000000001 | 一漠 | trillionth | 1960年 | |
フェムト (femto) | f | 10−15 | 0.000000000000001 | 一須臾 | quadrillionth | 1964年 | |
アト (atto) | a | 10−18 | 0.000000000000000001 | 一刹那 | quintillionth | 1964年 | |
ゼプト (zepto) | z | 10−21 | 0.000000000000000000001 | 一清浄 | sextillionth | 1991年 | |
ヨクト (yocto) | y | 10−24 | 0.000000000000000000000001 | septillionth | 1991年 | ||
ロント (ronto) | r | 10−27 | 0.000000000000000000000000001 | octillionth | 2022年 | ||
クエクト (quecto) | q | 10−30 | 0.000000000000000000000000000001 | nonillionth | 2022年 |
マイクロ
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 10:52 UTC 版)
接頭辞
マイクロ
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関連語
「マイクロ」の例文・使い方・用例・文例
- マイクロチップの価格は昨年の価格に比べて7%上昇した
- 研究者たちはマイクロチップの新しい製造の仕方を思いついた
- 磁電管はマイクロ波を発する。
- 500マイクログラムのビタミンA
- マイクロアレイ実験を行う
- その会社はマイクロカセット録音機の製造を終了した。
- レバーを押すことによってマイクロスイッチが作動する。
- 私たちは地元のマイクロブルワリー巡りをした。
- この手法はマイクロ工学に基づいている。
- これらのマイクロチップはデジタルコードを通常のテレビ信号に再変換するのに用いられる。
- 犬にマイクロチップを埋め込むことは捨て犬を減らす。
- マイクロソフトとアップルはサブブランド戦略で成功していることで有名だ。
- この商品はふわふわした肌ざわりのマイクロ素材です。
- マイクロファイバークロスは、髪の毛の100分の1という細さの繊維で編みあげられたクロスです。
- マイクロ波はオーブンの中の食物を突き抜ける。
- マイクロソフトオフィスがパソコンに入っています。添付ファイルを送るときには、このファイル形式を使って下さい。
- マイクロソフトエクセルのファイルを添付しました。
- その年の流行語はデジタルで、例えばデジタル時計、デジタルマイクロウエーブオーブンとか、デジタルペンであった。
- このマイクロバスは25人乗りです。
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