ファイル形式とは? わかりやすく解説

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ファイル‐けいしき【ファイル形式】


ファイル形式

読み方ファイルけいしき
別名:ファイルフォーマット
【英】file format

ファイル形式とは、コンピュータ上のデータどのように扱うかを定めた規約のことである。

コンピュータでは、文字テキスト)や画像動画音声といった様々な種類情報を扱うことができるが、記憶装置記録されるデータそのものは0と1の情報バイナリ)でしかないバイナリデータアプリケーションソフトによって処理されテキスト画像として再現されるが、ファイル形式は、このときファイルをどのアプリケーション実行すればよいか識別するために用いられる

代表的なファイル形式の例としては、テキストファイル形式としてプレーンテキスト.txt)やRTF画像ファイル形式としてBMPGIFJPEGTIFFなど、動画ファイル形式としてはMPEGAVI音声ファイル形式としてはMP3WMAAACなどがある。

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ファイル形式:  バイナリ  バイナリファイル  ビットマップ形式  ファイル形式  プログレッシブJPEG  ID3タグ  iCalender形式

ファイルフォーマット

(ファイル形式 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/24 13:39 UTC 版)

ファイルフォーマット: file formatファイル形式)は情報をファイルへ収納する形式である[1]

概要

コンピュータにおいてメディア文書音声画像動画)やプログラムファイルとして保存される。統一された順序・構造でこれらの情報がファイルとして保存されていれば、OSアプリケーションは一貫した方法でファイルにアクセスし情報を利用できる。これを可能にする、ファイルへの情報格納規格がファイルフォーマット(ファイル形式)である。

通常「ファイルフォーマット」と呼ばれるが、MS-DOSMicrosoft WindowsUNIXUnix系などのオペレーティングシステムにおけるファイルはストリーミングデータ(データストリーム)形式であり、正確には「各ファイルに格納されたデータのフォーマット」の事である。

通常ファイルに格納されたデータは、テキストまたはバイナリファイルなので、ファイルの内容だけからはそのファイルフォーマットを知ることが困難な場合がある。このため、ファイル名に拡張子をつけて識別したり、ネットワークでの転送時にはMIMEヘッダ(メディアタイプ)等をあわせて送ったり、といった方法が採られる。このようなメタデータを付与する方法はファイルの内容自体に影響を与えず、またファイルを開くことなく種別を判定できる、という利点がある。しかし、拡張子は簡単に、しかも自由に編集できるため、信頼性は極めて低い。またMIMEタイプはIANAによって正式に登録・標準化されていない独自の文字列をアプリケーションやシステムが勝手に付与することもありうる。そのため、多くのファイルフォーマットは、ファイルの先頭にマジックナンバーと呼ばれる、より確実にファイル形式を識別するための情報を付加する。

さまざまなアプリケーションで扱える標準的なフォーマットもあるが、オペレーティングシステムやアプリケーションによりそのデータ形式は様々である。特定のアプリケーションで扱えるデータ形式に変換するためのファイルコンバータを利用できることがある。

データの区切りの単位に注目した分類

  • bit(ビット)をデータの区切りの単位とするデータ。例:圧縮されたデータ
  • byte(バイト、1byte = 8bit)を単位とするデータ。例:各種アプリケーションのデータファイル
  • 文字を単位とするデータ。例:テキストファイル

テキストもバイナリの一種であるが、実際のビット列はエンコーディング時に採用する文字セットに左右される。テキストのデータストリームをデコードする際のヒントとして、ファイル先頭付近にバイト順マークや文字セット名を記載するフォーマットもある。

各種プログラミング言語ソースファイルも、構造化されたプレーンテキストファイルの一種である。

汎用性に注目した分類

標準化されたフォーマット
国際的な機関で制定されたフォーマット。ファイルフォーマットの例としては、JPEG、MPEGなどがある。標準化機関の例としては、国際標準化機構 (ISO)、日本産業規格 (JIS)、World Wide Web Consortium (W3C) などがある。
事実上、業界標準となっているフォーマット
後述する「特定のオペレーティングシステム (OS) やアプリケーションに依存するフォーマット」に含まれるが、広く使用され事実上標準(デファクトスタンダード)となっているもの。例としては、GIFFBXPDF(米Adobe社、後にISO標準化)などがある。
特定のオペレーティングシステム (OS) やアプリケーションに依存するフォーマット
各種OSやアプリケーションのデータファイル。例としては、BMP、RTF(Microsoft Windows)など多数ある。

よく知られたファイルフォーマット一覧

テキスト、ハイパーテキスト、ドキュメント

オフィススイート 用のフォーマット

主なオフィススイート用のフォーマットには以下がある。

データ記述フォーマット

画像・図形

3D

ラスターイメージ

ベクターイメージ

音声

楽曲

動画

時間軸を持つもの

  • アニメーションGIF
  • MNG (Multiple-image Network Graphics)
  • SWF (Macromedia Shockwave Flash)
  • SMIL (Synchronized Multimedia Integration Language)

ファイルアーカイブ(圧縮など)

オブジェクトファイル

通信関連

その他

  • EDIF (Electronic Design Interchange Format) - 電子設計データ

ファイルフォーマットと関連づけ

特定のファイルフォーマットと、それを開くアプリケーションソフトウェアを登録しておき、操作を行いたいファイルを選択した際にアプリケーションソフトウェアを選ぶ手間を省くための動作を関連づけ (association) という。関連づける手法はオペレーティングシステムなどの環境により異なる。例えばWindowsOS/2では拡張子によって対応するアプリケーションを選択する(Windowsではレジストリに登録する。OS/2ではWPSの.INIファイルに情報が格納される)。

Mac OSでは、ファイルのメタデータとしてクリエータとタイプというデータがある。ファイルシステムのHFSHFS+、ファイル転送プロトコルのAFPではこれらは保持されるが、FTPHTTP、電子メール等を介してファイルをやりとりする場合は、クリエータとタイプを保持するフォーマット(MacバイナリAppleSingleAppleDoubleBinHex等)に変換するか、Mac OS用のアーカイブフォーマット(StuffItMacLHA等)を用いる必要がある。 macOSではクリエータとタイプがあればそれを優先するが、なければ拡張子による対応づけが利用される。

脚注

  1. ^ "ファイルは、その中身が意味する内容や目的によって、情報の記録の仕方が変わります。これを「ファイルフォーマット」(file format) と言います。" ファイルとディレクトリの概念. 京都産業大学 - コンピュータ・リテラシ. 2022-12-27閲覧.

関連項目

外部リンク


ファイル形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/17 23:58 UTC 版)

TDnet」の記事における「ファイル形式」の解説

開示情報データは、基本的にPDFファイルとなっている。 決算短信等の決算情報は、XBRLダウンロードが可能。 また、HTMLでも表示される

※この「ファイル形式」の解説は、「TDnet」の解説の一部です。
「ファイル形式」を含む「TDnet」の記事については、「TDnet」の概要を参照ください。

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