パケットとは? わかりやすく解説

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packet

別表記:パケット

「packet」とは

「packet」は、日本語では「小包」や「パケット」と訳される英単語である。物理的な意味としては、小さな包みや袋を指す。また、情報通信分野では、データ送受信する際の単位を指す。このように文脈によってその意味は変わる。

「packet」の発音・読み方

「packet」の発音は、IPA表記では /ˈpækɪt/ となる。IPAカタカナ読みでは「パキット」となる。日本人発音するカタカナ英語では「パケット」が一般的である。

「packet」の定義を英語で解説

A "packet" is a small bag or envelope. In the field of information and communication, it refers to a unit of data transmission. The meaning of "packet" varies depending on the context.

「packet」の類語

「packet」の類語としては、「parcel」や「bundle」がある。これらも物理的な意味では小さな包みを指すが、「packet」よりも大きな包みを指すことが多い。情報通信分野では、「frame」や「datagram」が「packet」の類語となる。

「packet」に関連する用語・表現

「packet」に関連する用語としては、「packet switching」や「packet loss」がある。これらは情報通信分野でよく使われる表現で、「packet switching」はデータをパケットに分割して送信する方式を、「packet loss」はデータ送信時のパケットの喪失を指す。

「packet」の例文

以下に「packet」を使用した例文を示す。 1. He sent a packet of documents to the office.(彼は事務所に一小包書類送った。) 2. The data is divided into packets for transmission.(データ送信のためにパケットに分割される。) 3. She opened the packet and took out a letter.(彼女は小包開けて手紙取り出した。) 4. Packet switching is a method of data transmission.(パケット交換データ送信一手法である。) 5. Packet loss can affect the quality of communication.(パケットロス通信品質影響を及ぼすことがある。) 6. I received a packet of snacks from my friend.(友人からスナック小包受け取った。) 7. The packet is too large to send by email.(そのパケットは大きすぎてメールで送ることができない。) 8. The packet of information was corrupted during transmission.(情報のパケットは送信中に破損した。) 9. She found a packet of old letters in the attic.(彼女は屋根裏で古い手紙小包見つけた。) 10. The network experienced high packet loss.(そのネットワーク大量パケットロス経験した。)

パケット【packet】


パケット

読み方:パケット
【英】:packet

関連するカテゴリ
無線機器

小包」という意味。ネットワーク上を流れひとかたまりデータのこと。通常先頭意味するプロトコルヘッダ、宛先アドレス送信アドレスデータ内容を表すフラグデータ本体エラー検出コードなどが含まれている。


パケット

【英】packet

パケットとは、データ通信において、細かく分割されそれぞれのヘッダ情報として宛先アドレス発信情報などが付与されデータのことである。

細分化されたパケットのひとつひとつには、宛先アドレス情報や、転送された先でデータ復元される際に、どの位置に入るパケットなのかを示す位置情報などのデータ属性含まれている。データ細分化して送ることによって、ネットワーク回線占有されてしまうことがなくなり、またデータ一部欠損し場合データ全部再送しなくてもよく、再送が容易であるというメリット持っている

データをパケットの形式分割して通信を行う形態は、パケット通信呼ばれる携帯電話などはデータの送受信パケット通信使用している。

通信方式のほかの用語一覧
パケット通信:  インターネットアドレス  CRTP  DLCI  パケット  パケット通信  ホストアドレス  IPアドレス

パケット

名前 Paquet; Puckett; Paquette

パケット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/19 08:06 UTC 版)

パケット英語: packet)とは、「小包」を意味する英語だが、日本では専ら情報通信における伝送単位を指す。広義には、単にある程度の大きさの送受信データのかたまりのこと。

パケット単位で小分けにして通信を行うことにより、回線を連続して占有することができないため、複数の端末からの送受信データを1本の回線に集められる(多重化)、大容量のデータのうち1か所が破損・喪失した際に、ひとつのパケットを再送するだけで足りる等の利点がある。

パケットは、OSI参照モデルではネットワーク層(Layer 3、RFC 1122 におけるインターネットレイヤー)において、通信を行う際の転送単位である。パケットのヘッダーには、送信先・発信元のIPアドレスや、パケットの種類や通し番号等の制御情報とユーザデータが記録されており、ルーターはその情報を参照してパケットの振り分けを行う。

ひとつのパケットに含まれるデータ量は、通信方式により異なり、可変長と固定長がある。

送信する場合、上位層より[注 1]受取ったデータが、この規定の長さより長い場合、データは複数個のパケットに分割され転送される。

また、下位層[注 2]より受取ったパケットのデータが分割されている場合、複数のパケットに分割されたデータを分割前のデータ単位に復元し、上位層[注 3]に渡す。

パケットの分割方法は、通信方式により異なる。

転送するデータをある一定の単位のパケットに分割することにより、複数の対地とのデータの送受信を1本の物理的な通信回線を利用し多重化出来る。

エンドシステム–エンドシステム(2点)間の通信に際し、エンドシステム間にて論理的通信路を利用する。このような物理的な回線を占有しない交換方式をパケット交換方式と呼ぶ[注 4]

フレーム、パケット、セグメント

PDU (Protocol Data Unit)

フレーム、パケット、セグメントは、コンピュータ間の通信に使用されるデータを送る単位である。この単位のことを、PDU(プロトコル・データ・ユニット)という。

フレーム

フレームは、OSI参照モデルデータリンク層 (Layer 2) の通信で使われるPDUの呼び名である[1]

フレームリレーのように第3層を含めて使われることもある[2]

MACフレーム、PPPフレーム、HDLCフレーム等も使われる。

パケット

パケットは、OSI参照モデルネットワーク層 (Layer 3) の通信で使われるPDUの呼び名である[3]

レイヤ3で使用されるパケットとしては、X.25パケットがある。またIPの規格 (RFC 791) での伝送単位はデータグラム (datagram) であるが、通常IPパケットと呼ばれる。

セグメント

第4層での通信規格のひとつであるTCPに使われるPDUの呼び名である。

第4層の別の規格であるUDPでは、伝送単位としてデータグラムを使っている。

用語の区別

一般的には、これらの用語は、それほど厳密に区別されずに使われている。単にデータを送る単位の意味としてパケットという表現が使われることが多い。 データリンク層 (Layer 2) のデータはフレームで、ネットワーク層 (Layer 3) 以上のデータはパケットと呼ぶこともある(MACフレームやTCPセグメントのことをパケットと呼ぶなど)[4]

課金単位としてのパケット

日本で移動体通信事業を行う事業者では、携帯電話PHSでの無線パケット通信(データ通信)の利用料金を算出する際に、積算通信量を表す単位として「パケット」という語を用いる。1パケットは128バイト[5][6][7]であり、これは2バイト文字64字に相当する。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ OSI参照モデルでは、第4層のトランスポート層。RFC 1122では、トランスポート層
  2. ^ OSI参照モデルでは、第2層のデータリンク層。RFC 1122では、リンク層
  3. ^ OSI参照モデルでは、第4層 トランスポート層。RFC 1122では、トランスポート層
  4. ^ 通信路を占有する方式には回線交換方式がある。

出典

  1. ^ 田畑孝一 1987, p. 91.
  2. ^ 日本電信電話株式会社 1998, pp. 6, 10, 12–68.
  3. ^ 田畑孝一 1987, p. 122.
  4. ^ 半沢智 2004, p. 73.
  5. ^ パケット・バイト換算”. NTTドコモ. 2013年9月11日閲覧。
  6. ^ モバイルデータ通信(携帯電話からの接続)”. ソフトバンクモバイル. 2013年9月11日閲覧。
  7. ^ パケット通信のご注意 - ウェイバックマシン(2013年4月3日アーカイブ分)

参考文献

  • 半沢智「フレームとパケットは同じもの?」 『日経NETWORK 2004年02月22日発売号』日経BP、2004年2月22日、73頁。 
  • OSI編集委員会主査 田畑孝一、他 『OSI(開放型システム間相互接続): 明日へのコンピュータネットワーク』日本規格協会、1987年。ISBN 4-542-30511-2OCLC 673908750 
  • 日本電信電話株式会社 『フレームリレーサービスのインタフェース』(2版)日本データ通信協会〈技術参考資料〉、1998年。ISBN 4-89099-002-XOCLC 676172553 
  • 『パケット交換サービスのインタフェース(PT編)』財団法人日本データ通信協会、日本電信電話株式会社編
  • 『標準LAN教科書 上』アスキー出版局、上原政二監修・マルチメディア通信研究会編、1987年 ISBN 4-7561-0252-2
  • 竹下隆史、伊藤長敏、苅田幸雄共 『マスタリングTCP/IP 入門編』オーム社、1994年。ISBN 4-274-06073-XOCLC 939443819 

関連項目


パケット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 23:28 UTC 版)

キッズコンピュータ・ピコ」の記事における「パケット」の解説

1996年-1998年イメージキャラクター。青いとんがり帽子サスペンダー付き大きなズボン白い手袋、大きな革靴蝶ネクタイを身につけ、赤く丸い鼻を持つ見習いピエロ男の子

※この「パケット」の解説は、「キッズコンピュータ・ピコ」の解説の一部です。
「パケット」を含む「キッズコンピュータ・ピコ」の記事については、「キッズコンピュータ・ピコ」の概要を参照ください。

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パケット

出典:『Wiktionary』 (2021/08/06 08:29 UTC 版)

語源

英語 packet から。

名詞

パケット

  1. (情報技術) データ伝送単位
  2. 小荷物

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