物理層
別名:第1層,フィジカル層,レイヤ1
【英】physical layer, PHY
物理層とは、ネットワークにおけるプロトコルの機能を表したOSI参照モデルにおいて、最も物理的な接続形式を規定している通信モデルのことである、全7階層のうち第1層目に位置している。
物理層では、伝送経路上のデータ表現方式やインターフェースの形状といった、ネットワークの接続やデータ伝送に関する物理的・物質的な方式が規定されている。具体的には、コネクタのインターフェース形状や、通信回線の材質、電気信号の変換に用いる電圧レベルや光波長の変換方式、タイミング、などが物理層で規定されている。データは電波などとして扱われはするが、その意味内容については一切規定されていない。
物理層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/26 08:40 UTC 版)
物理層(ぶつりそう、英: physical layer)は、OSI参照モデルにおける第一層。機器間の接続において、ケーブルや電磁波などの伝送媒体上で電気信号や光信号の形でデータを送受するための方法や手順が規定される。
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物理層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 14:54 UTC 版)
レイヤー1にあたる物理層では、イーサネットフレームと相互変換される電気信号や光信号の物理仕様を規定している。この処理デバイスをPHYと呼ぶ。 1983年に規定された初期のものは、同軸ケーブルによるバス型構成で半二重通信を可能にしたものである。その後、ツイストペアケーブルや光ファイバーケーブルが使われるようになると、スター型構成による接続が基本となった。さらに、1Gbps以上の通信規格が登場してからは、通信開始前のリンク確立時にオートネゴシエーションが必須となり、全二重通信が前提となっている。 信号伝送に用いられる変調方式は、ほとんどがベースバンド伝送であるが、初期にはブロードバンド伝送を行う方式があった。ベースバンド伝送では、10BASExではマンチェスタ符号、100BASE-TXでは4b/5bとMLT-3(英語版)、1000BASE-Tでは8B/1Q4 (4D-PAM5)、1000BASE-Xでは8b/10bなど、それぞれの物理媒体・通信速度に適した変調が用いられる。さらに、10Gbps以上の通信規格では、符号化にあたり誤り訂正を付加するものがある。 「#ケーブル」および「#物理層の規格仕様」も参照
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物理層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:08 UTC 版)
「インテル QuickPath インターコネクト」の記事における「物理層」の解説
物理層は、実際の配線と差動トランスミッターとレシーバー、および物理層単位で転送と受信を行う最も低レベルのロジックによって構成される。物理層単位は20ビットの「phit」である。20ビットのphitを送るとき、20レーンすべてが使用可能であるときには20レーンを用いてシングルクロックで転送し、失敗のため再設定される際は10レーン・5レーンを使用する。
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