変換方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/20 02:09 UTC 版)
8ビットのデータを HGF EDCBA の3ビット/5ビットに分け、それぞれを abcdei fghjの6ビット/4ビットに変換する。このビット変換に決まった法則はなく、完全なテーブルによる変換で行われ、シンボル Dxx.x と表記される。00h〜FFhの8ビットデータはD00.0〜D31.7のいずれかのシンボルで表現される。 さらに各シンボルは、+/-の2種類存在するものがある。+/-はディスパリティと呼ばれ、直前のランニング・ディスパリティ(RD)が+であれば次は-のシンボルを、逆にRDが-なら次は+のシンボルを送出する。"1"の数と"0"の数が同じであれば、RDの極性は継続される。この性質を用いて極性の違反を検出することにより、それ以前の送信データにエラーが含まれていることを検出できる。RDの初期値は-である。したがって最初に送出されるシンボルは"1"または"0"の数が5個のシンボルでRD-を継続するか、"1"が6個含まれるシンボルでRD+に反転させることから始まる。 以下に変換テーブルの一部を示す。 Name 8bit currentRD- currentRD+ D00.0 00h 100111 0100 011000 1011 D01.0 01h 011101 0100 100010 1011 D02.0 02h 101101 0100 010010 1011 D03.0 03h 110001 1011 110001 0100 D04.0 04h 110101 0100 001010 1011 D05.0 05h 101001 1011 101001 0100 〜 D30.7 FEh 011110 0001 100001 1110 D31.7 FFh 101011 0001 010100 1110 これらのシンボルはDコードと呼ばれ、文字通りデータを示すが、これ以外にKコードと呼ばれる制御用のシンボルも存在する。 同一のシンボルが長時間連続して送出されると、周期的な電気変動を誘発して、ボード上でノイズの発生源となる場合がある。これを防ぐためにPCI Expressでは、8ビットデータにスクランブリングを掛けてから8b/10b変換を行う方法が採用されている。つまり、シリアル伝送路上には、常にランダムなビットパターンが送出され続けることになる。
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