100BASE-TX
100BASE-TXとは、IEEE 802.3uとして標準化された、Ethernetの規格である。
100BASE-TXは、Ethernetを100Mbpsの転送速度に対応できるよう修正した「Fast Ethernet」の規格の一種である。伝送路にカテゴリ5対応のツイストペアケーブルを使用し、スター型LANとしてハブを介し各機器に接続する。最大伝送速度は100Mbps、最長伝送距離は100メートルとなっている。
100BASE-TXでは、対応機器によっては10BASE-Tと併用できる場合が多い。100BASE-TX対応機器が比較的安価であることなどもあり、100BASE-TXはFast Ethernetの規格の中では広く普及している規格となっている。
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100BASE-TX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 01:05 UTC 版)
「100メガビット・イーサネット」の記事における「100BASE-TX」の解説
1995年にIEEE 802.3uとして標準化。伝送路としてカテゴリ5以上のUTPケーブルを用いて最大100m接続できる。ファーストイーサネットの最も主要な方式で、100Mbpsの全二重通信を達成している。 10BASE-Tと同じく、ツイストペアのうち2対4線を使い、送信にピン1・2、受信にピン3・6を用いる。符号処理では4B5B変換が使われる。MACからMII経由で送付要求が来たときは、4ビットの生データを0/1の連続が少ない形式の5ビットに変換する。送付データがない状態のときはアイドルモードとして5ビットの1を送り続ける。これらは125MBaudのシンボルレートでMDIに出力され、MDIへの出力時にはMLT-3 (Multi-level Transmit with 3 levels)符号が用いられる。MLT-3では、電圧レベルを-1V→0V→+1V→0Vの順で繰り返し、電圧維持・電圧変動でそれぞれ0/1を表現する。この方式により電気信号の1周期は最短で4シンボル分となるため、必要となるケーブル周波数はシンボルレートの1/4に相当する31.25MHzで済む。この方式は、FDDI仕様であるANSI INCITS X3.263の内容を流用している。
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