100BASE-T
100BASE-Tとは、IEEE 802.3で標準化された最大伝送速度100MbpsのEthernetの規格である。
100BASE-Tは、Ethernetを100Mbpsの転送速度に対応できるよう修正した「Fast Ethernet」の規格の一種である。使用されるケーブルの種別や細かな規格の違いによって、100BASE-Tはさらに「100BASE-T2」や「100BASE-T4」、「100BASE-TX」などの区分に分類される。
なお、100BASE-Tにおける最長伝送距離は、伝送路にツイステッドペアケーブルを使用した場合に100メートル、同じく光ファイバを使用した場合に412メートルとなっている。
Ethernet: | 10BASE-FP 10BASE-T 100BASE-FX 100BASE-T 100BASE-T2 100BASE-T4 100BASE-TX |
100メガビット・イーサネット
(100BASE-T から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 01:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動100メガビット・イーサネット (100-megabit Ethernet, 100MbE) は、100Mbpsの転送速度の持つイーサネットの総称。一般的にはファーストイーサネット (Fast Ethernet, FE)とも呼ぶ[1]。
種別
2015年現在までに標準化されている物理層規格を以下に示す。家庭内LANでは100BASE-TXが主に使用されている。IEEE 802.3uでは100BASE-TX/T4/T2を総称として100BASE-Tと呼んでいる[2]。 リピータは2段接続までに制限されているが、2011年9月の改版をもってリピータ動作規定は更新停止となっている[3]。日本語では習慣的に100BASEを「ひゃくベース」と発音する[4]。
媒体 | 名称 | 規格 | ケーブル | 距離長 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
ツイストペア | 100BASE-TX | 802.3u-1995 | Cat.5 (2対) | 100m | ツイストペア |
100BASE-T4 | 802.3u-1995 | Cat.3 (4対) | 100m | ツイストペア(低周波・半二重) | |
100BASE-T2 | 802.3y-1997 | Cat.3 (2対) | 100m | ツイストペア(低周波・全二重) | |
100BASE-T1 | 802.3bw-2015 | 撚対線1対 | 15m | 車載用ツイストペア | |
100VG-AnyLAN | 802.12-1995 | Cat.3 (4対) | 100m | ツイストペア(トークンリング) | |
光ファイバ | 100BASE-FX | 802.3u-1995 | MMF | 2km | 光ファイバ |
100BASE-SX | TIA-785-1-2002 | MMF | 300m | 光ファイバ短距離 | |
100BASE-LX10 | 802.3ah-2004 | SMF | 10km | 光ファイバ長距離 | |
100BASE-BX10 | 802.3ah-2004 | SMF | 10km | 光ファイバ長距離(単芯) |
100BASE-TX
1995年にIEEE 802.3uとして標準化。伝送路としてカテゴリ5以上のUTPケーブルを用いて最大100m接続できる。ファーストイーサネットの最も主要な方式で、100Mbpsの全二重通信を達成している[5]。
10BASE-Tと同じく、ツイストペアのうち2対4線を使い、送信にピン1・2、受信にピン3・6を用いる[6]。符号処理では4B5B変換が使われる。MACからMII経由で送付要求が来たときは、4ビットの生データを0/1の連続が少ない形式の5ビットに変換する。送付データがない状態のときはアイドルモードとして5ビットの1を送り続ける[7]。これらは125MBaudのシンボルレートでMDIに出力され、MDIへの出力時にはMLT-3 (Multi-level Transmit with 3 levels)符号が用いられる。MLT-3では、電圧レベルを-1V→0V→+1V→0Vの順で繰り返し、電圧維持・電圧変動でそれぞれ0/1を表現する[8]。この方式により電気信号の1周期は最短で4シンボル分となるため、必要となるケーブル周波数はシンボルレートの1/4に相当する31.25MHzで済む。この方式は、FDDI仕様であるANSI INCITS X3.263の内容を流用している[9]。
100BASE-T4
1995年にIEEE 802.3uとして標準化し、2003年9月に更新停止となった方式。カテゴリ3のUTPケーブルで半二重通信をサポートする[10]。
ツイストペアの4対8線すべてを使い、送受にそれぞれ3対を用いる。ピン1・2を送信用に、ピン3・6を受信用に、ピン4・5と7・8の2対は送受を切り替えながら使う。
符号処理では8B6T (8-bit to 6-ternary)を使用する。8ビットを三進数6桁に変換し、2桁ずつパルス振幅変調(PAM3)のシンボルで表現して3対に並列送信している。これを25MBaudの回線速度で送ることで、 カテゴリ
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