リピータ
リピータとは、(1)ネットワークにおいて伝送される信号を再生および中継するための装置のこと、あるいは(2)同じ物・同じ事を、繰り返して用いる人の総称である。
(1)【英】repeater
ネットワークにおいて伝送される信号を再生および中継するための装置のこと。伝送距離を延ばすため、あるいは分岐するために用いられる。LANではセグメント間の物理的な接続として表現される。
リピータは、OSI基本モデルでいう第1層(物理層)に当る、電気や光の信号を中継するものであるため、上位プロトコルに制約はない。ただし、信号を何段階ものリピータに通すと波形が歪んで解釈できなくなるため、使用数にはある程度の上限がある。10BASE-Tの登場以後、リピータハブが同様の機能を備えるようになり、リピータは実質上そこに吸収された。
(2)【英】repeater
同じ物・同じ事を、繰り返して用いる人の総称。ネットワークやコンピューターの分野では、同じ商品(ハードウェア・ソフトウェア)の新バージョンを固定的に購入し続けたり、あるいは特定のWebサイトを何度も来訪したりする人を指すことが多い。
リピータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 04:34 UTC 版)
リピータ(英:repeater)は、電気通信における中継器であり、電気信号(信号)を受信し、より高いレベルや出力で再送信する装置のこと。また、障害を越えた反対側に信号が到達するように再送する装置のこと。
概要
リピータは再送によって信号の到達範囲を拡大するために使われる。
電気通信の分野では、リピータは次の2つに大別される。
- 入力信号をアナログ的に増幅する装置
- デジタル入力信号を増幅、整形、リタイミングして再送する装置。
コンピュータネットワークの分野においては、リピータは物理的な信号を扱い、データとして解釈することはないため、OSI参照モデルにおける物理層として扱われる。 OSI参照モデルには、物理層、データリンク層...とlayer レイヤ(層)が複数ある、とされ、下のほうの層からいくつか、それぞれの(抽象的)レイヤーに対応する具体的な機器があるわけだが、物理層と対応関係にある具体的な機器が「repeater リピーター」(repeater hub リピーターハブ)である。
リピータが扱う信号には有線通信における電気信号、光信号や無線信号がある。
イーサネットにおけるリピータ
イーサネットにおける機器としてのリピータは、10BASE-2や10BASE-5、10BASE-Tの時代に普及した。リピータは複数のセグメント間を中継する中継器の役割を果たした。リピータは電気信号をそのまま中継し、データの解釈や交通整理を一切行わないため、リピータにより結合されたセグメントは単一のコリジョンセグメントを構成する。
10BASE-Tにおいてはリピータハブ(シェアードハブ)であり、これは1つのポートから来た信号を増幅などしてそのまま他の全てのポートに送出する機能を備えていた。
リピータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 14:54 UTC 版)
物理層をサポートする機器。物理信号を中継・再生し、ネットワークを延長する。
※この「リピータ」の解説は、「イーサネット」の解説の一部です。
「リピータ」を含む「イーサネット」の記事については、「イーサネット」の概要を参照ください。
「リピータ」の例文・使い方・用例・文例
- リピータのページへのリンク