アプリケーション層とは? わかりやすく解説

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アプリケーション層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 17:34 UTC 版)

アプリケーション層(アプリケーションそう、Application layer)とは、通信ネットワークにおいてホストが用いる共用のプロトコルインターフェースメソッドを示す抽象化レイヤーである。「アプリケーション層」という抽象概念はコンピュータネットワークの標準的なモデルであるインターネット・プロトコル・スイート( TCP/IPモデル)および開放型システム間相互接続モデル(OSI参照モデル)の両方で使われている。

いずれのモデルでも「アプリケーション層」という用語を、それぞれにおける最高レベルのレイヤの名前として用いているが、詳細な定義やレイヤの役割は異なっている。

TCP/IPモデルにおいては、アプリケーション層は4階層ある内の第4層にあたり、IPコンピュータネットワークを介したプロセス間通信に使われる通信プロトコルインターフェースメソッドを含んでいる。アプリケーション層は通信だけを標準化しており、ホスト間のデータ通信チャネルの確立と、クライアントーサーバ間またはピアツーピアのネットワーキング・モデルにおけるデータ交換の管理は、下位のトランスポート層のプロトコルに依存している。TCP/IPのアプリケーション層は、通信の際にアプリケーションが考慮せねばならない特定のルールあるいはデータ形式を定めていないが、元々の仕様(RFC 1123)はソフトウェア設計における堅牢性原則(robustness principle) に依拠し、またそれを勧告している[1]

TCP/IPモデルでのアプリケーション層は、OSI参照モデルのアプリケーション層、プレゼンテーション層、およびセッション層の三階層に対応する。従ってOSI参照モデルの「アプリケーション層」の定義が意味する範囲はTCP/IPの「アプリケーション層」よりも狭い。

OSIモデルにおけるアプリケーション層は、7階層ある内の第7層にあたり、受信した情報をユーザーに表示するユーザー・インターフェイスと定義している。一方、IPモデルでは、その部分にOSIモデルほどの詳細さで関心を寄せてはいない。OSIモデルでは、トランスポート層の上にも二つの追加的なレベルがある――すなわちセッション層プレゼンテーション層である。OSIはこれらのレベルの機能を厳格にモジュール分離し、各層にOSIプロトコルの実装を提供すべきことを規定している。

OSIモデルのアプリケーション層は、アプリケーションプロセスのための共通アプリケーションサービスへ直接接続して実行する。またプレゼンテーション層に対して要求も行う。共通アプリケーション層サービスは、関連するアプリケーションプロセス間の意味的な変換を提供する。注意: 一般的に興味が有る共通アプリケーションサービスの一例としては、仮想ファイル、仮想端末ジョブ転送及び操作プロトコルを含む。

出典

  1. ^ Robert Braden: “RFC [https://datatracker.ietf.org/doc/html/rfc1123 1123: Requirements for Internet Hosts ― Application and Support]”. Network Working Group of the IETF (1989年10月). 2015年7月20日閲覧。

外部リンク


アプリケーション層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 09:18 UTC 版)

Profibus」の記事における「アプリケーション層」の解説

様々なサービスレベル対応したDPプロトコル定義されている。 DP-V0 は、データ診断周期的交換を行う。 DP-V1 は、周期的/非周期的データ交換警報処理を行う。 DP-V2 は、等時間モードデータ交換ブロードキャストが可能(スレーブ同士通信)。

※この「アプリケーション層」の解説は、「Profibus」の解説の一部です。
「アプリケーション層」を含む「Profibus」の記事については、「Profibus」の概要を参照ください。

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